雨の日の登校は危険です!発達障害・ADHDタイプの小学生と確認したい注意ポイントとは?

雨の日の登校、特に小学校低学年のお子さんは心配ではありませんか?実は、雨の日は交通事故が多いのです。特に、発達障害・ADHDタイプの子どもは要注意です。雨の日の登校でも安心できるように、親子で確認してほしい注意ポイントをお伝えします。
 

【目次】

 

1.雨の日の登校は要注意!雨の日は交通事故が多いんです

 
 
普段から車を運転しているお母さんはよく分かると思いますが、雨の日は視界が悪いだけでなく、路面がすべりやすくなっているため、ドライバーとしては晴れの日よりも運転がしにくいですよね。
 
 
また、歩行者も傘をさしていたり、水たまりが気になったりして、前方不注意になりがちです。それに、雨音で、車の走行音に全く気づかないこともあります。
 
 
”首都高ドライバーズサイト”によれば、雨の日は晴れの日よりも4倍も交通事故が起きているそうです。
 
 
 
 
 
 
雨の日に交通事故が多いと分かれば、子どもたちが安全に登校できるように、親としても注意したいところです。特に、発達障害の1つである注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学生は、要注意です。
 
 
次の項では、なぜADHDタイプの子どもは特に気をつけた方がいいのかをご説明します。
 
 
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2.気をつけてほしい発達障害・ADHDタイプの特徴

 
 
発達障害・ADHDタイプの子どもは、残念ながら、ケガが多かったり、事故にあいやすいと言われています。なぜなら、それは、ADHDの3つの特性「不注意」「多動性」「衝動性」に関係しているからです。
 
 

◆不注意

 
 
注意したり、集中したりすることが苦手です。忘れ物が多い、気が散りやすい、物事に集中できないなどの特徴があります。
 
 
雨の日は、傘で前が見えにくかったり、水たまりに気を取られてしまったりします。電信柱や自転車などにぶつからないよう前に気をつける必要があります。
 
 

◆多動性

 
 
じっとしたり、静かにすることが苦手です。落ち着きがない、授業中に立ち歩く、おしゃべりがやめられないなどの特徴があります。雨の日は、傘で遊びながら歩いたりする可能性が高いので、注意が必要です。
 
 
 
 

◆衝動性

 
 
感情を抑えたり、我慢することが苦手です。ささいなことでカッとなったり、順番を待てず割り込んだり、会話の流れや雰囲気を気にせずに発言するなどの特徴があります。
 
 
雨の日は、ドライバーの視界も悪くなっているため、道路への飛び出しには特に気をつける必要があります。
 
 
このような特徴により、事故にあいやすいと言われている発達障害・ADHDタイプの子どもには、どうしたら雨の日に安全に登校できるかを伝えてあげる必要があります。出来れば通学路を歩きながら、親子で一緒に考えてみましょう。
 
 
次の項では、お子さんに教えてあげてほしい雨の日の注意ポイントをお伝えします。
 
 
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3.小学生に教えてあげたい雨の日の注意ポイント

 
 
通学路には、普段から気をつけなければいけない場所がありますよね。車が多く通る道だったり、せまい道だったり、信号のない交差点だったり、学校とPTAで地図を作っているところもあると思います。
 
 
雨の日には、通常の危険に加えて、さらに注意して登校しなければいけないポイントがあります。
 
 

◆傘は前が見えるように持つ

 
 
当たり前ですが、傘をさす時は、前が見えるようにさしましょう。学童用の傘だと、一部分が透明になっているものもあるので、前が見えるようにさしやすいですよ。
 
 
雨の日はみんなが傘をさしているので、まわりが見えにくくなります。安全のために、前がきちんと見えるようなさし方をしましょう。
 
 

◆傘をしっかり持って歩く

 
 
傘をぐるぐる回したり、振り回したりしている子がいます。
 
 
そんなことをしていると、まわりに迷惑をかけるのはもちろん、ふざけて道路に飛び出してしまうこともあります。また、傘の骨は先がとがっているので、お友達に当たったら大変です。
 
 
傘をしっかり持って歩くことは、徹底した方がいいですね。
 
 

◆一列で歩く

 
 
通学路では、歩道がせまかったり、車道に白線が書いてあるだけのところを通らなければならないこともありますよね。
 
 
そんなせまいところで、傘をさしながらお友達と隣同士で歩いていたら、車にぶつかる可能性が高くなります。雨の日に登校するときは、一列で歩くことを心がけましょう
 
 

◆水たまりをよける時はまわりに注意する

 
 
長靴ではなく、運動靴の場合は、水たまりには入りたくないですよね。水たまりをよけたり、跳んだりするときは、まわりに注意しないと、お友達にぶつかったり、後ろから自転車や車がきていたりする可能性もあります。
 
 
そのため、水たまりをよける時は、まわりに十分注意することを忘れないようにしましょう。
 
 

◆マンホールや側溝のフタの上を歩かない

 
 
雨が降っている時は、マンホールや側溝のフタなど、金属のものの上はすごく滑ります。上手に歩かないと滑って転んでしまう可能性があり、危険です。周りを注意しながら、できるだけよけて歩きましょう。
 
 
いかがでしょうか?
 
 
雨の日の登校では、注意すべきことがたくさんあることに気づかれたと思います。子どもは、一度にたくさん伝えられても、覚えきれません。日頃から、親子で雨の日の危険について、話し合って練習しておくことをおすすめします!
 
 
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執筆者:佐藤とも子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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