日曜日の夕方は、月曜日から始まる仕事や学校のことを考えるとゆううつな気持ちになる人が多いですよね。特に発達凸凹キッズには不安な気持ちが強く出る傾向があります。その不安、日曜日の寝る前の過ごし方をちょっと変えるだけで解消できるんです。 |
【目次】
1.日曜日の夕方がくるとゆううつになるのは大人も子どもも一緒です
2.発達凸凹キッズの月曜日の朝の不安の大きさが大人の想像以上なワケ
3.月曜日の不安な気持ちは日曜日の寝る前がポイント!記憶をリセットしよう
1.日曜日の夕方がくるとゆううつになるのは大人も子どもも一緒です
突然ですが、皆さんが持っている「日曜日の夕方」って、どんなイメージですか?
日曜日にテレビで「サザエさん」が放映される時間帯になると、平和な気持で過ごしていた休日が残り少なくなる寂しさとともに、翌日からのことを思い、「あ~、明日からまた1週間が始まるなぁ~…」とゆううつな気持ちになる方も多いのではないでしょうか?
いわゆる、「サザエさん症候群」です。
この日曜日の夕方になると感じるゆううつな気持ち、大人の世界だけの話ではないのです。
実は、わが家の小2の子どもは2学期が始まってから、早めに寝ても朝起きられなくなり、朝ごはんを食べた直後に寝転がって、
「急に調子悪くなった。学校ムリと思う」
と言うようになりました。特に月曜日にはその状態が強く現れます。
原因は、「宿題を全部やってない」とか、「もう、遅刻の時間だ」とか、「学校行ったら先生にまた注意を受ける」とか、さまざまです。
とにかくゆううつな気持ちになってしまうのです。
そうはいっても、わたしたち大人は「仕方ないな」と力をふりしぼってお仕事に行きますよね。
でも特に発達凸凹キッズには、力をふりしぼること自体、とてもハードルが高いのです。
2.発達凸凹キッズの月曜日の朝の不安の大きさが大人の想像以上なワケ
これは、発達凸凹キッズの「不安が強い」という特性が関係しています。
発達凸凹キッズは、コミュニケーションに苦手を抱えていたり、しっかりと話を聞かないといけない場面で注意がそれて聞きもらしてしまったり、不器用であったり、 さまざまな苦手を抱えながら日々頑張っています。
当然、心にも体にも大きなダメージを受けているため、週末には周りが思っている以上にヘトヘトなのです。
このダメージは、週末にお休みをしたからといってすべてが回復するわけではありません。
「疲れは残っている」、「次の日からまたあのゆううつな日々を過ごさなければならない…」と考えると、 日曜日の夕方の発達凸凹キッズの不安感は大人の想像以上なのです。
だから少しでも不安を取り除いてあげて、次の日からの学校へ行くハードルを低くしてあげたいですよね!
3.月曜日の不安な気持ちは日曜日の寝る前がポイント!記憶をリセットしよう
それには日曜日を楽しい記憶で終わることがとても大切なんです!
寝るときに、次の日に起きたらどんな楽しいことが待っているかを子どもに話してあげてください。
「早起きしたら好きなYouTubeを学校行くまで見てていいよ!」
「明日の朝ごはんは何がいい?〇〇の好きなものリクエストしていいよ!」
「ポテト?〇〇のことが大好きだから、お母さん頑張って作るね!」
好きなこと、やりたいことが明日も待っている、そんな状況をぜひ作ってあげてください。
そうすることで、ゆううつな気持ちがリセットされて、前向きな気持ちで日曜日を終えることができるんです。
そしてお話をするときには、ぜひ「3つのS」を心がけてください。
これは、「Smile スマイル(笑顔で)」、「Slow スロー(矢継ぎ早でなくゆっくりと)」、「Sweet スイート(優しい声で)」から頭文字をとったもので、
発達科学コミュニケーションの指示出しの基本のテクニックでなんです。子どもへ安心感を与えることができ、不安な気持ちを取り除いてくれることでしょう。
指示を出す時だけでなく、お子さんと話す時には常に心がけていただくと、コミュニケーションがぐんと楽になることを実感できるはずです。
日曜日を楽しい気持ちで終えて、スッキリと月曜日の朝を迎えられるように、ぜひ試してみてくださいね!
発達凸凹キッズの不安な気持がラクになる!そんな情報をお届けしています
執筆者:にいつまあこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)