不登校の子どもの将来の選択肢!通信制高校の特徴と選び方のポイントとは?

お子さんが不登校だと、高校進学ができるのか、不安になっていませんか?今は、中学で不登校でも、多くの生徒が高校進学をかなえています。不登校だった生徒の主な進学先の1つである通信制高校について、その特徴と志望校選びのポイントをご紹介します。
 

【目次】

 

1.不登校でも大丈夫?通信制高校ってどんなところ?

 
 
皆さんは通信制高校という高校を知っていますか?
 
 
最近は以前よりその名前を聞く機会が増え、知っている方も多くなっていると思います。
 
 
また、不登校のお子さんをお持ちのお母さんなら、お子さんの進学先の1つとして考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
私も不登校の息子の進路を考えている時に、通信制高校という高校があることを知りました。
 
 
わが家の息子は、中学2年生。小学6年生の秋から現在まで不登校です。
 
 
私は、息子が不登校のまま中学卒業を迎えることになった場合に備えて、通信制高校のことを調べてみました。
 
 
通信制高校では、レポート、スクーリング(対面指導)、テストが学習の基本です。
 
 
これらの学習を進めながら、高校に3年以上在籍し、74単位以上を修得し、学校行事などの特別活動に30時間以上参加することで卒業することができるのです。
 
 
では、通信制高校に入学するには、どのような試験が行われるのでしょうか?学校によって多少の違いはありますが、基本的には、書類審査、作文、学力試験、面接が行われます。
 
 
作文や学力試験は、行われないこともあります。通信制高校の学力試験は、受験生の今の学力を確かめるためのものであって、その結果で不合格になることはほとんどありません。
 
 
通信制高校では、不登校で勉強をする機会があまりなかった人や、中学を卒業してから何年か経っている人も受け入れているので、学力で合否を決めることは滅多にないのです。
 
 
それよりも大事なのは、高校に通いたい、勉強したいという意欲です。意欲があれば、中学で不登校であっても、全く問題ありません。
 
 
 
 
通信制高校では、自分のペースで学習を進めることができます。単位制なので、1年間で学習する量が決められているわけではありません。
 
 
そのため、全日制高校のように留年はありません。また、通信制高校には不登校もありません
 
 
不登校とは、「病気や経済的理由以外の理由で年間30日以上の欠席」という状態のため、毎日通学する必要がない通信制高校では、不登校にはならないのです。
 
 
最終的に、先ほど述べたような卒業要件を満たせば、卒業することが可能です。
 
 
不登校から復帰した直後はゆっくり勉強を進め、調子がよくなってきたらスピードを上げるなど、自分の都合でペースを変えることもできます。
 
 
また、通信制高校の中には、オンラインだけでなく、通学コースがある高校もあります。
 
 
週1日から5日まで、自分にあった通学日が選べるタイプの学校もあるので、やってみたいと思うコースを選ぶことができます。
 
 
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2.通信制高校は学校数も生徒数も増えています!

 
 
文部科学省の調査によれば、令和2年(2020年)度の高等学校の数は、全日制・定時制が4,874校、通信制が257校でした。高等学校全体の4.6%が通信制です。
 
 
しかも、少子化の影響などで、全日制・定時制高校が年々減っているにもかかわらず、通信制高校は増えています
 
 
 
 
また、高等学校全体の生徒数は、平成27年(2015年)には約350万人だったのに、令和2年(2020年)では約330万人と約20万人も減っていますが、通信制高校の生徒数は約21万人で、逆に増えています。
 
 
私の住む地域では、来年度から公立高校の1つに通信制課程が導入されることが発表されましたが、公立の通信制高校は多くなく、約7割は私立です。(引用:文部科学省「高等学校教育の現状について」
 
 
そのため、ひとくちに通信制高校と言っても、学校によってさまざまな特色を持っています
 
 

3.通信制高校には通学範囲が2種類あります!

 
 
私は、義務教育終了後の進路について教えてくれる地域の説明会に出席した時、通信制高校について、通学範囲が2種類あることを知りました。
 
 
1つは、「狭域」で、その高校が所在する都道府県と隣の1都道府県のみを対象に生徒を募集している学校です。私の地域では、公立と私立の2校がありました。
 
 
また、先ほど述べたように、来年度から公立が1校増える予定ですが、いずれも普通科のみでした。
 
 
もう1つは、「広域」で、全国または3都道府県以上から生徒を募集している学校です。こちらは、全国のいろいろな場所にキャンパスを設けている学校が多くあります。
 
 
わが家から電車で1時間ぐらいで通える範囲にも10校以上あり、特色ある学科やコースを設けている学校もありました。
 
 
 
 
中学は不登校でも高校には通学してみたいと思った場合には、通える範囲にある学校を選ぶことも重要ですね。
 
 
わが家の息子は、高校で寮生活はしたくないという希望があるので、オンラインか通える範囲にある学校を選ぶことになると思います。
 
 
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4.志望校選びのポイントとは?

 
 
通信制高校は、学校によってさまざまな特色があります。そのため、お子さんの特性、得意なこと、やりたいことに合う、お子さんが行きたいと思える学校を見つけることが重要です。
 
 

◆好きなことをやってみたい

 
 
広域通信制高校には、教科学習のほかに、いろいろなことを学べるコースがあります。音楽、ダンス、eスポーツ、アニメ、声優、美容、ファッションなどです。
 
 
自分がやりたいことがある子には、高校時代から好きなことが学べる場所があります。好きなこと、やりたいことが明確な場合は、それができる高校を選ぶとワクワクして通えるかもしれませんね。
 
 

◆自分のペースで学びたい

 
 
小中学校で不登校だった場合、学力が不足していて高校での学習が不安な子もいるかもしれません。
 
 
そういう場合は、小中学校で学ぶような基礎から学べる通信制高校もありますので、それができる高校を選んでみるのもいいかもしれません。
 
 
通信制高校は、自分のペースで学べるので、基礎から学んだとしても問題ありません。また、大学進学を希望する場合は、そのためのコースを設けている高校もあるので、そういう高校を選ぶといいですね。
 
 
 
 

◆発達障害や不登校だったことをサポートしてほしい

 
 
発達障害のために学習がうまくいかない場合に、学習を支援してくれたり、得意を伸ばすことを考えてくれる高校があります。
 
 
また、自立をするために必要なスキルを身につける支援をしてくれる高校もあります。発達障害であることに不安がある場合は、そういう高校を選ぶのもいいかもしれません。
 
 
また、カウンセラーが常駐している高校もありますので、中学が不登校だったために、高校生活に不安がある場合は、そういう高校を選ぶということも考えられます。
 
 
皆さんのお子さんにはどんな高校が合っていそうでしょうか?息子は、今のところプログラミングやゲーム、動画に興味があるので、そういうことが学べる学校も候補に考えています。
 
 
また、初めての場所や人が苦手なので、自分のペースで学べるところ、ネットコースがあるところや慣れたら登校日を増やせる通学コースがある学校もいいのではないかと考えています。
 
 
通信制高校は、本当にさまざまです。また、毎年少しずつ増えています。自分に合った、行きたいと思える高校を見つけるためには、情報収集が欠かせません
 
 
不登校の子どもが増えている今、地域で進路についての説明会が開かれている場合もあるので、新聞の地域版やSNSなど、説明会の情報を得るために、広くアンテナを張っておくことをオススメします。
 
 
また、広域通信制高校は、全国で、合同説明会を開いています。説明会でいいなと思った学校は、実際に学校を見学したり、個別に説明を聞いたりすることが大切です。
 
 
自分の目で確かめることで、高校生活が具体的に想像でき、進学に意欲的になれることもあります。
 
 
なお、不登校の子どもの中には、中学3年生になっても、まだ高校に行こうと思うまで気持ちが回復していない場合もあります。
 
 
そういう場合は、親は周囲の子どもと比べて焦らずに、子どもの気持ちが整ってから高校に進学するのも選択肢の一つです。
 
 
進路を決める時期になると、私も含めて親は焦ってしまいますが、親子関係を良好に保ち、家の居心地をよくして、子どものペースと気持ちを尊重していきたいですね。
 
 
 
 
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執筆者:佐藤とも子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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