発達障害の子ども達に身につけて欲しいコミュニケーション。「勝ちへのこだわり」の強い子でも「まあいいか」が言えるようになる、気持ちの切り替えトレーニング

発達障害の子ども達、特にADHDタイプの子は感情をコントロールすることが苦手!勝ちへのこだわりから、お友達とトラブルになってしまうケースも。そんなこだわりの強いお子さんでも気持ちの切り替えが身につく遊びながらできるトレーニングのご紹介です。
 

【目次】

1 「1番になりたい!」が強い発達障害のお子さんが身につけたいコミュニケーション
2 こだわりが強い子も、気持ちの切り替えは練習できる!
3 合言葉は「まあいいか」

 

1 「1番になりたい!」が強い発達障害のお子さんが身につけたいコミュニケーション

 
 
発達障害のお子さんの困りごとの一つに「こだわりの強さ」があります。物事にこだわるということは、必ずしも悪いことではありませんが、本人が苦しくなってしまう「こだわり」が見受けられることがあります。
 
 
特にADHDタイプのお子さんは感情を処理して気分を落ち着かせることが苦手なため、ゲームやかけっこで負けるのが我慢できずに、怒りが爆発してしまう、大きな声を出してしまい、周囲の人とのトラブルにつながってしまうようなケースがあります。
 
 
その理由には、「抑制が効かない」「ルールを理解しにくい」「ストレスを感じやすい」などが考えられます。
 
 
ただ、この怒りが爆発してしまっても10〜20分もすれば収まります。そうすると何事もなかったように穏やかになるのです。いつまでも引きずることはありません。
 
 
この特性への理解がない場合頭ごなしに抑えつけてしまうがちですが、欲求不満が溜まって、さらに攻撃的な行動に発展する可能性があります。
 
 
そうならないためにも、感情をコントロールする方法を見つけておくことが非常に有効です。
 
 
 
 

2 こだわりが強い子も、気持ちの切り替えは練習できる!

 
 
人間は誰でも「怒り」の感情を持っていますし、この「怒り」自体を抑えることは困難です。そこで、「怒ってしまう気持ちは持っていて当たり前、でも、それを外に出す前に自分の中でやっつけてしまう方法」を練習していただきたいのです。
 
アンガーマネジメント(怒りのコントロール)でも謳われていますが、人間の怒りは長時間持続するものではありません。先にも書いた通り、ADHDタイプのお子さんの場合も、せいぜい10〜20分。
 
 
1番沸点の高い数秒を乗り切れば、怒りを表に出すことなく処理することができるようになるのです。そこで、この数秒を乗り切る練習をぜひお子さんと一緒にお試しください。気持ちの切り替えは、練習によって必ず上手になります。
 
 
 
 

3 合言葉は「まあいいか」

 
 
お子さんとじゃんけんをして、負けたら必ず「まあいいか」と言う練習をするのです。5回じゃんけんを繰り返してお子さんもお母さんも負けた方が「まあいいか」と言います。
 
 
元々、負けるのが嫌な子ども達です。初めは、なかなかうまく行かないことがあるかもしれません。後出しやズルをしてしまうことがあっても、決して叱らずに「まあいいかが言えるといいね」と声をかけてあげて下さい。
 
 
そして、「まあいいか」が言えたら、もれなく「いいね!」と褒めていただきたいのです。
 
 
じゃんけんだけでなく、トランプやカルタなどのゲームに応用するのも良いですね。
 
 
初めは、言葉では「まあいいか」が言えても、感情が付いて来ないこともあります。でも、繰り返し練習することで、必ず気持ちのも「まあいいか」と思えるようになります。
 
 
最後に。
「勝ちたい」と言う気持ちはトラブルに繋がることもありますが、本人のやる気の現れに違いありません。このやる気を大切にしながら、感情のコントロールの練習をしている、という気持ちでお試しくださいね。
 
 
 
 
執筆者:葉山 めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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