小学校入学へ向けて、場面かんもくの我が子は大丈夫?不安が強いけど…などと危惧されていませんか?そのような不安を緩和させるために、今やっておくと安心なことがあります。お母さんの安心は子どもの安心!ぜひ不安解消に行動してみてくださいね。 |
【目次】
1.小学校入学目前!事前準備は大丈夫ですか?
いよいよ一年の最後、3学期も始まりました。一年は終わるけれど、次は必ずやってくる!心中、穏やかに過ごせる日って、少ないものですよね。
さて、今回のタイトルでもある、場面かんもくの年長児を育てる親御さんにとって、小学校入学前の今は不安な気持ちで過ごされている方も多いのではないでしょうか?
・幼稚園では先生が手厚くフォローしてくれたけれど小学校は?
・授業で発言を求められる機会が増えるのでは?
・お友達が変わってしまうけれどやっていけるかな?
・給食やトイレは大丈夫かな?
などと、場面かんもくがあるお子さんにとっては、不安の要素がいっぱいですよね。大きく環境が変わる小学校入学は不安や緊張が強いお子さんへは試練続きです。
ご家庭でも小学校入学に向けて、さまざまな事前準備をされていることと思いますが、場面かんもくのお子さんには、何よりも一番やって欲しい事前準備があります。
まず、新しい環境への不安を少しでも緩和させてあげてほしいのです。今、適切な準備をすることでスムーズに4月を迎えられるようになります!スタートをどうきるかで、その後の学校生活が変わってきますよ。
実際、我が家でもおこない、娘の小学校入学に対する不安が緩和されました。参考になれば幸いです。
2.場面かんもくの我が子に危惧した入学前
ここで我が家の娘の話をさせていただきます。
娘は場面かんもくがあり、幼稚園では注目される場面において、一度も声を発したことがない正真正銘の緘黙児。
3年間ですよ!「いつか慣れたら話すだろう!」という親や周りの大人の期待をしっかり裏切ってくれました。
そのため、娘への小学校生活へは危惧しかありませんでした。
返事もしないのに、やっていける?
幼稚園の仲良しのお友達は別の学校だけど。
給食の増減とか伝えることはできるの?
話せないとき先生はどこまでフォローしてくれるの?
もう、私の心の中は、不安で支配されていました。不安で支配された私の口から出る言葉はもちろんネガティブな発言ばかり。それを娘に日々向けていました。
〇〇できるようにならないと大変だよ!
返事くらいはできないと誰だか理解してもらえないよ!
などと。
3年間一度も返事を幼稚園でしたことがない娘に、お風呂で名前を呼んで返事をするという練習を何回かさせていました。本来リラックスするお風呂で、全く気が休まらない入浴時間だったかと反省しています。
とにかく、入学前にできないことをできるようにしなくちゃ!という気持ちに囚われていました。
また、幼稚園では担任の先生にお願いして「就学支援シート」を書いてもらっていました。そちらが小学校の先生に渡されたはずですが、あまりうまく伝わっていないことを実感しました。
しかし、これらは親の不安を軽減させただけで、本人にとっての本当の意味での不安軽減にはなっていなかったのです。
真の不安軽減には、親子で小学校と事前につながりを持つことが大切だと分かったんです!
3.年長児のお母さん必見!入学前からの繋がりが安心へ変わる
幼稚園や保育園で身近な存在と感じた園長先生と担任以外の先生、しかし、小学校は少し先生方が遠い存在に感じたりしませんか?
校長先生や教頭先生だったり、養護の先生だったり、役割が全て分割されているから。しかも会う機会が少ないから。
そこでぜひお奨めしたいのが、入学前のこの時期に、親子で小学校の見学に行くことです。
できれば、1月下旬から2月中に日程を組んでもらえたら良いと思います。1月初めはまだ3学期が始まったばかりで落ち着かないでしょうし、3月に入れば今度は新年度や卒業に向けた準備で学校も忙しくなります。
ですので、この1月下旬から2月中が狙い目なのです。下校後に対応してくださる学校もあるかも知れませんが、我が家はあえて児童がいる時間に見学をさせてもらうことにしました。
生徒が普段の活動をするのを目にすることが、未知の小学校生活をイメージしやすくなったり、不安が軽減したりすると考えたからです。
場面かんもくがあるお子さんは、根底には強い不安や緊張を抱えていることが知られています。新しい環境に、新しい顔を4月に急に突きつけられるには負担が重すぎます。
実際に、各教室・トイレ・給食室・図書室・校庭・体育館をみておくことが有効なのです。その際、養護の先生にご挨拶ができれば尚良いと思います。お子さんの名前と顔を一人でも多くの先生に覚えてもらってください。
特に、これから学ぶ1年生の教室と入学式を行う体育館やホールなどは必ず見学してくださいね。許されるのであれば、椅子に座らせてもらうなども有効です!
学校により、窓口が校長先生だったり、教頭先生だったりとするそうですので、直接電話をするときにお伺いすれば良いと思います。
その際、これからお世話になる学校ですので包み隠さず、
「場面かんもくがあり、不安と緊張が強い傾向にあります。不安を軽減させるために、もし可能でしたら、児童のいる時間に学校内を見学できませんか?」
とお伝えすると良いと思います。
幸い、我が校の校舎内はオープンスペースでしたので、廊下から生徒さんの様子を見ることができましたが、通常は教室にドアや壁が存在すると思います。
その際、自分への注目を強く嫌う場面かんもくのお子さんにとって負担にならぬよう、ドアを開けたりせず窓からそっと覗かせてあげる程度にしてあげるほうが賢明です。
そのような一言も一緒に見学に回ってくれる先生にお伝えしましょう。
お子さんへも、
「ここでお勉強するんだね!」
「おいしい給食はここで作るんだって!」
「先生たち優しそうだね!」
「みんな楽しそうに勉強しているね!」
などとポジティブな声がけをしてあげてくださいね。
まずは、不安を緩和させることが最優先です。
きっと園でも小学校生活が楽しいものになるよう、色々と伝えてくれてはいると思います。
しかし、自分の目で見た情報は強く印象に残ります。お子さん自身が、自分の目で見て安心を得ることが一番大切な事前準備なのではないでしょうか。
私は第一子でしたので、小学校の生活は未知でした。しかし、私も実際に見学をしたことで安心を得ることができました。
お母さんの安心は、必ずお子さんにも伝わるものです。ぜひ親子で不安を緩和させてくださいね。見学後は、数日以内にお礼のお手紙を出すこともお忘れなく!
見学依頼・学校見学・後日のお手紙の3点セットで、お子さんを覚えてもらってくださいね。
不安に負けることなく、スムーズに小学校入学に向けて過ごせるよう祈っています!
こちらの記事でも、かんもくについての対応をお伝えしています!繊細な対応が求められるかんもく。ぜひあわせてお役立てくださいね。
場面かんもくがあるお子さんの小学校入学準備を応援します!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)