その困った行動「重ね着症候群」ではありませんか? ―発達障害&グレーゾーン(パステル)の子育てー

子どもの頃に発達障害やグレーゾーン(パステル)を見過ごされて成長すると、知らぬ間に様々な特性や症状を重ね着する重ね着症候群になることがあります。その重ね着を脱がすことができるのは、温かい言葉で肯定する太陽のようなママなのです!
 

【目次】

1. 発達障害の特性に症状が重なる、重ね着症候群を知っていますか?
2.「北風と太陽」の太陽のように子どもの支援をするママになりませんか

 

1.発達障害の特性に症状が重なる、重ね着症候群を知っていますか?

 
 
暑い日が続いていますね。まだまだ太陽のパワーを 感じる季節です。
 
 
この季節になると、 いつもこの言葉を思い出します。
 
 
その言葉とは、重ね着症候群」です。あなたは、この言葉を聞いたことはありますか?
 
 
子どものときに発達障害が見逃されて 診断されないまま大人になる。
 
 
その結果、学校や職場など様々な場面でうまくいかなくなり、 何らかの別の症状(精神症状など)が出てしまう。
 
 
まるで「発達障害」の上に様々な特性や症状を重ね着している ようになっている人たちのことです。
 
 
 
 
医療機関で大人の発達障害の検査や支援に関わっていたとき、 この重ね着症候群の方たちとたくさん出会ってきました。こういう方たちの対応は 1つ1つの特性や症状を脱がせるように進めていきます。
 
 
ですから、とても時間がかかります。
 
 
もともと自閉症スペクトラムが中心にある場合が多く、 最終的には人間関係やコミュニケーションに悩んでいる人たちが多いのです。
 
 
子どもの頃の「グレーゾーン」を見過ごしてはいけない理由はここにあります。
 
 
子どもの頃は問題なく過ごせても、 大人になるにつれて重ね着していく可能性があるからです。 お子さんによっては、すでに重ね着をしている場合があります。
 
 
では、どうやって 1つ1つのいらない特性や症状を脱がせていくのでしょうか。
 
 
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2.「北風と太陽」の太陽のように子どもを支援をするママになりませんか

 
 
私は発達支援のことを考えるとき、いつも「北風と太陽」の話を思い出します。
 
 
旅人のコートを
冷たい風で吹き飛ばそうとする北風
温かく照らして自発的に脱がせる太陽。
 
 
旅人のコートを脱がせることができたのは太陽ですよね。
 
 
発達支援もこれと同じです!
 
 
冷たい言葉で子どもを否定するより、 温かい言葉で子どもを肯定した方が子どもはどんどん特性(症状)を脱いでいってくれます!
 
 
私のもとでは 北風タイプのママから、太陽タイプのママに変わろうとしている方がたくさんいらっしゃいます。
 
 
見事に太陽になったママを見るのが本当に嬉しいですし、本当に素敵なママになられます。
 
 
あなたも参考にしてみてくださいね。一人でも多くの方のお役に立てれば幸いです。
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー 学術博士,臨床発達心理士)
 
 
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