ガミガミママは子どもの未来をでっかくできる~発達障害・グレーゾーンの対応~

発達障害・グレーゾーンの子どもには、否定的な言葉をかけてしまいがち。お母さんが見方を変えて、やる気を引き出すような言葉をかけることで、子どもの素敵な未来の選択肢が増えます。お母さんが見方を変えると、言葉のかけ方も変わります。
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子どもの未来のサイズについて、脳の発達を研究してきた専門家だからこそ伝えたいこと

 
 
我が子には、どんな未来が待っているのだろう…?
 
 
できるだけ大きな未来を手渡したい!人並みでいいから幸せに暮らしてほしい!様々な想いをお持ちだと思います。
 
 
私は「脳の成長(発達)」を研究してきた専門家として、未来にも「サイズ」がある!と思っています。
例えば、S、M、L…と洋服のサイズを選ぶように、未来のサイズも選べるのです。
 
 
お子様の未来のサイズをもし選べるとしたら、何サイズを選びますか?
 
 
窮屈なSサイズ?
人並みのMサイズ?
でっかいLサイズ?
ぶっ飛んだXLサイズ?
 
 
私だったら、迷わずXLサイズを選びます。
 
 
その理由は、XLを選んでおけば、子どもが自由にS, M, L, XLを選べるから。最初からSサイズの未来しか手渡さなかったら、子どもはSサイズしか選べません。だけど、XLの未来を手渡しておけば、子どもが自由に選べます。
 
 
学校を選べない…
会社を選べない…
パートナーを選べない…
 
 
選べない尽くしの人生を子どもに与えたいお母さんはいらっしゃらないでしょう。しかし、偶然に任せておいたら、XLになるかもしれませんがSにもなるかもしれない。
 
 
選べる「でっかい」未来を子どもに手渡すということは、子どもの脳をでっかく創り込んでおくことが大事なのです!
 
 
では、どうすれば子どもの脳に「でっかい未来」を創り込むことができるのでしょうか?
 
 
 
 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもがXLサイズの未来をゲットできる脳にする(発達させる)方法

 
 
大人の発達障害(グレー含め)の方たちをフォローしていて、「こんなはずじゃなかったのに」と肩を落とす人たちとたくさん出会いました。そして、もっと大きな未来を体験してほしいな、と感じています。
 
 
では、どうすれば発達凸凹パステル(グレーゾーン)の子たちに大きなサイズの未来をプレゼントできるのでしょうか?
 
 
お母さんの言葉のサイズがお子さんの未来のサイズなのです!
 
 
言葉のサイズって何でしょう?
例えばこう言うことです。勉強しないお子さんに対して、あなたはどんな声かけをしますか?
 
 
「勉強しないと中学(高校)に行けないよ!」
 
 
この声かけだと小さな未来を子どもにイメージさせる声かけですね。
 
 
「そっかー、俺って中学(高校)にも行けない感じなんだ〜」と、子どもの心にしみ込んでしまったら、未来のサイズがひと回り小さくなると思いませんか?
 
 
例えば、走るのが大好きな子どもに、
「クラスで1番になろうよ!」というのと、
「県で1位になろうよ!」というのと、
「オリンピックに出られるかもね!」というのと、
 
 
どの言葉が子どもの未来を拓く可能性があると思いますか?
 
 
 
 
「いやいやオリンピックなんて無理でしょ」そんな思考や言葉が、少しずつ子どもの未来のサイズを小さくしているのかも。このことに気づいていただけたら!と思っています。
 
 
だって、「オリンピック目指さないの?」「東大、目指さないの?」と言うのはタダですからね。
 
 
なぜ言っちゃダメなのですか?行けなかったら言っちゃダメなのですか?恥ずかしいことですか?
 
 
子どものやる気を出したり励ましたりするとき、「松岡修造さんだったらどう言うかな…?」と考えてみてください。
 
 
子どもにかける言葉が子どもの未来のサイズを決める!
 
 
ぜひ意識してお子さんと日々の会話を楽しんでくださいね。ステキな親子のコミュニケーションで子どもの脳も発達します。
 
 
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3.発達障害・グレーゾーンの子どもの脳がみるみる発達! お母さんが見方を変えればXL に

 
 
「ウチの子、せめて普通の状態になってほしい」と思っていると、知らず知らずのうちに、あれこれ禁止するような声かけになってしまいます。
 
 
お母さん自身も「私、言い過ぎ」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。そんなとき、怒っちゃダメ、とかイライラしたくない、とか自分自身に対しても否定的な目を向けているお母さんが多いような気がします。
 
 
どうすればイライラしなくなるのか?
どうすれば怒らないようになるのか?
というご質問も多くあります。
 
 
発達科学コミュニケーションをマスターしていくお母さんは、だんだんと「イライラしなくなってきました!」と変化していきます。
 
 
しかし、私はあれ言っちゃダメ、これ言っちゃダメと教えているワケではありません。色々な方法がありますが、お母さんがまずできることとしては、
 
 
「言葉のサイズをでっかくしよう!」
 
 
なぜ言葉のサイズを気にしてほしいか?と言うと、「言葉が子どもの脳に入り込んで潜在意識を作り込んでしまう」からです。脳に入る刺激は実はそんなに多くはありません。
 
 
 
 
ところが、言葉はビシビシ入ります。
 
 
厄介なことに、聞かせたくない言葉ほど子どもに伝わってしまいます。
 
 
それは、発達凸凹のパステル(グレーゾーン)の子どもたちの感情を司る脳のエリアがネガティブな情報を受けやすい特性を持っているからです。
 
 
なおかつ、相手の意図が伝わらずに、言葉どおりに受け取ってしまう特性もあるので、お母さんの言葉を真に受けてしまいます。
 
 
「そんなんじゃ、大きくなれないんだからね!」
「そんなんじゃ行ける学校ないんだから」
「社会に通用しないよ」
 
 
できれば聞かせたくない言葉ですね。これをダメダメと言うのは簡単ですが、そうではなくて、見方を変えてみましょう!
 
 
こういう言葉はぜ〜んぶ「そうならないように頑張ってほしい」という愛が詰まっているのですよね!お母さんだからこその苦言は愛の大きさです。
 
 
だから、愛が強くて「つい感情的にひどいことを言ってしまう」というガミガミママほど、子どもの未来を大きくできる!と信じて疑いません。あとは言い方を変えるだけ!
 
 
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4.発達障害・グレーゾーンの子どもの脳を発達させる具体的な「言い方」とは

 
 
発達障害のグレーゾーン(パステル)のお子さんによくあることですが、
 
自分のゴミはゴミ箱に捨てないくせに、地球の環境問題が気になっていたり、
 
兄弟喧嘩をするくせに、世界平和を願っていたり。
 
ペットの面倒は見ないのに、動物の絶滅を嘆いている。
 
 
こんな特性のあるお子さんはいませんか?やるべきことはやらないのに、言うことはイッチョマエ!
 
 
この子達は、本来は優しい心の持ち主で、不安や繊細な部分も持っています。ところが、日常でガミガミ言われすぎるため、かえって自分のテリトリーでは好ましい行動ができなくなりつつあるのです。
 
 
そして、人一倍デリケートで世界が崩れることに恐れも持っている。
だから地球や人類のような広い概念では、誰よりも正義感が強く出るのです。
 
 
そんな彼らのイッチョマエな言葉を疑わず、ぜひ信じてあげてください。
 
 
その子には、それほど広い世界が見えているという証拠でもあります。そのようなお子さんにこそ、子どもの広い世界に合わせた言葉のサイズを選んで欲しいのです。
 
 
勉強しない、やるべきことをやらない子に、「将来のためだから」などと言っても通じません。
 
 
ところが、
 
 
「あなたが社会を勉強して、あなたみたいに環境問題を知っている人がもっと増えれば、アフリカのゾウは絶滅しないかもね!」
 
 
と言えば、がぜん勉強したくなる子どもだっているのです!
 
 
人一倍デリケートで、正義感や平和主義なお子さんには、このような使命感やミッションのようなイメージを持たせてあげるとモチベーションUPに繋がる場合があります。
 
 
ぜひ言葉のサイズを試してみてください。
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー 学術博士,臨床発達心理士)
 
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