好奇心旺盛で空回りしがちな発達障害・グレーゾーンの子どもにやってはいけないNGな声かけとは

発達障害×グレーゾーンの子どもがグズグズして動かないとき、どんな声かけをしていますか?やる?やらない?と選択肢を与えていませんか?この声かけ、好奇心旺盛で空回りしがちなADHD・グレータイプの子どもには向いていない場合があるので要注意です!
 

【目次】

 

1.グズグズして動かない!発達障害・グレーゾーンの子どもになんて声かける?

 
 
みなさんは、子どもがグズグズして思うように動いてくれないときや、幼稚園などに行きしぶる場面に遭遇したとき、どのように対応していますか?
 
 
「やるの?」「やらないの?」
「行くの?」「行かないの?」
 
 
こんな問いかけをして、子どもに選択肢を与えることをしていませんか?
 
 
 
 
選択肢を与えて行動を促すことは、発コミュのテクニックの中にも存在するので、間違ってはいません。
 
 
しかし、発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、冒頭のような問いかけが向いていないタイプの子どももいるので要注意です。
 
 

2.空回りしがちな子に選択肢を与えてもうまく行かない理由

 
 
「選択肢を与えて行動を促すこと」が向いていないタイプの子どもとは、どんな子どもでしょうか?
 
 
それは、”やる気”ばかりが空回りしてしまう子どもです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中に、落ち着きは無いけれど、やる気は人一倍あるみたいな好奇心旺盛な子どもがいます。私の子どももこのタイプです。
 
 
このタイプの子どもには、選択肢を与えるという冒頭のような問いかけは、向いていない場合があります。
 
 
なぜなら、このタイプの子どもは、”やる”方を選択するからです。
 
 
親的には、目の前でグズグズしているし、嫌がっているからやりたくないだろうと思い、「どちらの選択肢でも、自分で決めたのなら採用してあげよう!」と寄り添う気持ちを持って、選択肢を投げかけることもあるでしょう。
 
 
しかし、”やる気”ばかりが空回りしてしまうADHD・グレータイプの子どもにとっては、それが苦手なことや嫌なことであろうと、やらない方を選ぶと「次がない!」と思ってしまい、”やる”ほうを選んでしまうのです。
 
 
 
 
選択肢が与えられることで、やらなければすべてを奪われてしまうと感じてしまい、脅しのような究極の質問になってしまっているのです。
 
 
色んなことが不器用でうまくできないけれど、”やる”ことを選択することで、結果的にストレスが溜まってしまったり、精神的に自らを追いつめてしまったり…。
 
 
”やる気”ばかり空回りする子は、見た目は元気だったり、気持ちの切り替えが案外早かったりする子も多いです。
 
 
でも、無意識に無理をしていて、行動と心のバランスが取れなくなってしまうこともあるので、目の前の行動だけで判断し、選択させることは危険です。
 
 
このように、選択肢を与えることは、”やる気”ばかりが空回りしてしまう子どもには向いていないのです。
 
 

3.こうすればうまくいく!子どもの気持ちや考えを聞いてみる

 
 
発達障害・グレーゾーンで、”やる気”ばかりが空回りしてしまうタイプの子どもには、子どもの気持ちや考えを聞くという方法をオススメします。
 
 
やるか? やらないか?
Yes or No
0  or 100
 
こういった究極の提示よりも、
 
 
「〇〇くんはどうしたい?」
「今日はどこまでやりたい?」
 
 
という声かけにするのです。
 
 
 
 
また、こんな方法もアリです。
 
 
例えば、習い事がストレスになっている場合。
 
 
ちょっと精神的に追い詰められているかな?と感じるような場面では、「今日はお休みなんだって。」と、あえて何も言わずに、思い切り休ませる選択肢を親が選ぶのです。
 
 
習い事がお休みだと知って、ホッとしている様子があれば、「あぁやっぱりしんどかったんだな。でも頑張って行こうとしていたんだな。」と、子どもの気持ちや心身状態がわかることもあります。
 
 
休ませた場合は、リフレッシュの時間を作ってあげたり、ストレスを発散できるような時間を作ってあげてくださいね!
 
 
ADHD・グレータイプの子どもは、色々なタイプがあります。
 
 
選択肢を与えることが向いているタイプの子どももいれば、向いていないタイプの子どももいるのです。
 
 
選択肢を与えることが、子どもにとって究極の質問になっていないか?ぜひ振り返ってみてください。
 
 
無理をしているなと感じたら、休むほうを選択できるようママがリードしたり、子どもの気持ちを聞いてみてください。
 
 
そして、やらない選択肢を選んだ時もママが不機嫌になるのではなく、「わかったよ。自分で選べたね♪」としっかり褒めてあげてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:岩下まい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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