自閉症スペクトラムの子どもの言葉の発達が加速する!自分で調べる習慣づくりのコツ

自閉症スペクトラムの子どもの言葉の発達を加速させるためには、分からない言葉の意味を自分で調べる習慣づくりはとっても効果的です。今回は、カンタンに楽しく自分で調べる習慣が作れる方法をご紹介しますね!
 

【目次】

 

1.分からない言葉、子どもが自分で調べる習慣をつけたいと思いませんか?

 
 
発達障害・自閉症スペクトラム症(ASD)の子どもと話しているときに、「今の話、通じてる?」と感じたり、お友達と会話している様子を見て、「会話がはずんでいないな~」なんて思うこと、ありますよね。
 
 
自閉症スペクトラム症の子どもは、
 
 
・言葉をその文字の通りにとらえてしまう
 
・冗談やたとえ話が通じない
 
・あいまいな言葉や適当な言葉が伝わりにくい
 
 
などの特性があり、コミュニケーションに苦手を抱えています。
 
 
また、空気を読んだり、想像力を働かせることも得意ではないので、会話の中に自分が分からない言葉が出てきたりすると頭の中はパニック!
 
 
こんなとき多くの子どもは、場の雰囲気を読んで想像力を働かせ、会話の意図を理解することができるので、パニックに陥ることなく自然な会話が成立します。
 
 
でも、ASDの子どもは場の空気を読んだり、想像力を働かせることが苦手です。だから、言葉に詰まったり、見当違いのことを言ったりして、しんどい思いをするのです。
 
 
だから、ASDの子どもが、言葉の意味や使い方を学ぶことは、コミュニケーションをスムーズにするための助けになります。
 
 
たくさんの言葉の意味や使い方を知ることで、コミュニケーションの幅が広がることから、なるべくいろいろな言葉の意味を覚えてほしいと思っているお母さん、多いのではないでしょうか。
 
 
だけど、「これってどういう意味?」って子どもから聞かれて、頭では分かっているけれど、言語化して子どもに分かる言葉で伝えようとすると難しくて、「後でね!」と言ってそのままになってしまうことってありませんか?
 
 
また、年齢が上がれば上がるほど、難しい言葉を使ったコミュニケーションは多くなってくるので、分からない言葉はその都度調べるなど、自分で対処する習慣もつけてほしいですよね!
 
 
 
 
だから、子どもとの会話の中で、言葉の意味が分からない様子を見せたり、「それってどういう意味?」って聞かれたとき、
 
 
「(自分で)国語辞典で調べてみたら?」
 
「(自分で)インターネットで調べてみたら?」
 
「(お母さんも手伝うから自分で)調べてみよう!」
 
 
なんて、声をかけていませんか?
 
 
けれども子どもの反応はどうでしょう?
 
 
「え~面倒くさい!」
 
 
お母さんとしても、子どもが自分から「やってみよう!」と思うタイミングを見計らって…と思っているうちに、どんな言葉が分からなかったんだっけ…?なんて忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。
 
 
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2.自閉症スペクトラムの子どもの面倒くさいの正体とは?

 
 
そもそも子どもが「言葉の意味が分からないな~」と思っていたり、「それってどういう意味だっけ?」と質問してくるとき、周りの人に期待していることってなんだと思いますか?
 
 
きっと、「すぐに解決してもらえる」ということではないでしょうか。
 
 
皆さんご自身に置き換えてみても、周りの人に「〇〇ってどういう意味だっけ?」なんて聞くときって、すぐに答えが返ってくるという前提を無意識に期待していませんか?
 
 
けれども、質問した相手も答えが分からないとき、多くの人たちは、「じゃあ面倒だけど自分で調べようか」とサクサク調べて解決します。
 
 
ところが自閉症スペクトラム症の子どもには、この「面倒だけど自分で調べる」のハードルがものすごく高いのです。
 
 
これには、
 
 
・切り替えが苦手
 
・臨機応変に対応するのが苦手
 
・見通しを持って行動することが苦手
 
 
という特性が影響しています。
 
 
分からないことにすぐに答えてもらえるという前提で聞いた、または、何の気なしに聞いたのに、「調べてみたら?」という想定外のリアクションが返ってきた!
 
 
頭の中はパニック!
 
 
そして、提案通りに「調べる」という行動に移るためには、今やっていることをストップしなければいけない、調べた先に何かいいことあるの?
 
 
 
 
こんな状態だから、「調べる」という行動に移るためには、ものすごいパワーが必要なのです!
 
 
これが、自閉症スペクトラム症の子どもの「面倒くさい」の正体です。
 
 

3.どうやったら自分で調べられる子になるかな?模索する日々

 
 
わが家には現在小学5年生、支援級に在籍している自閉症スペクトラム症の息子がいます。
 
 
息子は、普段の会話の中で自分が分からないことがでてきたとき、
 
 
「ん~、〇〇くん何のことか分からない!」
 
「〇〇ってどういう意味?」
 
 
と、よく言っていました。
 
 
 
 
わたしが言葉で説明できることはすぐに答えていましたが、年齢が上がれば上がるほど、言葉で説明するのが難しい場面が増えてきました。
 
 
「もうそろそろ自分でも調べるようになってもらいたいなぁ~」そんなふうに思い始めた頃、学校の授業で国語辞典を扱うようになりました。
 
 
そこで、
 
 
「せっかくきれいな国語辞典を買ったし、調べてみたら?」と何度か提案してみたのですが、「え~…、面倒くさいからいいよ」と全く聞く耳もたず。
 
 
ちょっとハードルが高すぎたかな…と反省し、「お母さんと一緒に調べてみようよ!」と、作戦変更するも撃沈。
 
 
国語辞典がダメなら得意のパソコンでインターネット検索ならどうだろう?
 
 
インターネット検索がダメならわたしのスマホを使ってなら、調べる気持ちになれるかな?
 
 
作戦を変えながら何度も提案してみましたが、すべてダメでした。
 
 
そんな息子でしたが、今では分からないことを自らパソコンで調べたり、自分の興味のあることについて知識を深めるために本を読んだりするようになったんです。
 
 
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4.自分で調べる子に育つ!言葉の発達が加速する習慣づくりのコツ

 
 
きっかけは、家族揃って車で外出した際の出来事でした。
 
 
いつもよく通る道路沿いにある閉店したショッピングモールを通ったときのことでした。
 
 
数日前に、ショッピングモールの跡地に有名なディスカウントストアができるかもというニュースを見たことを思い出したわたしは、
 
 
「あのショッピングモールの跡地に〇〇っていうディスカウントストアができるっていう噂があるんだって~」
 
 
と何気なく言ったところ、息子が、「うわさってなに?」と質問してきました。
 
 
息子に分かりやすく伝えるために、どういう説明をしたらいいのか悩んだわたしは、手にしていたスマホですぐに、「うわさとは?」と検索しました。
 
 
世間で言いふらされている明確でない話
デジタル大辞泉(小学館)
 
 
すると、「明確でない話ってなに?」さらなる質問が出てきました。
 
 
そこで、「本当かもしれないし、本当じゃないかもしれないっていうことだよ」と伝えると、
 
 
「分かった!」
 
「学校の横の川にはヌートリアがいるという噂がある」
 
 
と自分で作った例題をぶつけてきました。
 
 
すると一緒に車に乗っていたお兄ちゃんが、「〇〇川にはヌートリアは本当にいるから噂じゃなくて事実だよ」と解説。
 
 
そこから、「〇〇という噂がある」ネタをみんなで順番に言い合って盛り上がり、息子は噂の意味や使い方をバッチリ理解することができました。
 
 
この経験を通して、息子のような発達凸凹キッズが分からないことを自分で調べるようになるためには3つのポイントがあることを学びました。
 
 

◆①発達凸凹キッズのなぜ?どうして?にはすぐに答えよう!

 
 
発達凸凹キッズは、自分から質問したことであっても、質問したこと自体を忘れてしまったり、興味がすぐに違うところへ移ってしまいやすい傾向があります。
 
 
だから疑問に思ったことはすぐに解決してあげることが言葉の定着の第一歩です。
 
 
スマホだと身近にあって負担もなく、すぐに調べてあげられてとても便利でした。
 
 

◆②とにかくハードルは低く!低く!

 
 
最初は、自分で調べさせることにこだわらず、お母さんが調べてあげてもOKと割り切りましょう。
 
 
パソコンで調べる、スマホで調べる、(お母さんと)一緒に調べる、発達凸凹キッズにとってはどれも「自分で調べる」ことには変わりなく、負担に感じる度合いは一緒なのです。
 
 
 
 

◆③とにかく楽しく実践!

 
 
せっかく調べたんだから、普段使いできるように定着させたいですよね!
 
 
調べた言葉を使って会話をしてみましょう。
 
 
コツは身近な人やモノなどをテーマにすることです。知っている人やモノだから、理解しやすく、ワイワイ楽しく盛り上がって、覚えたことが定着しやすくなります。
 
 
1か月ほど、この方法で息子のどういう意味?なぜ?どうして?に対応していると、自分からパソコンで分からないことを調べたり、ときには国語辞典に挑戦する姿も見られるようになってきました。
 
 
分からないことが分かる楽しさを覚えたことで、自分で調べたいという意欲が湧いてきたんですね!
 
 
いかがでしたか?
 
 
子どもの好奇心を刺激して、子どもがみずから動き出す!そんな環境をお母さんがぜひ作ってあげてくださいね!
 
 
 
 
発達凸凹キッズがみずから行動する!お母さんのコミュニケーションを提案しています。

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執筆者:宮千明
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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