注意が散漫で忘れっぽい発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。そんな子どもたちに「忘れないで!」と言い聞かせても全然改善されなくて困っているお母さんは実は多いです。子どもの記憶力を鍛える秘訣を紹介します!! |
【目次】
1.忘れっぽい発達障害・ADHDタイプの子どもに困っていませんか?
2.「忘れないで!」と伝えるだけではNG、今までうまくいかなかったその訳
3.忘れっぽい発達障害・ADHDタイプの子どもの記憶力を鍛える2つの方法!
①好きなことを記憶する
②定期的な運動をする
1.忘れっぽい発達障害・ADHDタイプの子どもに困っていませんか?
注意が散漫で忘れっぽい発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
「この手紙大事だから先生に渡すのを忘れないで!」
「明日は体操着持っていこうね!」
子どもにいくら言っても、全然改善されず忘れ物ばかり…
こんな悩みをお持ちのお母さんも多いのではないでしょうか。
発達障害・ADHDと診断がなくても、気が散りやすい特性のある子どもは大事なことだとはわかっていても忘れてしまいます。
そしてお母さんがいつも持ち物の準備をしないといけない状況になりがちです。
実は、発達障害・ADHDタイプの気が散りやすい子どもには、「忘れないで!」といい聞かせるだけでは、効果があまりないのです。
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そこで、今回は発達障害・ADHDタイプの子どもの記憶力の悪さを改善するために効果的なテクニックを紹介します。
2.「忘れないで!」と伝えるだけではNG、今までうまくいかなかったその訳
発達障害・ADHDタイプの気が散りやすい子どもが、話を聞いて大事なことは理解して
「わかった。忘れないようにする」
とは言っていたけれど、数分後には忘れていることって多いですよね。
それは、発達障害・ADHDタイプの気が散りやすい子どもは、気が散りやすいために、聞いたことや見たことを覚えておくことが苦手だからです。
「忘れないで」といわれたときには、「わかった!」と理解して覚えておこうと思っています。
ところが、違うものが目に入ってきたり聞こえてくると、気が散りやすいために、意識が他のことに奪われてしまうのです。
学校では色々な刺激があるので更に気が散りやすくなります。
意識はそちらに奪われたままになってしまいます。
そのまま忘れたことを思い出さない状態で、
・先生に手紙を提出するように言われたそのとき
・体育の時間になったそのとき
に、「あ、忘れた!」と気が付くことになっている可能性が大きいです。
決してお子さんが分かっていないからや努力不足だから忘れているわけではないのです。
では、どのように対応したらよいのでしょうか。
3.忘れっぽい発達障害・ADHDタイプの子どもの記憶力を鍛える2つの方法!
記憶には、覚える機能と思い出す機能の2つがあります。
覚えていても思い出せないと困るので、この記憶力2つの機能を鍛えてあげることが大事です!
ここではその方法を2つお伝えしますね。
◆①好きなことを記憶する
漢字は覚えないけど、好きなポケモンのキャラクターは覚えているお子さんなら、覚える脳の力を育てられています。
ぜひお子さんが好きなこと・興味があることで覚えたい!と思えることを一緒に探してみましょう。
バイクや車の車種、プロサッカー選手の名前やポジション、花や木の種類や名前、好きな歌手の歌のタイトル、歌詞、おいしいお菓子屋さんのある場所や名前、おいしいお菓子の名前、レシピなど。
そして一緒にそのテーマについて楽しくお母さんがお子さんと会話をすることで、思い出す記憶の力を鍛えてあげることができます。
なんといっても楽しく会話ができると、脳は発達していきます。
お子さんの話すことに興味を示して驚いたり、感心してみたりしてあげてくださいね。
お母さんが反応してくれると子どもは嬉しくなってもっと思い出して話しをしてくれるものです。
◆②定期的な運動をする
毎日最低20分でも定期的な運動をすることで、脳全体が活性化されて、注意力、集中力があがり、そして記憶力が上がるという研究があります。
特に、体の動きに注意を払う必要のあるダンスや体操、格闘技などは、注意を集中させる効果が抜群です。
注意をそらさずに集中する力がついてくると記憶力もアップしていきますよ。
長い休みや習いごとに行けないときにはお母さんと家の中で楽しくヨガやダンスを一緒にするのもいいですね。
ここでも楽しくということがポイントです!
決して無理強いせずに、少しでも子どもがやろうとしたら「やろうとしてるね!」「足伸ばしてるね!」など実況中継の肯定の声かけをしてあげましょう。
子どもは、お母さんが見てくれているとわかると喜んでもっとやろうとしてくれるものです。
このようにお家でも簡単に忘れっぽい発達障害ADHDの特性のある子どもの記憶力を鍛えられるのです。ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!
他にも色々ADHDタイプの子どもの困りごとへの対応の秘訣をお届けしています!
執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、臨床心理士)