世間にはたくさんのトイレトレーニング方法がありますが、最初から我が子にピッタリとハマる対応は見つかりませんよね。初めてのことに怖がりな発達障害・隠れアスペルガー幼児に試して欲しいアイディアをご紹介します。 |
【目次】
1.発達障害・隠れアスペルガー幼児はトイレが怖い子どもが多い
いよいよ夏本番!梅雨が明ければ洗濯物がよく乾きますね。夏にトイレトレーニングを始めようと考えているお母さんもいらっしゃると思います。
数あるトイレトレニーング方法を色々と試行錯誤してもうまくいかないことってありますよね…。
発達障害・アスペルガー傾向の子どもは初めてのことや慣れない場所が苦手で不安を抱えやすく、そしてネガティブな情報を溜め込みやすい特性を持っています。
想像力が豊かで怖がり、こだわりが強い子どもはトイレが怖くて行けない!ということをよく聞きます。
・圧迫感のある狭いトイレ
・初めて使うトイレ
・お母さんの付き添いがないトイレ
・暗い・怖いと感じるトイレ
・音が怖いと感じるトイレ
などは、不安を感じやすい子どもにとってハードルが高く、安心な場所と思えないとなかなか用は足せません。
言葉で何が怖いか言える子どもであれば、怖さを増強させないように少し聞いてみるといいと思います。でも3歳くらいの幼児ではまだまだ自分の気持ちをはっきりと表現できないことも多いでしょう。
一番身近な存在であり、人生の先を進んでいるお母さんを子どもはしっかりみています。
がんばっている姿はもちろん、お母さんの失敗してしまってもポジティブに変えて乗り越えている姿は、何をするにも不安が大きい子どもや将来に悲観的な子どもには自信と勇気を与えています。
日頃、何気なくしてしまうお母さんのおっちょこちょいな行動…。「あー!もう!またやっちゃった!」という失敗をポジティブに変えて、この夏のトイレトレーニングに生かしてみませんか?
2.ママのおっちょこちょい失敗談が不安の強い子どもを救う
いきなりの告白になりますが、私は結構おっちょこちょいです。靴下を右は自分のもの、左は主人のものを履き気づくことなくそのまま外出してしまうというような失敗は多々あります…。
そんな私を、子ども達が見て大ウケするんです。
「ママ、おかしいじゃん」
「ママ、失敗してるよ~」
と声をかけてきます。実はこのおっちょこちょいが子どもの不安を軽くすることができるんです。
なぜなら発達障害・アスペルガー傾向の子どもは、
・失敗を恐れることが多い
・完璧にこなしたいと思っている
ということもあり、チャレンジや行動が伴わないことが多いです。そんなとき、大好きなお母さんの失敗を見たとき、お母さんだって失敗することもあるんだ!と感じ子どもの心がフッと軽くなります。
子どもに失敗してもやり直せるし大丈夫!という気持ちを育ててあげると行動が変わってきます。
毎日がんばっている日常の中にあるクスッと笑ってしまう失敗談をお子さんに話してあげてください。それだけで子どもが救われることも多いです。
①「聞いて~、お母さん失敗しちゃったよ~」と明るく笑いながらおっちょこちょい談を伝える
②「でも大丈夫だよね!〇〇したら大丈夫だもんね!」
と失敗談だけでなく、その後にどうしたのかをポジティブに変換して伝えるのがポイントです。お母さんの失敗談は、子どもの失敗を恐れる気持ちや将来を心配する気持ちを軽くしてくれますよ。
3.ハード面とソフト面からトイレトレーニングを進めていこう
発達障害・アスペルガータイプの幼児に必要なことは、不安や恐れに寄り添って安心感を与えてあげることです。お子さんから、「トイレに付いてきて」とお願いされたら、一緒に行くだけでも安心します。
また、お子さんが何に怖がっているのかをよく観察して、子どもにとって行きたくなる、行ってもいいかなと思えるトイレにする工夫も必要です。
①圧迫感のあるトイレが怖い場合は、ドアを開けたままにして生活音を聞こえるようにして安心させましょう。
②暗い・怖いと感じていたら電球が明るいかどうかを確認しましょう。子どもの好きなキャラクターを一緒に遊びながら壁にペタペタ貼るなどして、トイレを明るく楽しい空間に変えてあげてください。
③ドライヤーや公衆トイレ内のエアータオルの機械音が苦手なら、ウォシュレットの音に恐怖を感じていることもあります。ウォシュレットの電源を一度切ってみるのも手です。
初めてのことや場所が苦手な不安感が強い特性を持っている子どもに合わせた方法を試してみることをオススメします。
ハード面では子どもにとって素敵なトイレに変身させ、ソフト面では失敗したって大丈夫!の安心感を育ててお子さんのトイレトレーニングを進めて行きましょう!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)