発達障害のお子さんの中には、その特性のため不安が強く自信があまりないお子さんがいます。そんなお子さんたちには夏休みこそ成功体験をたくさんすることで、自己肯定感もアップしてきますよ。チャンスととらえて、今日からできることをしていきませんか?
【目次】
1.お子さんはどんな1学期を過ごされましたか?
やっと夏休みに入りましたね!
お子さんは、どんな1学期を過ごされましたか?
特に問題もなく、楽しく過ごされたお子さんには、1学期がんばったね!と笑顔で終業式を迎えられたことと思います。
ですが、不安が強く自信のないお子さんにとっては、ようやく自分の家で自分のペースで過ごせる夏休みが待ち遠しかったりするかもしれません。
なかなか新しい環境になれることができなかったり、行き渋りがあったけど、ようやく慣れてきたところだったお子さんなどのお母さんは、夏休みになりペースが乱れることが心配かもしれません。
2学期が始まったら1学期のようになるのかも?と考えて不安になるかもしれませんが、その前の夏休みの間に家でできることはないのでしょうか?
2.自信がないお子さんへ夏休みに成功体験を重ねることにチャレンジしてみませんか?
発達障害のお子さんは、学校生活の上でいろいろなことがストレスになっている場合があります。
そのお子さんの特性によっても様々ですが、
・授業に遅れないように板書したり、話を聞いたりすること
・他の生徒とコミュニケーションをとること
・苦手なことにも、みんなと一緒に取り組まないといけないこと
などがあげられます。
私たちも、自分ができないことややったことがないことに対しては不安を感じたり自信がなかったりしますよね。
実は発達障害のお子さんは敏感なお子さんも多いので、より不安な気持ちが強く出やすかったりするのです。
ですが、学校が休みに入ることにより、自分の安心できる場所(自宅)での生活が多くなるので、成功体験も重ねやすくなるんです。
では、具体的にはどうしていくのか、次項で説明しますね。
3.夏休み、自己肯定感アップにつながる家庭での取り組みとは?
夏休みお子さんが家にいることによって、お母さん自身が自由に使える時間は圧倒的に少なくなりますよね。
学校へ行くときのペースとは違うので大変になるのはとても理解できます。
ですが、家でお母さんの近くにいて一緒に過ごしているからこそ、お子さんが成功体験しやすくなることを知っておいてください。
どういうことなのでしょうか?
成功体験は、実はお母さんからの声掛けで重ねることができるんです!
お母さんがわざわざ伝えるようなことでもないな、と思えるような小さなことでも全く問題ないですよ。
おかあさんの声掛けによって、お子さん自身が「できてる!」を感じたなら、それは成功体験なんです。
お子さんがした行動や今している行動に注目して、行動を言葉にして伝えてあげるのです。
例えば、朝なら
「おはよう。今日もいつも通りに起きてこれたね」
「元気におはようって言えたね!」
「朝ごはんしっかり食べれたね!」
「さっと着替えができたんだね!」
などです。
小さいことでもOKとわかったら、お母さんが声掛けすることについて、日常生活に取り入れやすいと思いませんか?
最初から1日を通して続けるのはハードルが高いかもしれませんので、まずは、朝の時間だけ気にかけてみる、から始められるのもいいかもしれません。
慣れてきたら、お母さんが声掛けする回数を増やしてくださいね。
夏休み中、お子さんが成功体験をたくさん重ねていくことによって、お子さんの自己肯定感もアップしていくことでしょう。
お子さんの自己肯定感が安定していくと、2学期のスタートもスムーズに迎えることができるかもしれませんよ。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
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執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)