2学期の登校しぶりが心配なママに夏休み中にしてほしいこと!学校が協力したいと思える、発達障害・グレーゾーンの子どもの特性の伝え方をご紹介します!

発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶりには、学校の理解と協力が欠かせません。学校との連携をスムーズに進めるには、動きだす時期が肝心です!残りの夏休みを不安で過ごすのではなく、安心して2学期を迎えるにはどうすれば良いのかご紹介します!
 

【目次】

1.発達障害・グレーゾーンの子どもの特性を学校に理解してもらいたいワケ
子どもの特性が理解されずに対応されると…? 
2.子どもの特性を学校に理解してもらえると、登校しぶりに変化が!
3.学校と連携をとるなら2学期が始まる前の今!
理由その①:先生が忙しくなる!
理由その②:子どももしんどい時期です!
思い当たりませんか?こんな場合は今すぐ相談
4.子どもの特性について、先生が知りたい情報をうまく伝える方法は2つ!
①お母さんが学校に任せる態度をとるのではなく、一緒に取り組む姿勢を見せること
②お母さんが子どもの特性を理解して、正しい対応を家庭で実践していること
コミュニケーションブックを活用しよう!

 
【アンケート概要】
・調査期間:2019年5月5日〜5月13日
・調査方法:インターネット調査
・回答者数:発達科学コミュニケーショントレーナーまたはリサーチャー 42名
 
 

1.発達障害・グレーゾーンの子どもの特性を学校に理解してもらいたいワケ

 
 
8月も後半に入り、そろそろ学校のことを意識されるお母さんも多いのではないでしょうか?
 
 
1学期に子どもに不登校や登校しぶりがあった場合、「2学期はどうなるんだろう…」と心配になりますよね。
 
 
夏休み中は落ち着いていた子どもも、夏休みの終わりが近づくにつれ不安な様子が増えてくるかもしれません。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもが持っている特性には、
 
 
・授業に集中できない
 
・何度言っても忘れ物をする
 
・集団行動のルールを守れない
 
 
など、本人がどんなに気をつけようとしてもどうしてもできない!ということがあります。
 
 
先生が子どもの特性を理解していないと、
 
 
やればできるのに、
 
ふざけている・やる気がない・サボっている…
 
 
というふうに誤解されてしまうことが多々あります。
 
 
特性のある子どもの対応や理解は、先生によっても異なるのが現状ではないでしょうか。
 
 
理解がないことで、「困った子」として扱われてしまうことだけは避けたいですよね。
 
 
担任の先生は、お子さんの特性について理解がありますか?
 
 
1学期の子どもの学校での様子や、先生の言動を振り返ってみると、気付くことがあるかもしれません。
 
 

◆子どもの特性が理解されずに対応されると…?

 
 
今回行ったアンケートからも、子どもの特性が理解されずに対応されたため、学校に行きしぶるようになったという回答がありました。
 
 
Q.登校しぶりになったきっかけや行きたくない理由について教えて下さい。(自由記述)
 
 
”忘れ物や立ち歩き、宿題の提出の有無について、減点法で点数をつけられ、悪目立ちしやすい息子が槍玉にあげられた”(小学校高学年男子のママ)
 
”お友達や先生に理解されない、自分ばかりが悪者にされる”(小学校低学年女子のママ)
 
”忘れ物、時間にルーズ、など「やる気がない」と評価されてしまう場面が多い”(中学生男子のママ)
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、発達の特性からくる苦手さがあります。
 
 
特性からくる行動は、叱ったり注意したりすれば良くなるものではありません。
 
 
特にグレーゾーンの子どもは、診断がついていないだけに、ただのやる気のない子だと思われることがあります。
 
 
また、声かけなどの配慮の必要性が先生に伝わらないなど、グレーゾーンだからこそ理解されない苦しさがあります。
 
 
 
 

2.子どもの特性を学校に理解してもらえると、登校しぶりに変化が!

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの特性を学校に理解してもらえることで、登校しぶりの状況が実際にどう変わるのでしょうか。
 
 
今回のアンケートでは、学校に行き始めるようになったきっかけについて、以下のように回答がありました。
 
 
Q.学校に行き始めるようになったきっかけはありますか?
 
 
”発達検査(WISC-Ⅳ)で発達の特性が明るみになり、学校側が対応に乗り出してくれたこと”(小学校高学年男子のママ)
 
”1年生の2学期から、先生と1対1で過ごせる時間を毎日1~2時間作ってくださり、居場所が少しできました。2年生で支援級になり、さらに居場所が増えました。学校がしてくださった環境調整と、本人の慣れにより、学校の居心地が良くなったように思います”(小学校中学年女子のママ)
 
 
 
アンケートからも分かるように、子どもの特性を学校に理解してもらうことは、理解不足からくる否定的な評価を減らし、登校しぶりを終わらせるきっかけになることも!
 
 
先生が理解を示して協力してくれると、2学期からは安心して登校する準備ができますね!
 
 
また、1学期に叱られ、注意されてばかりだった子どもが自信を失う場面が少なくなります。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶりには、まず子どもの特性を学校に理解してもらうことが先決です。
 
 
その上で、特性に合わせた協力体制を整えていくことが大切です。
 
 
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3.学校と連携をとるなら2学期が始まる前の今!

 
 
夏休み明けは「学校に行きたくない…」と感じる子が増える時期です。
 
 
登校しぶりで困ったら「学校には2学期が始まってから相談しよう…」と考えていませんか?
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもで登校しぶりの心配がある場合、夏休みの間に学校に相談されることをオススメします!
 
 

◆理由その①:先生が忙しくなる!

 
 
2学期は行事が多く、学校も忙しくなる時期です。先生は生徒だけでなく、行事の運営などにも意識を向けていかなければいけません。
 
 
2学期が始まって学校に相談しようと思ったら、先生が忙しくて相談の時間がとれない!なんてことも考えられます。
 
 
 
 

◆理由その②:子どももしんどい時期です!

 
 
2学期の行事が多いということは、先生だけでなく子ども自身もバタバタと忙しくなる時期です。
 
 
夏休み明けで生活リズムが戻りきっていない場合は、特に疲れやストレスから調子が悪くなりやすいです。
 
 

◆思い当たりませんか?こんな場合は今すぐ相談

 
 
・発達障害・グレーゾーンの子どもの特性について、まだ学校の理解を得られていない。
 
・1学期に登校しぶりの傾向があったのに、学校に相談できずに夏休みに入ってしまった。
 
 
学校が子どもの特性を理解するには、時間がかかる可能性も。
 
 
2学期が始まり登校しぶりが悪化する前に、学校と相談できる時間を確保しましょう。
 
 
学校の先生も、事前に情報をもらった方が対応しやすくなります。お母さんは、どうしても遠慮してしまいがちですが、お子さんのために勇気をもって行動してみましょう!!
 
 
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4.子どもの特性について、先生が知りたい情報をうまく伝える方法は2つ!

 
 
学校に子どもの特性について理解を求めるとき、学校が協力したいと思えるかどうかは、お母さんの関わり方で大きく変わってきます。
 
 
ポイントは2つ!
 
 

◆①お母さんが学校に任せる態度をとるのではなく、一緒に取り組む姿勢を見せること

 
 
学校との連携は、信頼関係をいかに築いていくかというところが大切なポイントになります。
 
 
・要求や提案ばかりではなく、先生への感謝を伝える。
 
・子どもの困った対応ばかり相談するのではなく、調子が良いときの様子を伝える。
 
・普段から学校に貢献する気持ちを持ち、PTA活動などに積極的に参加する。
 
・学校側の意見を聞く姿勢を持ち、お願いしたいことは提案するスタイルで伝える。
 
学校との連携は人と人との関わりになります。
 
 
良い関係を意識した行動をとることで、お母さんの意見が通りやすい状況をつくることができると考えられます。
 
 

◆②お母さんが子どもの特性を理解して、正しい対応を家庭で実践していること

 
 
先生によって発達障害に対する知識も異なる状況で、どう説明したらいいんだろうと迷われるかもしれません。
 
 
子どもの特性を誤解されずに必要な情報をしっかり伝えたいですよね。
 
 
子どもの特性については、得意なこと・苦手なこと・配慮してほしいこと・トラブルが起きた時の対応法など、まとめて資料にしておくと参考になります。
 
 

◆コミュニケーションブックを活用しよう!

 
 
発達科学ラボが開発した「先生とお母さんのコミュニケーションブック」は、お母さんが伝えたいこと、先生が知りたいことをまとめたサポートブックです。
 
 
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特性をどんな風に伝えたらいいかわからない!と悩んでいる方は、下記からダウンロードして使ってくださいね。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの登校しぶりには、学校だけを頼れば大丈夫というわけではなく、家庭での対応ももちろん必要です。
 
 
さらに学校と連携をとることで、子どもの特性に合わせた必要なケアが協力してできるようになればと思います。
 
 
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コミュニケーションブックの使い方はこちらのミニ講座をご覧くださいね!
 
 
 
 
 
執筆者:楢橋真咲子
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
 
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