発達障害の学習障害一種!ディスレクシア・症状の特徴と生活の困りごとは?

皆さんは、発達障害のなかの「ディスレクシア」という学習障害はご存じでしょうか?日本ではまだまだ認知度が低いのが現状ですが、読み書き障害や難読障害とも呼ばれています。そんな障害の症状や困りごとをご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害のなかの学習障害ディスレクシアの症状とは?

 
 
ディスレクシアとは、知的な遅れはないが、文字の読み書きが苦手な障害のことです。今までは、難読症、識字障害、読字障害など、色んな名称で呼ばれていました。
 
 
読むことができないと書くこともできないですよね!読み書き困難、読み書き障害と呼ばれることもあります。
 
 
この障害には、早期から自分に合った教育支援を受けたり、サポートしてあげることが望ましいのです。
 
 
実は、日本ではこのディスレクシアに対しての統計はまだ、発表されていません。
というのは、日本では知的発達に遅れが伴わないことへの困難さをアメリカと比べてそこまで深刻と考えていない問題が少なからずあるのです。
 
 
このことから、ディスレクシアの認知度が低く、大人になるまで気づかない方や未だに気づかず苦しんでいる方もいるのが現状です。
 
 
 
 

2. 発達障害ディスレクシアの子が生活のなかで困っていることは?

 
 
現代社会では小学校~社会人まで読み書きでの情報社会になっていますよね!そんな、認知度の低いディスレクシアの子が生活や生きていくなかで、どんなことに困っているのだと思いますか?
 
 

◆①生活面においての困りごと

 
 
知的に遅れがないので生活での困りごとは少ないと思われがちですが、生活面では大人になるにつれて沢山の文字情報が関わり困難を抱えてしまします。
 
 
子どものうちは、周りの大人が文字情報を整理してくれるので、何となく過ごせてしまいますが、学年が上がるにつれて困難さが増していきます。
 
・文字を認識するのに時間がかかる、見間違えてしまう。
・目的地と違う場所に行ってしまう。
・〇〇やってね!と置き手紙をしたのにできていない。
・電話番号をよくかけ間違える。
 
 
中学生以下のお子さんはそんなに困り感はないようですが、中学生以上になると意外と文字を使う場面が多いので、困っている人も多くなります。
 
 
そんな些細な困りごとから自分は「ダメな人間だ!」「こんなことすらできない!」と責めてしまうことがあるのです。
 
 

◆②学校においての困りごと

 
 
学校はすごく困ることがたくさんあります。ノートを写すこともそうですが、新しい文字や先生からの指示、スケジュール通りに読み取り行動に移すまでに時間がかかってしまいます。
 
・文字を書く読む
・音読
・宿題
・人の名前と顔を覚えづらい
・何度も同じミスをしてもなかなか覚えられない
 
 
などいろいろなことに時間がかかる傾向があります。その中で先生や家族、友達に注意されすぎて自信を無くしてしまう子が出てきます。サポートが必要不可欠なのです。
 
 
 
 

3. 親ができるサポートは?

 
 
子どもの場合は、まず学習面でのサポートが必要になります。
知的な遅れがないので難しい見極めですが、その子を観察し、何がどう苦手なのか。わかりづらいのかを分析します。
 
 
次に、どうしたらわかるのかを探っていきます!
例えば、教科書にはルビを振る(ふりがな)や読む文字のつながりでスラッシュ(/)を入れて読みやすいように切るなどもいいでしょう。
 
 
また、耳からの音声処理はできるので宿題も読み上げて答えてもらい、一度ママが別の紙に書き留め、最後に書き写してもらうなどもいいでしょう。
 
 
そして、読む情報が多いと処理しきれないので大切な部分だけ蛍光ペンなどで色を付けて情報少なくしてあげることもいいですね!
 
 
ディスレクシアはまだまだ認知度が少ないのが現状です。そのため対応が遅れるので家庭での練習が必要になります。しかし、お子さんの気持ちをしっかり考えなければなりません!
 
 
どうしてもできないことをと練習させるので、子どもには相当なハードルではあります。
 
 
ここでポイント!
1.ミスなどはスルーして、できた事を褒める
2.スモールステップ(すぐに出来そうな目標を持つ)
3.親子で遊びながら覚える工夫をする(歌を作って覚えるなど)
 
 
お子さんに合ったツールを使い・工夫して学習上の困難を減らしてあげるようにしましょう。
自尊心を失うことなく、その子の才能を伸ばしてあげたいものですよね!
 
 
今回は、ディスレクシアとは?をお伝えしました。実は私自身もそうなのではないかと思ってしまうことが沢山あります。しかし、私は自尊心を失う事なく自分に自信を持って育ってきました。
 
 
今は、子どものお手紙やスケジュール管理をすることに大変さはありますが、自分なりにわかりやすさや管理の仕方を見つけてきました。それも自分への自信があったからなのだと思います!
 
 
ぜひ、お子さんには自信を無くさない生活サポートをしてあげてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:雨宮愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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