発達がゆっくりな子どもの苦手を少しでも克服したいと思っているけど、忙しくて時間もないし、子どももなかなかやりたがらないと困っているママはいませんか?お家で簡単に楽しくトレーニングできるヒントをお伝えします。
【目次】
1.お家トレーニングに挫折する日々
2.日常生活の中には発達のトレーニングがねむっている
3.あっち向いてホイで簡単にトレーニングできちゃうんです
4.ママの声かけがポイントです!
5.簡単なお家トレーニングに早変わり
◆小さな苦手を克服
◆新しいアレンジを考えた!
1.お家トレーニングに挫折する日々
我が家の次男は境界域知能といわれていて、全体的に発達がゆっくりで特に言語、ワーキングメモリが弱く、手先の不器用さもあります。
次男の発達がゆっくりなことがわかってから発コミュ(発達科学コミュニケーション)に出会うまで、私は家でできる発達に良いとされるトレーニングを探しては試し、挫折を繰り返していました。
なぜなら、親のやる気とは裏腹に子どもがやる気にならず、ワーキングマザーで時間の余裕がない私も、根気強く働きかけることができなかったからです。
2.日常生活の中には発達のトレーニングがねむっている
発コミュで勉強していく中で子どもたちが落ち着き、家の中の雰囲気が良くなってきていました。
そんな時、発コミュの講義の中で「おやつの時間を発達のトレーニングに使う」というお話を聞き、家の中の出来事は工夫すれば何でもトレーニングに変わるんではないかと思いつきました!
今までは子どもの苦手によいとされているトレーニングをさせることにこだわっていましたが、日常の子どもとの生活の中でトレーニングになるものはないか探してみようと考えが変わりました。
3.あっち向いてホイで簡単にトレーニングできちゃうんです
そこで私が選んだのが「あっち向いてホイ」!
ちょうど次男がマイブームでよく遊んでいたのですが、これがトレーニングになるんではないかと気思いつきました。
「あっち向いてホイ」は
①ジャンケンする
②勝ち負けで自分がオフェンスかディフェンスかを確認
③自分の役割果たす(指を振るのか、顔を振るのか)その時に相手の動きをよくみて自分が動く
というマルチタスクを短時間でこなすことになり、発達障害の子どもが苦手とするマルチタスクをこなすことの強化に繋がります。
また、指を出したり、相手の動きをよく見ることは発達障害の子どものが苦手とする微細運動、眼球運動などの強化にも繋がります。
4.ママの声かけがポイントです!
あっち向いてホイのやり方は皆さんご存知なので、ゲーム中のママのポイントを教えちゃいますね。
発達障害の子どもは負けることをすごく嫌うお子さんもいます。
負けが続いてやる気が無くなってしまっては困るので、お子さんが負けすぎないようにさり気なく負けたりする工夫をして下さいね。
ゲーム中に「〇〇は強いね」「よく指の動きを見てるね」「ママ、全然、勝てないな」などとできていることや褒めポイントを言葉にする事が大事!
お子さんが上手くかわしたり、ママが引っかかってしまった時にはうまくいったじゃん!という意味も込めてグータッチしたり、グッドサインを出したりするのもいいですよ。
長い時間はかかりません!ゲームとお子さんの褒めポイントに集中して楽しんでください!
5.簡単なお家トレーニングに早変わり
なんてことのない昔ながらの手遊びですが、ママがちょっと意識して取り組むことで、これといった準備もなし、長い時間も必要ない簡単なお家トレーニングに早変わりしますよ。
◆小さな苦手を克服
初めはゆっくりな速さで「あっち向いてホイ」に取り組んでいた次男。
徐々に慣れてくると指を目で追う力がUPしてきてあっち向いてホイのタイミングをずらしたり、スピードをあげてもついてこられるようになっていきました。
最初はフラフラしていた指先もしっかり前に出せるようになったり、負けても癇癪を起こしたり、泣いたりすることが減りました。
◆新しいアレンジを考えた!
何より驚いたのは「3人あっち向いてホイ」というアレンジを考えたんです!
次男が兄と私の3人で一緒にやりたい!と思いついた「3人あっち向いてホイ」は
3人でじゃんけんをしてその結果で指を振る人が2人と頭を動かすのが1人のパターン
または
指を振る人が1人で頭を動かすのが2人になるパターンの2つになるんです。
それを考えついた次男に驚きましたが、もう一つ驚いたことが!
次男1人が指を振る人になった時に左右の手で兄と私に対してそれぞれに違う方向に指を振ったんです。これには驚きました!
この動作やろうとすると意外に難しいんですよ。
何事にも発達ゆっくりな次男がゲームのアレンジを考えて、ゲームのやり方を自分で説明することができるようになったなんて驚きました。
何より家族みんなで楽しく取り組むことが大切ですよ。
みなさんもお家にあった簡単トレーニングを見つけて試してみて下さいね。「3人あっち向いてホイ」も楽しいですよ。ぜひお試しあれ!
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)