発達障害の子どもの子育てをしていると、できないことに注目しイライラしてしまうことありませんか?一生懸命関わってもうまくいかず子育て辛い!と悩んでいた私が、今では子育て楽しい!に変わったのでその方法をお伝えします。
【目次】
1.発達障害の子育て辛い!と毎日悩んでいた
2.できないことに注目してしまう理由
3. 子育て辛い!が子育て楽しい!に変わるための方法
◆できたねと言葉で伝える
◆寝る前にできたことを振り返る
◆できたことを書く
1.発達障害の子育て辛い!と毎日悩んでいた
私には小学3年生の長男と1年生の次男がいます。
3年生の長男は注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があり、知能検査(WISC)の値は84と境界知能になります。
長男は机上での勉強が苦手で、なかなか宿題に取りかからない、漢字もすんなり覚えられない、問題を理解できないことも多く、勉強のフォローをするにも一苦労でした。
『こんなに時間を作って、こんなに教えているのにどうしてわからないの』と子どものできないことに注目してイライラしてしまうこともありました。
また兄弟での喧嘩も四六時中繰り広げられていました。
子どもたちの飛び交う悪口や泣き声を聞いては、
「どうしてうちの子はこんなに喧嘩ばかりするのか。私の育て方が悪いからこんなふうになってしまったのか…」
と自分を責めては落ち込むこともありました。
育児書で発達障害や子育ての勉強をたくさんして、一生懸命関わっても、どうしてもうまくいかず、子育て辛い!この生活から抜け出したい!と毎日悩んでいました。
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2.できないことに注目してしまう理由
前述のように、私はいつも物事を否定的に捉えてしまい、子どもたちや自分自身のできないことにばかり注目していました。
できないことにばかり目を向けているので、どんどん自信も無くしてしまい、やる気も無くしてしまう状態でした。
では、なぜできないことにばかり注目してしまうのでしょうか。
アメリカで行われた心理学の研究によると、私たちは1日に6万回の思考を行なっているそうです。これは起きている時間、1秒に1回、何らかの思考をしながら生きている計算になります。しかも、その6万回のうち約80パーセント、約4万5000回は、身を守るためのネガティブな思考になりがちであるということもわかっています。「何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書」より引用
つまり、私たち人間は無意識だとネガティブな思考になってしまうということです。
それに加え、長男はADHDの傾向・境界知能ということで、周りの子どもに比べてできないことも多いため、自然とできないことに注目する機会も増えてしまいます。
できないことに注目してしまうと、そこから派生して、否定的・悲観的・悪い方向に物事を考えてしまいます。
この状況を変えるためには、真逆の肯定的・楽観的・良い方向に物事を考えることが必要です。
そして、それができるようになれば、育児辛いという状況から抜け出せます。
では、その方法をお伝えしていきます。
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3.子育て辛い!が子育て楽しい!に変わるための方法
子育て辛い!から抜け出すためにすること!
それはズバリ、できることに注目することです。
できないことへの注目をできることへの注目に意識的に変えることです。
今までの長年染み付いた自分の思考の癖を変えることは簡単ではありません。
しかし、意識的にできることに注目をすることを続けることで、必ず思考が変化します。
私もこれからお伝えすることを続けた結果、3ヶ月くらいで、『自分ならできる!』と思えるようになりました。
そして、『できるかどうかは別としてやってみよう!』と今までの自分では考えられない挑戦をすることができるようになりました。
そして、否定的に捉えていた、長男のADHDの特性も、今では『好奇心が旺盛で行動力もある!すごい才能!』と思えるようになりました。
境界知能に関しては、『息子に好きなことをたくさんしてもらいながら伸ばしていこう!』と前向きに考えれるようになりました。
では、具体的な方法をお伝えします。
◆①できたねと言葉で伝える
日中は子どもたちのできている、好ましいと思った行動は「〜できたね」と言葉にして伝えます。
朝起きてきたら「起きてこれたね」ご飯を食べていたら「ご飯食べているね。」「きちんと座っているね」など、当たり前にできていることでも気づいたことは「〜できたね」とどんどん言葉にして伝えていきます。
できていることがわからない場合は、紙にお子さんが当たり前に毎日できていることを箇条書きで書き出していくといいですね。
最初はそれを見ながらでも、「〜しているね」「〜できたね」とたくさん言葉にして声をかけます。
子どもたちにかけた肯定的な言葉も、全て自分にかけられた言葉として、潜在意識に積み重なっていくので、できるだけたくさんの肯定的なことを言葉にするといいですね。
◆②寝る前にできたことを振り返る
寝る前に、子どもたちのよかったことを伝えます。
具体的にはその日にできたこと、頑張ったこと、優しかったこと、楽しかったこと、ありがとうと思ったことなど、お母さんがこの行動よかったなと思ったことならなんでもOKです。
そして、同時にお母さんも、自分のできたこと・頑張ったことを振りかえります。
普段、お子さんのできたことは振り返っていても、ご自分のできたことには目を向けていないお母さんも多いのではないでしょうか。
お子さんを怒ってしまうことがあっても、きっと褒めていることもあるはず。
そんな時は、褒めることができたご自分に花丸をつけてあげてくださいね。
小さなできたをたくさん見つけることができると、ポジティブな気持ちで眠りにつくことができますね。
そして寝る直前に見たものや考えたことは寝ている間に海馬で整理されるため、肯定的な記憶が定着しやすくなります。
◆3.できたことを書く
自分や子どもができたことを書きます。
書く場所は、日記や手帳、携帯の日記アプリなどなんでもOKです。
私は、自分・長男・次男と毎日3つずつ書くようにしていましたが、最初はその日あったナンバー1のできたことを書くでだけでも十分効果があります。
続けることが大切なので、ご自分の無理のない量でやってみてくださいね。
時間はいつでもいいのですが、寝る前の振り返りの時にお子さんと一緒に書いてもいいですね。
改めて記録することで、客観的に自分や子どものできていることや成長に気づけます。
また、書き留めておくことで、数ヶ月後や数年後に振り返った時に、ご自分とお子さんの成長の記録にもなりますね。
私は、毎日、できたことを言葉にし、書くことを続けることで、できていないところに注目していた思考が、できたことに注目する思考へと変化しました。
そして、自分や子どものできたことをたくさん発見できるようになりました。
たとえ、うまくいかないことがあっても、その中でもここはできていたよなという視点で見ることができるようになりました。
たくさんのできたことに気づけた私も子どもも自信がつき、毎日、夢や希望を持ちながら過ごせるようになりました。
お母さんができたに注目できるようになれば、子育て辛い!は子育て楽しい!に変わります。
ぜひ、たくさんのできたを言葉にすること、書くことを続け、親子で楽しく過ごしてくださいね。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)