4歳児が思い通りにならないとすぐ怒る!周囲の子どもは落ち着いているのに…もしかして発達障害?と悩むママはいませんか。しかしママがある対策を取ると、子どもが穏やかになってきます。今回は子どもが怒る原因とママの対応策を紹介します。
【目次】
監修者:吉野加容子
発達科学コミュニケーション創始者/パステル総研主宰/発達科学ラボ代表
脳科学をベースに、発達障害・発達グレーゾーンの子どもの発達支援を専門とする。広島大学教育学部卒業後、東京学芸大学大学院修士課程、慶應義塾大学大学院博士課程で学び、民間企業での脳科学研究、医療機関での発達支援、大学での教育に従事。
15年以上にわたり発達に悩む親子と向き合う中で、「子どもの発達を本当に伸ばすのは、家庭での365日の関わりである」という結論にたどり着く。
病院や学校だけでは支援が届きにくい発達グレーゾーンの子どもたちに対して、家庭で再現できる支援を確立するため、脳科学・教育学・心理学を融合した独自メソッド「発達科学コミュニケーション」を開発。
これまでに数多くの親子の変化を生み出し、“ママが変われば子どもが変わる”という発達支援の新しい当たり前を広げている。
著書に『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』『脳を育てる親の話し方』『脳が喜ぶ子育て』など。
1.4歳児が思い通りにならないと怒る!もしかして発達障害では…と悩んでいませんか?
自分の思い通りにならないと、泣いて叫ぶ!
ちょっとしたことですぐ怒る!
気に入らないことがあると、わがままな主張を言い続ける…!
…すぐ怒る4歳児の子どもの対応に悩んでいるママはいませんか?
少し前まで、赤ちゃんの時のような幼さが残っていて、あんなに可愛かったのに…。
ママも戸惑いますよね。
声の大きさも力強さも成長を感じる4歳児。
自己主張できるようになった事自体は嬉しい。でも…対応が大変!
子どもの困りごとが増えると、その部分、ママも対応に追われます。
泣いて叫ばれたら、なんとかして止めさせたいから、子どもに注意
わがままな主張ばかり聞き続けて、最終的にママもイライラ
毎回付き合うのは、正直疲れる!
もう、うんざり…というママも多いのではないでしょうか。
周りの子どもと比較しても、うちの子はすぐ怒ってばかり。
「もしかして発達障害?どうしたらいいのだろう…」と悩んでいるママもいるかもしれません。
必ずしも「すぐ怒りやすい=発達障害である」と言うわけではありません。
しかし癇癪など起こしやすい子どもは、脳の発達が未熟なケースが多いと言われています。
怒る子どもに対して、ママも応戦してしまうと、親子ともにどっと疲れてしまいますよね。
しかし、ママが怒っている子どもに対して、別の対応に切り替えてあげると、子どもが穏やかになっていくことができるのです。
発達障害であろうとなかろうと、どの子どもにも使える対応なので、今日から実践できます。
ママ自身もいちいち叱らないでイライラせずにすむので、親子のコミュニケーションが楽しくなりますよ。
2.子どもがすぐ怒る3つの理由とは?
子どもがすぐ怒ってしまう場面を思い返すと、自分の主張が通らない、遊びたいのに遊べないなど自分の思い通りにならないときに起きますよね。
そもそも、なぜ、思い通りにならないと怒るのでしょうか?
◆①感情コントロールがまだ未熟なため
発達障害の有無に限らず、すぐ怒る子どもには、程度の差はあれ、「衝動性」がある傾向があります。
衝動性は、脳の情動を司るエリアの発達がまだ未熟なことが原因です。
そのため子ども本人にもどうにもなりません。自分自身でのコントロールが難しいのです。
子ども自身の感情のコントロールが効きにくい状況なので、衝動的に怒ってしまう=怒りの沸点が低いのです。
衝動性は、思いついたらすぐ行動にうつせる瞬発力。プラスの面もあります!
しかし、すぐ怒ったりする子どもの衝動的な行動は、どうしても目立つため、叱られる機会が多くなってしまいます。
◆②子どもが言葉で自分の気持ちを伝えられないため
4歳頃になると、周囲の人間が喋っている言葉を理解する力が高まってきます。
しかし、大人のように理論立てて、自分の想いや考えを伝えたりすることは、まだまだ発達途中ですよね。
そのため、自分の思っていることを、周囲に言いたいことが伝えられない場合があります。
話したいことや伝えたいことはある。でもそれが言葉として、相手に、自分の気持ちを伝えられない。
そんなときに、ママから、さらに追い打ちをされるかのようにまた叱られたり、怒られたりすると、子ども自身もどうしたらいいか分からなくなってしまます。
その結果、手っ取り早く感情や気持ちを伝える手段として、すぐ怒ったり、気持ちが爆発することで、泣いたり怒ったりして、コミュニケーションを取ろうとするのです。
◆③脳が誤学習してしまっているため
子どもが怒りだしたり、癇癪おこされると、ママはなんとかしずめようとあれこれ対応したり要求に応えてしまう場合がありますよね。
ママにとっては、子どもをなんとか落ち着かせたい想いでの対応です。
しかし子どもは「怒って叫ぶ・癇癪起こす=ママが対応して注目する」と誤った学習をしてしまいます。
ママとしては、けっして注目しているわけではないですよね。
しかし、子どもからすると、ママが反応してくれると感じてしまう場合があるのです。
ポジティブなことでもネガティブなことでも、繰り返されて積み重なった行動は、やがて脳に定着してきます。
「行動が繰り返される=その行動が強化する」というのが、脳の記憶のシンプルな仕組みです。
その結果、思い通りにならないと泣き叫んだり暴れることが、毎日繰り返されていくうちに脳に定着してしまうのです。
3.ママが今日からできるすぐ怒る子どもへの2つの対応
感情をコントロールしたり、自分の気持ちを話せるようになるのって、大人でも難しい時があります。
4歳児が、明日からすぐにできるようになるものでもありません。
そこで、今日は、ママが今日から行動にうつすことのできる2つの対応をご紹介します。
◆① スルーする
怒っている我が子を目の前にするとなんとかしなければと、ママは、子どもの怒りや癇癪に取り合ったり、なだめようとしたりしますよね。
そんなときに、やってみてほしい対応が「スルーする」ことです。
子どもがプンプンし始めたり、怒りだす雰囲気をママが感じ取ったとします。
その際、子どもに「なんで怒っているの?」「どうしたの?」などと声はかけずに、そっと見て見ぬフリをします。
見て見ぬフリができない場合は、ママはトイレに行く、別の部屋に移動するなど、ママが一旦その場から離れるのもありです。
あくまでも、ママは子どもの怒りの様子に気が付かないフリ。
もちろん、ママとしては子どもの様子が気になるし、心配になって、声をかけたり、側に駆け寄りたくなるかもしれません。
しかし、声をかけたり、側に駆け寄ったりすると、子どもの行動に反応していることになります。そこであえて、反応したくなる気持ちをぐっとガマン…!
つい、子どもの様子が気になってつい口を出してしまいそうになるときは、ママは部屋の掃除や雑誌を読むなど、ママがそのときやりたいことに行動をうつしてみてください。
ママ自身が別の行動をしていたりした方が、子どもの感情に巻き込まれずに、気がそれます。
ここで大切なのは、「スルーする」=「子どもを無視する」ではないことです。
ママは、意識的に子どもに視線や身体を向けないようにしますが、時々子どもの様子を、子どもに気づかれないようにそっと確認します。
子どもを無視をするのではなく、あくまでもママが怒っている子どもの行動に注目しないということです。
◆②落ち着いたら、必ず褒める
ママからの注目が得られなかった子どもは、徐々に落ち着きを取り戻したり、1人でモゾモゾ行動し始めたりします。
その際、必ず、子どもが落ち着きを取り戻し始めたら、ママが子どもに認めたり、褒める言葉をかけてあげることが大切になってきます!
・「自分で落ち着いたんだね」と、声をかける
・話し始めたら否定せずに「そうだったんだね」と、気持ちに共感
スルーしっ放しで、子どもに何も声かけをしないのは、絶対NG!
その場ですぐ声をかけるタイミングを逃してしまったとしても、必ず後で子どもに声をかけましょう。
なぜなら、ママが褒めたり共感したりする言葉をかけてくれることで、子どもは「自分で落ち着けた」という行動に対して、ママが褒めてくれていると分かるためです。
子ども自身もさわいだりするよりも、落ち着いてよかったと、学習するのです。
自分が怒って喚いても、ママが反応してくれなかったし、かまってくれなかった。
けれど、気持ちを落ち着かすことができたら、「自分で気持ち落ち着けたね」とママが近づいてきてくれた。
これらを何回か繰り返すうちに子ども自身が怒らずに気持ちを落ち着かせた方がママが認めてくれることを経験するようになります。
最初のうちは、ママのこれまでとは違う対応で子どもがビックリして、うまくいかないときもあるかもしれません。
ママだって、はじめのうちは子どもの行動が気になってしまい、つい注意したり反応するときもあるかもしれません。
そんなときは「やっぱりうまくいかない」と思わなくて大丈夫!
何回か繰り返すうちに、子どもの脳は学習し、怒りグセが徐々に消えていきます。
ママも幾度か繰り返すうちに対応に慣れていきますし、上達していきます。
親子ともにしだいに慣れてくると、親も子もストレスが軽減されて、穏やかに過ごせる日が増えてきますので、対応してみてくださいね。
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執筆者:なつきみき
発達科学コミュニケーション アンバサダー
仕事も子育ても、一生懸命がんばっているのに、
なんか空回り。
「どうしてうまくいかないんだろう」
と、思っていました。
子どもが些細なことで怒るたびに、
注意する?なだめる?強く叱る?
「今、どうするのが正解なの?」
仕事に子育てに余裕がないはずなのに、
夜な夜な子育て本やネットで調べては、
答えを探す。
でも、うまくいかなくてと、
最後は私までイライラしてしまう。
本当は優しいママでいたいのに、
怒鳴る自分が怖くなる日もありました。
そんな私が
発達科学コミュニケーションを学び、
変わったのは、
子どもが怒った時に
「どうしたら止められる?」
と考えることだけではなく、
怒っていない時も含めて、
毎日の関わりを見るようになったことです。
すると少しずつ、
子どもの癇癪に
振り回されることが減り、
「この子は、今日はこういう状態だから
今はこうしよう」
と、私自身で判断して決めることが
増えていきました。
働くママは、忙しい。
毎日、完璧にできるわけではありません。
だからこそ、
仕事も子育ても頑張っているのに、
子どもが怒るたびに
「どうすればいい?」と正解を探し、
最後は自分までイライラしてしまうママへ。
完璧なママになるのではなく、
限られた時間の中でも、
「この子には、この関わり方でいこう」
と、自分で選べるようになること。
そして、
親子でイライラする時間を長引かせず、
毎日の関わりを少しラクにしていくことを
お届けしています。