片付けの新常識!子どもが物を手放したくなる「おうちリサイクルショップ」とは

 

子どもが片付けができず、部屋が物であふれかえってお困りのお母さん。子どもが自ら物を手放したくなる「おうちリサイクルショップ」を試してみませんか?お部屋もスッキリして親子で笑顔になれますよ。
 

【目次】

 
 

1.片付けができず、物を手放せない子どもに困っていた

 
 
我が家には小学3年生と1年生の男の子がいます。
 
 
私が片づけが苦手なこともあり、子どもたちも片づけが苦手でした。
 
 
去年の夏からそれぞれ、自分の部屋を持っていたのですが、部屋の中は物であふれかえっていました
 
 
お祭りやレストランでもらったおもちゃや景品、雑誌の付録、歴代のプレゼントなど、たくさんの物がある状態でした。
 
 
部屋の広さ、収納スペースには限りがあるものの、子どもたちは物を手放せないので、物がどんどん溜まっていく一方…
 
 
そのうち、机の引き出しや棚にはしまいきれずに床にドサっと置いてあり、まさに足の踏み場もない状態でした。
 
 

 
 
『どんどん増えていく物をなんとかしないといけないな』と思い、子どもたちに「いらない物や使わない物は捨てよう!」と提案するも、「全部いる!」の一点ばり。
 
 
試しに、『これはもう捨ててもいいんじゃないかな』と思うような物を、「これいる?」と一つずつ聞いてみても、ほぼ「いる」の返答。
 
 
私は物を手放せない子どもたちに困っていました

 
 
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2.なぜ物を手放せないのか?

 
 
物が手放せないことには理由があります。
 
 
心理的にもったいないという気持ち、物への思い入れから捨てることへの後ろめたい気持ちがあるからです。
 
 
子どもに、「どうしてとっておきたいの?」と聞くと、
 
 
「捨てるなんてもったいない」
 
「◯◯くんがせっかくくれたものを捨てるなんて」
 
「◯◯に行ったときに買ってもらった物だから」
 
 
と言います。
 
 
人間は自分の持っている物に対して、実際の価値より高く感じる傾向があるので、せっかく手に入れた物を手放すことへの抵抗感があります。
 
 
さらに、思い出のある物を見ると安心感が得られるため、その物にまつわる思い出がよみがえり、物を手放すことを妨げることになります。
 
 

 
 

3.片付けのスタートは物を手放すことから!

 
 
片付けするためには基本の流れがあります。
 
 
片付けの基本は「整理」と「整頓」です。
 
 
整理は、モノを減らすこと。
 
 
整頓は、モノを使いやすいように配置することです。
 
 
「たった「1ヶ所の片付け」で“いいこと”が次々起こる!」より引用
 
 
つまり、片付けをする上で、まずするべきことは、物を減らすことです。
 
 
減らすためには、必要な物を見極めて、不要な物を手放すことが必要となります。
 
 
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4. 子どもが物を手放したくなる「おうちリサイクルショップ」とは

 
 
もったいないという気持ち、捨てることへの後ろめたさの二つを払拭するために、私はある方法を思いつきました。
 
 
それは、子どもたちが自ら物を手放したくなる「おうちリサイクルショップ」です。
 
 
リサイクルショップとは、お家で不要になった物を買い取ったり、それを販売するところです。
 
 
それを、お家バージョンにアレンジして、私がリサイクルショップの店員になり、子どもたちの不要な物を買い取るというシステムです。
 
 
ある休日の時間があるときに、子どもたちに「ママがいらない物なんでも、買い取りますよ〜」と伝えると、「えっ?ママが買い取ってくれるの?お金でくれるの?」と早速その企画に飛びついてくれました。
 
 
「やるやる!今すぐ見てくる!」と言う子どもたちに、いらない物を入れる45Lのビニール袋を手渡しました。
 
 
子どもたちは一目散に自分の部屋に行き、いらない物はないか選別が始まりました。
 
 
そして、しばらくするとゴミ袋いっぱいに物を入れて私のところへ戻ってきました。
 
 
「ママ〜、こんなにあった。買い取ってくれる?」と見せてくれると、今まで手放すことへの抵抗があったものもたくさん入っていました。
 
 
そして、値段は基本は1つ5円か10円です。
 
 
プリント用紙や包み紙などのようなものは1円。
 
 
誰かにあげれそうなものや子どもが手放すことには勇気が必要だったかなと思う大物のおもちゃは50円や100円とつけることもありました。
 
 
子どもたちは金額を計算する私の隣で、いくらになるかなとワクワク胸を膨らませながら待っていました。
 
 
トータルすると数百円という小学生にとっては嬉しいお小遣いの金額に、子どもたちも大喜びでした。
 
 
中には『こんな大切なものも手放していいの?』と思うようなものもありましたが、子どもの選んだ気持ちを尊重しました。
 
 

 
 
子どもたちには、捨てるのはもったいないという気持ちがあります。
 
 
物を大切にするという思いを大事にできるよう、まだ使えそうな洋服やおもちゃはお友達にあげたり、リサイクルショップに売り、これからも誰かが使ってくれることを伝えました。
 
 
また、思い入れのある手作りした物やもらったものは、写真にとりアルバムに残すことで、物はなくても目に見える形として思い出を残せることを伝えました。
 
 
子どもたちは、いらない物を手放したことで、部屋がスッキリするとともに、自分の大切な物だけに囲まれることになりました。
 
 
物を手放すことは、自分にとって本当に大切な物は何かを見極め選別する力につながります。
 
 
そして、子どもたちはお小遣いゲットでにっこり、私も部屋がスッキリでにっこり、親子ともに笑顔になれました。
 
 
春からの新年度を前に、自ら物を手放したくなる「おうちリサイクルショップ」でぜひ、お部屋をスッキリさせてみてくださいね。 
 
 
 
 
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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