宿題の取り掛かりが遅い、勉強はいつもゲームや遊んだ後に受け身でしぶしぶやっている。そんな発達障害・グレーゾーンのお子さん向け!親野智可等先生の著書をヒントにもっと親子でノートと仲良くなる習慣をつくれば楽勉が遊びに変わります! |
【目次】
1.ぐいぐい書きは『好きなワーク』時間!楽勉の入り口です
あなたが「約束の時間だから宿題をやろう!」と誘ったら、お子さんは「はーい、やります!」となりますか?
宿題や習い事の宿題をやらなくてはいけない!だけど、やる気が起きない。
そんなとき我が家は好きなことワークタイムにします。
必要なものは、お気に入りのノート1冊と今興味あることが載っている本か資料のみ。
わが子が小学校1年生のときのこと。ベイブレードにはまり数多く買い揃えた後、レイヤー、ディスク、ドライバーの組み合わせでどう組み合わせると強くなるか?を研究して雑誌などを買っていました。
そのときにその名前や特徴を書き始めたことがきっかけで、好きなことワークタイムを始めたのです。
これはわが子にとっては遊びの一部になっているので、学校や習い事の宿題を「やりたくなーい!」となった時の準備運動ワークにしています。
書く練習にもなるし、親も一緒に好きな勉強ができて楽しい時間です。
小学校の教員歴23年の親野智可等先生はノートの書き方には2つあるとおっしゃっています。(親野智可等先生の『小学生の学力は「ノート」で伸びる!』 すばる舎 より)
①構造的に書く
②ぐいぐい書く
この2つのノートの書き方を、その時々によって使い分けることが学力を伸ばすポイントなのだそうです。
まさに我が家でやるノート書きは、自分の好きなテーマのことなら何を書いてもよい「②ぐいぐい書き」。
ぐいぐい書きは『好きなワーク』時間であり、親野智可等先生が提唱されている「楽勉」の入り口なのです。
とっても楽しいし、まだ筆圧が安定しない時期や漢字練習が嫌いな子どもも、習ってない漢字を興味のある専門雑誌からの書き写しなら、ほおっておいてもやるのでお勧めです。
旅行先のことでも、食べ物、ゲーム、本なんでもオリジナルにできてとても楽しい学び遊びです。
日常生活の中にある興味に合わせたノート作りは、そこに出てきた関連事項を深堀りし、知識を伸ばしていくので、子どもの自信にもなります。
2.子どものノートを見よう!
本で紹介されていた「子どもの学力を見るのに親が授業で使っているノートを見る」という親野智可等先生のアドバイスはとても新鮮でした。
それまで私は「ノートはなくなりそうな時期に買い替えを間に合わせるために見る」くらいしか意識していませんでした。
しかし、わが子のノートを確認すると、ノートは科目によってはほとんどとっていないこともありました。プリントで授業しているの?ノートを見て、子どもに聞いてみないと、どうノートを使っているのか親にはわからないですね。
子どもによっては、読みやすさを全く無視して、行もマスも詰め詰めのぎっしり書きをしていることもあるかもしれません。
こんな状況のときは、もう一つの「①構造的に書く」方法を習得させてあげたらよいと思います。
そこで、構造的に書くためのアドバイスをご紹介します。(親野智可等先生の『小学生の学力は「ノート」で伸びる!』すばる舎より)
●構造的に書くノート術
~たったこれだけでできるノートに変わる!~
1 日付を書く
2 見出しを大きく書く
3 関連するページを書く
4 問題番号を書く
5 間を開ける
6 縦横の通りをそろえる
7 無理に詰めない
8 箇条書きでまとめる
9 線で強調、区切りを作る
10 記号や吹き出し、キャラを使う
11 定規を使うところを限定する
12 文字の色は3色まで
不注意傾向のある子どもは、プリントやテストに名前や日付を書き忘れることが多いですね。
普段のノートから日にちや名前を書く習慣をつけたり、見出しを大きく目立つように書くだけで、後で随分見やすくなります。
まずは1、2、5、7のできそうなところからはじめて、学年あがったらステップアップできるといいですね。
そして、「子どもを褒めるためにノートを見る」ということを忘れずに実行していただきたいと思います。
構造的に書けてなくても、日にちを書き忘れても、書いてこられたらまず大いに褒める。
きれいな字を1文字でも見つけて褒める。
「10褒めて、指導は1で意欲を引きだす」でちょうどいいようです。
最後に、先日の講演会で、親野智可等先生のおっしゃっていたアドバイスをお伝えします。
「整理整頓は持って生まれたものにかなり影響されていて、できない子には叱るのではなく工夫が必要である。叱ることは本人の自信を無くすだけでいいことは何もない。」
「ノートを見やすく書く」も一緒だと思います。
構造的に書く。
きれいな字で書く。
すぐできる子も、できない子もいると思います。
ムキになって子どもに要求しすぎるのではなく、よいところを見つけて褒めたり、ぐいぐい書きを楽しませたりして少しずつ上達していくのをまた褒める。
発達科学コミュニケーションの肯定ワザ、「注目して褒めて伸ばす」。そして、「親が感情をコントロールして穏やかに話す」。
いつも心がけたいですね。
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執筆者:八木香り
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)