発達障害・自閉症の激しい癇癪や暴言暴力に疲れ果てていませんか?諦めないで!大丈夫です!長い癇癪を起こす子も、物を投げる怒りっぽい子もママの対応次第で落ち着きます。自閉症の癇癪対応に疲れたママに届けたい、対応3つのコツをお伝えしますね。
【目次】
1.発達障害・自閉症の激しい癇癪・暴言暴力に疲れ果てていませんか?
2.癇癪や暴言暴力が悪化する原因2つ!
3.激しい癇癪が落ち着く3つのコツ
①感情に巻き込まれない
②怒りに共感
③落ち着いたら褒める
1.発達障害・自閉症の激しい癇癪・暴言暴力に疲れ果てていませんか?
発達障害・自閉症の激しい癇癪・暴言暴力に疲れ果てていませんか?
・些細な事ですぐ怒る!
・叩く、引っ掻く、蹴る、物を投げる!
・大声で泣き喚く!
・暴言を吐く
本当に大変ですよね。 みなさんはどのように対応されているでしょうか?
私は当時小学2年生の娘に、
・そんなことで怒らないで!と怒り返す
・なんで怒ってるの?と何度も聞く
・そんなことしたら駄目!と叱る
・お菓子食べる?と関係のない話をもちだす
・無視する
・癇癪絶頂の時に抱きしめる
それは流石に駄目でしょ!と思われたママも多いかもしれませんね。
もちろんこんな対応で落ち着くどころか癇癪は酷くなり、手に負えなくなった私は病院やカウンセリング、ネット検索をしてありとあらゆることを試しました。
しかし一向に良くなるどころか、癇癪は悪化するばかりでした。
どうしてでしょうか?
途方に暮れ、
「誰かなんとかして!」
「スイッチ押したらすぐに落ち着くボタンがあればいいのに!」
そう思い、毎日癇癪に怯え私も娘も家族もヘロヘロの状態になってしまいました。
特に「一度癇癪を起こしたら、落ち着くまで待つしかない!」と言われていたので、なんとか機嫌を損ねないようにと必死になっていました。
癇癪を起こす前も起こしてからも神経を使い、心休まる時間もなく疲労困憊の状態でした。
1回の癇癪が長いと自分のことどころか、仕事、家事も回らなくなりますよね。
みなさんはどうでしょうか?
癇癪を起こされないように対策をしたり、癇癪を起こされたときも、共感したり、叱ったり、抱きしめたり…
試行錯誤されているママは多いと思いますが、良くなっていますか?
何をしても一緒!特性だから仕方がない!と諦めてはいませんか?
疲れ切っていませんか?
大丈夫ですよ!
一日中怒り不登校になった娘も、私の声かけと対応を変えただけで、今ではストレスがたまったときに、たまに小さな癇癪はあるものの、暴言暴力はなくなり本来の優しさを取り戻しました。
今回はこんなに荒れてしまった娘でも落ち着けた、激しい癇癪への対応をお伝えしますね。
2.癇癪や暴言暴力が悪化する原因2つ!
発達障害・自閉症の子が癇癪を起こす原因として、
・こだわりがあり、気持ちの切り替えが苦手
・感情のコントロールが苦手
・言葉で気持ちを伝えることが苦手
などの脳の特性が関係しています。
気持ちを切り替えたいと思っていてもこだわりにより一つの思考(嫌な気持ち)から抜け出せなくなります。
さらに気持ちを伝えたいけど言葉での説明が難しく、それでも分かって欲しいという思いから癇癪を起こしてしまうのです。
そして、このような癇癪をさらに悪化させてしまう原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は間違った対応です。
ちょっとしたことで癇癪を起す子どもを見ていると、ママは不安になったり、怒り返してしまうかもしれません。
このまま大人になって他人を傷つけてしまったらどうしよう、今のうちにしっかりとしつけないといけないと思うかもしれません。
そして癇癪や暴言暴力をなんとかやめさせようと、叱り続けるママは多いのではないでしょうか?
しかし叱られると子どもはどうでしょう?
否定されたと感じ、自己効力感がどんどん下がってしまいます。
やっぱりママは自分のこと好きじゃないのかも知れない、何も分かってくれないと感じ子どもの反抗心はどんどん膨らみ、さらに酷い暴言暴力へ発展することになります。
気持ちを理解してくれるまで、癇癪や暴言暴力を起こし全力で訴えようとします。
つまり激しい癇癪や暴言暴力は、何とかして欲しいという思いが詰まった子どもからのSOSとも言えるのです。
ですから、暴言暴力はこの人に分かって貰いたい、この人なら分かってくれるはずだと思っている相手、つまり大好きなママに向けられることが多いのです。
また、ママは気持ちを切り替えてあげようと、関係のない話題や提案をするかも知れません。
しかしこんな状態では提案されてもなかなか脳には届きません。届かないどころか刺激となりまたカッとなって怒り出す子もいます。
そうだとしても怒りを向けらるママは本当に辛いですよね。特にママにだけ癇癪を起こす子も多いので、ママも疲れてしまいますよね。
2つ目の原因は、脳の誤学習です。
癇癪や暴言暴力を起せば最後に要望を聞いてもらえた経験や、少し気持ちがスッキリとしたという経験から、悪いことだとは分かっていても嫌なことがあると癇癪を起せば楽になると脳に記憶されてしまうのです。
つまり思い通りにならないときや嫌なことがあったときは、迷わず癇癪を起こせばいいと脳が誤学習してしまうのです。
その結果、以前は我慢できていたような些細なことでも怒り出すなど、癇癪が悪化してしまうのです。
このパターンから脱し、癇癪を長引かせないためにも今すぐ対応を変えることをおススメします。
癇癪は特性だから仕方ない、何をしても一緒だったからと諦めないでくださいね。
大丈夫です。本当に酷かった私の娘も、対応を変えることで落ち着いたのですから!
次に、癇癪への具体的な対応についてお伝えさせていただきます。
3.激しい癇癪が落ち着く3つのコツ
大前提として、まず癇癪を起した事自体を怒らないでくださいね。
子どもも決して癇癪を起こしたいわけではありませんし、暴言暴力も悪いことだと分かっています。分かっているけどできないことを叱られると子どもはもっと辛くなり、癇癪や暴言暴力を助長するだけになってしまいます。
◆①感情に巻き込まれない
子どもがイライラしたり癇癪を起し始めても、決して感情に巻き込まれないことです。
感情的になりがちなママは、子どものイライラに巻き込まれてついママも怒りがちです。
しかしママが怒ると良いことは一つもありません。子どもはもっと怒り返して癇癪や暴言暴力が激しくなるだけです。
感情に巻き込まれないことは、初めは難しいかも知れませんが慣れればできるようになります。
現に、感情に巻き込まれやすい私は「癇癪の時は笑顔を作る!」と決めておくこと、癇癪はSOSと思い直すことでできるようになりました。
◆②怒りに共感
一度癇癪を起したり、怒りが絶頂に達してからではどうしても落ち着くことは難しくなります。
「そんなことで怒らないで!」という思いは横に置き、イライラし始めたらすぐに怒りに共感をしてあげることをお勧めします。
ママに気持ちを分かって貰えたと感じたら子どもは落ち着き、怒りの理由や気持ちを話してくれるようになりますよ。
この時のポイントは余計な声かけをしないことです。「どうしたの?何が嫌なの?○○が嫌だったの?じゃ△△しする?」などの声かけは興奮を助長しやすくなるので避けて下さいね。
傍で寄り添い「そっか~」「うん」「なるほど、ほんとだね~」という感じで、聞いてあげると上手くいきますよ。
そして子どもからのアクションを待ってあげてくださいね。
イライラし始めたらすぐに共感し、気持ちの切り替えに時間をかけてあげることで徐々に気持ちを切り替えられるようになります。
そして、切り替えるまでの時間も短くなってきます。
◆③落ち着いたら褒める
癇癪を起こした子どもが落ち着いたら、必ず褒めてあげてくださいね。
やっと落ち着いたと思うと、時間を取られたことに再度イライラしてしまったり安心してその場から離れたりしがちです。
しかしこの時にしっかり褒めることで、気持ちを切り替えられた!という成功体験を記憶に残すことができます。
イライラしたら癇癪という記憶から、イライラしても落ち着けたという記憶に変えてあげましょう。
たとえ癇癪を起したとしても、大したことがないことで怒ったとしても、落ち着けたことを褒めてあげることが大切です。
いかがでしたか?
激しい癇癪や暴言暴力は子どもからのSOSでもあり、裏には分かって欲しい聞いて欲しい気持ちが詰まっています。
ママは感情的にならず、怒る気持ちに共感してあげてくださいね。
そして落ち着いたら褒めてあげてくださいね。
毎日大暴れていた娘でも落ち着き、本来の優しい女の子に戻りました。
イライラしても、「ママ、イライラしたけどチョコ食べて気持ち切り替えたで!偉いでしょ!」と笑顔で報告ができるようになりました。
長い癇癪を起こす子も、物を投げる怒りっぽい子も対応次第で落ち着きます。
今悩まれているママのお役に立てると幸いです。
▼気持ちの切り替えが早くなります▼