着替えを嫌がる発達障害の子どもの登校しぶりを解決!朝だけ泣く小2が笑顔になる対応

 

着替えを嫌がる、朝だけ泣くなどの登校しぶりをするお子さんはいませんか?5月は登校しぶりが増える時期。特に環境の変化に敏感な発達障害やHSC気質の子どもの対応に悩むお母さんに試してほしい解決策をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.着替えを嫌がる発達障害グレーゾーンの娘の登校しぶりにイライラしていた小2の春

 
 
制服への着替えを嫌がる、朝だけ泣くなど学校に行きたがらず登校しぶりをする子どもに困っていませんか?
 
 
学校に行くのは当たり前、早く行くよ!と急かしたり、頑張ろうよと励ましたりするのではないでしょうか。
 
 
 わが家の娘は、そんな対応では全く登校しぶりが解決しませんでした。
 
 
朝の忙しい時間帯にグズグズするのでこちらもイライラ、なんで着替えを嫌がるの?と、親子バトルもしました。
 
 
 
 
 
娘は発達障害グレーゾーンです。HSC気質の繊細さも持っていて、他の人からどう思われるかをとても気にする子どもです。
 
 
本来はひょうきんでお茶目な一面もあるのですが、本当に安心できる環境でないと恥ずかしがっておしゃべりすることもままなりません
 
 
小学校ではお友達や先生にどう思われるか、怒られたりしないかをとても気にしていました。
 
 
そんな娘は、小2に進級したタイミングで教室に入れなくなり別室登校をしていました。
 
 
登校だけ付き添えば、別室で自習をしたり、お友達と過ごしたりして楽しかったと帰ってくるのです。
 
 
けれど、朝だけ泣いたり、制服への着替えを嫌がったりして登校しぶりをしていました。 
 
 
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2.朝だけ泣く!着替えを嫌がる理由と登校しぶりのNG対応

 
 
登校しぶりがはじまると、その原因を探したくなりませんか?
 
 
なぜ行きたくないのか、原因を探ることに焦点を当ててしまうと解決しません。
 
 
小学校低学年の子どもの場合、なぜ学校に行きたくないのか、子どももよく分かっていないことが多く、根本的な解決にはつながらないからです。
 
 
お母さんが1つ1つ原因を探り解決してあげる方法はとても良さそうに見えるのですが、例えば
 
 
「給食が嫌なの?」
 
「(確かに嫌かも!)…うん、嫌なの。」
 
「じゃあママが先生に『無理して食べさせないで』って言っておくから大丈夫だよ!」
 
 
このようなやり取りには注意が必要です。
 
 
なぜなら、1つ1つ、嫌なことを子どもに自覚させてしまうから。
 
 
問題を特定することで、問題が解決すれば学校に行かなくてはならないというプレッシャーを与えることになるからです
 
 
そのため、子どもは無意識に「学校に行かない理由」を作りだし、嫌な事を探し続けてしまうという風に、いたちごっこのようになっていくことがあります。
 
 
 
 
 

実際にわが家では、どうして行きたくないの?と原因を探して取り除いてあげようとする方法では、なかなかうまくいきませんでした。

 

 

特に朝だけ泣く、着替えを嫌がるような場合は、根底にお母さんと離れることに不安を感じている場合があります。

 

 

授業でわからない問題にぶつかっても、手取り足取り教えてもらえないから不安。

 

 

もしかしたら、怒られるかもしれないけど、お母さんがそばにいないから不安。

 

 

子ども自身は言語化できないそんな不安感が常にあるので、楽しいこともあるけれど、行きたくないな…という気持ちも出てきてしまうのです。

 

 
着替えを嫌がる子どもの気持ちは、大勢の観客が見つめるライトアップされたステージに立つときと同じような緊張感が走るものなのかもしれません。
 
 
では、どうすれば朝に泣く気持ちを乗り越えて、学校に行くために着替えられるようになるのでしょうか。 
 
 
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3.不安を乗り越えて学校に行ける!忙しい朝に3分でできる簡単な対応

 
 
 このころの娘は、登校しぶりはしていましたが最初のエンジンがかかってしまえば、学校に行けるくらい心のパワーは貯まっているなと感じていた時期でした。
 
 
車のエンジンと同じように、脳は行動を始めるときが一番エネルギーを使います。
 
 
朝起こすときから楽しい雰囲気を心掛け、子どもが動き出せるような手助けをしてあげましょう。
 
 

◆簡単そう!できそう!と子どもが感じる着替え方

 
 
着替えると一言で言っても、まずボタンを外してパジャマを脱ぎ、制服を取りに行って着る。
 
 
着ると言っても袖を通したりボタンを留めたり、かぶったりと様々な行程がありますね。
 
 
「着替えて」と聞くと面倒だなと思う子どもも、ママがそばに行って優しい声でパジャマのボタンひとつ外してみようか。
 
 
ニコッと言えば、ひとつだけならできるよと、外してくれるかもしれません。
 
 
最初のきっかけが大切なのです。
 
 
1つできたら後は同じように小さく小さく指示を出し、できるかな?やってみよう!と誘い、できたね、素敵だねと伝える
 
 
そうすると、いつの間にか着替え終わっていたりします。
 
 
具体的に小さく指示をして、できたねと肯定する方法はお着替え以外にも色々なことで応用できます。 
 
 

◆朝の食べ物にひと工夫

 
 
 着替えるのは朝ごはんの前でしょうか、それとも食事のあとでしょうか。
 
 
朝ごはんの前なら、似顔絵作戦はいかがでしょうか。
 
 
ラップをかけた丸いおにぎりやみかんにマジックで顔を書き「ひと口食べたら元気モリモリだよ~♪」と呼んであげます。
 
 
このとき、制服は子どものそばに置いておき、ごはんの後は着替えるんだとわかるようにしてあげましょう。
 
 
ご飯食べたらお着替えしようねと、次の行動を教えてあげたほうがいいお子さんもいます。
 
 
いっぽう、お母さんが次の行動に念を押すと「わかってる!」と言われるようなら、着替えをそばに置いておくだけでも効果があります。
 
 
なぜなら、自分で制服を取りに行くというハードルを下げてあげているからです。
 
 
また、ごはんの後に着替えるご家庭なら、フルーツやグミなど子どもが好きなひと口で食べられるものを用意してみてください。
 
 
娘はお着替えしたらごほうびにグミ1つあるよ♪」と誘うと、喜んで着替えるようになりました。
 
 

◆笑顔で走ってきた!制服ヒラヒラ~♪の声かけ

 
 
ご褒美をあげても、それでもやっぱり着替えを嫌がり逃げて隠れてしまうこともありました。
 
 
発達障害グレーゾーンやHSC気質の子どもは、ネガティブな記憶を貯めやすいため、着替えながら嫌だった事を思い出すのでしょうね。
 
 
そんなとき、有効だったのがヒラヒラ~と擬音語をつけて、歌うように誘うことでした。
 
 
制服のスカートを揺らして「ヒラヒラ~ヒラヒラ~♪」と楽し気に言っていると、チラッとこちらに顔を出しました。
 
 
「〇〇ちゃん~スカートちゃんがヒラヒラ~♪って呼んでるよ~。ここにピョーンってジャンプできるかな~?
 
 
と誘ってみると、満面の笑顔で走ってきて、広げたスカートの中にピョン!と入ったのです。
 
 
これはその後も何度も成功しています。擬音語を使うとなんだか楽し気な雰囲気が漂いますよね。
 
 
まだ小さい保育園の子や小学校低学年の子どもには使えそうなテクニックではないでしょうか。
 
 
「スカートはいてね」と言うところを「ピョンとジャンプ!」と言い換えただけですので、忙しい朝でもとても簡単!
 
 
よかったら試してみてくださいね。
 
 
 
 
最初はお母さんもこのまま不登校になったら…と心配で楽しめないかもしれませんし、手間がかかるように思えるかもしれません。
 
 
けれど、早く着替えなさい!と叱ってイライラしながらより、ずいぶん私の心の安定につながりましたし、時短にもなりました。
 
 
なにより、お母さんがニコニコしていることは、子どもの安心感にもつながります。
 
 
ゴールデンウィーク明けの登校しぶりが増える時期、着替えを嫌がり朝だけ泣く子どもを前に困っているお母さんは、試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:作倉 帆香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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