発達障害&グレーゾーンの子どもへの「ご褒美」は、物ではなく活動にしてみませんか?親子でよく相談をして決めたご褒美は、子どもを目標達成させる素晴らしいガソリンになりますよ! |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どものご褒美は、物より活動であげよう
2.ご褒美の決め方のコツとは?
1.発達障害・グレーゾーンの子どものご褒美は、物より活動であげよう
子どもにとって「ご褒美」は、自分を走らせるまさにガソリンのようなもの。内側から湧き上がるエネルギーとなって、子どもを好ましい行動へと駆り立ててくれます。
「ご褒美」があれば、苦手なことにも挑戦できる、お母さんも同じではありませんか?ご褒美の上手な活用をお話しします。
「ご褒美って、子どものリクエストに応じてなんでも買い与えてもいいのでしょうか?」
ときどき受ける質問です。私は、子どものガソリンになるうちは、どんどんご褒美を設定しても良いと思っています。でも、親御さんのご心配は、「物をもらわないと行動しない子ども」になってしまうこと。
もしも何かお手伝いを頼んだときに、「じゃあ、○○円くれる?」など、交換条件(しかも金品を)を毎回のように要求してくるようならご褒美の渡し方は少し考えても良いですね。
そのようなとき、ご褒美は、物より、活動であげることが有効なのです!
ご褒美に、お金や物をあげるのではなく、「〜できたら、今度みんなで動物園に行こうね」「〜ポイントたまったら、プラネタリウムを見に行こうか」など、一緒に楽しめる活動を事前に約束するのです。
こうすれば、子どもに言われるがまま、おもちゃを次から次へと増やす心配もありません。家族や子ども本人のプライスレス、ラブラブな思い出を作ることができるのです。
ご褒美である活動を行いながら、子どもがさらに成長することだって期待できます。
2.ご褒美の決め方のコツとは?
ご褒美は、必ず事前に相談して決めておくことが大事です。目標の達成直前になって、親の都合で決めてしまっては、ご褒美の「ガソリンパワー」が半減してしまいます。
家族で一緒に出かけたり、子どもが好きだけれど普段はできない活動をしたりすることができること。わくわく待ち遠しくて、そのために目標に向かって行動をし続けることは、ご褒美のなせる素敵なパワーです!
ご褒美を上手に使うことで、目標に向かって努力する子どもを育てることができるのです。
年齢が高くなるほど、時間をかけてひとつのご褒美がもらえるようにすることで、目の前の報酬だけでなく、計画的な行動を身につけることの助けになります。
ご褒美を決めることは、すでに楽しいコミュニケーションになって、子どもは発達するのです。そして、目標に向かって頑張れる。一石二鳥、いいえ、一石百鳥ですね。
ぜひ、お子さんが目をキラキラさせて喜ぶ「ご褒美活動」を家族で設定してみてくださいね!
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)