小学校1年生で乱暴な子への対処法!暴言が止まる驚くほどシンプルな親の接し方

 

小学校1年生の乱暴な子への対処法に悩んでいませんか?この記事では、乱暴なふるまいをする子どもが増えている理由とともに、発達障害ASDとADHDの特性を持つ息子の暴言が止んだシンプルで効果的な対応をお伝えします。
 
 

【目次】

1.小学校で「乱暴なふるまいをする子」が増える理由
2.暴言から登校拒否に発展!小学校1年ASD息子の場合
3.わが子を「乱暴な子」と言わせない!親の対処法2選

 
 

1.小学校で「乱暴なふるまいをする子」が増える理由

 
 
小学校1年生の子どもが突然暴言を吐いたり、乱暴なふるまいをするのを見て、親としてどう対処すれば良いか悩むことはありませんか?
 
 
暴言や暴力的な行動のある子どもが落ち着くポイントは、大人の対応を変えることなんです!
 
 
乱暴なふるまいというのは、子どもが発するSOSのサインです。
 
 
文部科学省のデータによれば、小・中・高等学校の暴力行為は、ここ数年で急増しており、令和4年度の調査では過去最多となっています。
 
特に、小学校1年生の加害児童数は、10年間で10倍以上にも増加しており、これは深刻な問題です。
 
 
 
子どもが乱暴なふるまいをする理由には、中間反抗期、親の過干渉、発達障害(自閉スペクトラム症:ASDや注意欠如・多動症:ADHD)などが考えられます。
 
 
また、小1プロブレムも、乱暴な行動の一因です。新しい環境や集団生活のストレスが、子どもに大きな負担を与えます。
 
 
さらに、コロナ禍により人と関わる機会が減り、社会性の発達が遅れ、ストレスが増加していることも問題です。
 
 
 
 
特に、発達特性のある子どもは感情を整理するのが難しく、集団生活に適応するのが困難です。
 
 

◆①感情のブレーキがかかりにくい

 
 
感情の整理が苦手な子どもは気持ちが高ぶりやすく、整理するスキルが不足しています。
 
 
とっさに言葉や行動で発散し、乱暴なふるまいが出やすくなります。
 
 

◆②自分の気持ちをうまく言えない

 
 
本当は困っていたり、悲しいのに、どう伝えればいいかわからず、攻撃的な表現に頼ってしまうことがあります。
 
 
ストレスが溜まると、それを解消できず暴言・暴力になります。
 
 

◆③周りのことが気になりすぎる

 
 
感覚過敏があると音や光に敏感で、些細なことで驚き、不安になります。そのため、強い言葉を使うことがあります。
 
 
ですが、こうした特性のある子どもでも、大人の対応次第で驚くほど落ち着くことが可能です!
 
 
この記事では、子どもの乱暴なふるまいに悩むママへ、私の経験から効果的な解決策をご紹介します。
 
 
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2.暴言から登校拒否に発展!小学校1年ASD息子の場合

 
 
子どものSOSが適切にサポートされないと、脳が悪い方向に発達することがあります。
 
 
脳は、繰り返される行動を習慣化する性質を持つからです。
 
 
そして、叱られ続け、人間関係で心が傷ついた子どもは、どんどん自信を失ってしまいます。
 
 
特性のある子どものSOSはお家でママが適切に対応することで解消できるんです!
 
 
私の息子の例を紹介します。
 
 
彼は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動症(ADHD)の特性を持っており、小学校1年生の時には暴言やトラブルが原因で、最終的には登校拒否にまで発展してしまいました。
 
 
息子には一方的にしゃべり過ぎたり、その場に合わない発言をしてしまう特性があります。
 
 
先生がみんなに向けて話したことに反応したり、自分の意見を長くしゃべり過ぎることは、クラスメイトの注意の的になりました。
 
 
息子のクラスは授業中の立ち歩きやおしゃべりで授業が進まないなど、いわゆる「学級がうまく機能しない」教室に相当していました。
 
 
騒がしさに我慢ならない息子は「静かにして!」と激しい怒りを露わにしました。
 
 
次第に、友達に暴言を吐いたり、応戦して手が出ることも起こり、先生から「●●君だけが悪いわけではないのですが…」と、電話をもらった私は対応に苦しみました。
 
 
「息子だけに非があるわけではない。でも、彼のいけないところは正さなければならない。でないと、彼も『乱暴な子』と言われてしまうかもしれない…」
 
 
 
 
そんな思いに、息が詰まるような心地で、厳しく叱りつける対応を続けました。
 
 
支援員の配置もありましたが、解決には至りませんでした。
 
 
息子は日ごとに元気をなくし、怒りっぽさが目立つようになりました。
 
 
そして、「誰とも喧嘩したくない…学校が怖い」と登校を拒否するほど追い込まれました。
 
 
窮地に立たされた私を変えたのが、発達科学コミュニケーションの対応でした。
 
 
私が対応を変え安心感が満たされた息子は、ふたたび登校する自信を取り戻せました。
 
 
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3.わが子を「乱暴な子」と言わせない!親の対処法2選

 
 
ASDの子どもの暴言や暴力的な行動をなくすには、学校の対応だけでは間に合いません。
 
 
ママが「安心で満たす」「刺激をなくす 」2つのシンプルな対処法が有効です。
 
 
子どもの成長は待ったなしです。私のように誤った関わりで後悔してほしくないので、ぜひ効果のあった対応を参考にしていただきたいと思います。
 
 
【家庭での対応】
 
 

◆①肯定的な注目が10割

 
 
子どもができていることに注目し、肯定する関わりを徹底します。
 
 
「肯定的な注目」を10割、「否定的な注目」は0。
 
 
子どもを叱っていいのは、危険行為と倫理・道徳に違反する時だけです。
 
 
脱ぎっぱなしの洋服、電気の消し忘れ、忘れ物…。こんな、「減らしたい行動」「まだできない行動」は取り上げずスルーします。
 
 
いくら褒めても注意・指示が多いと、子どもは肯定されている実感を持てません。
 
 
子どもが怒る時などは、応戦せずに見て見ぬフリをします。やってみると分かりますが、子どもの怒りはそれほど長続きしないものです。
 
 
これは、家庭でしかできない効果のある対処法です。
 
 
乱暴なふるまいをする子どもは、傷ついた体験やネガティブな記憶をたくさん持っています。
 
 
本人が望んで乱暴になっているわけではありません。
 
 
どうしていいかわからず自信をなくしている子を、まずは全力で肯定的に受け止めます。
 
 
疲れ切った心身を休め、家を安全基地にすることが最優先です。
 
 
 
 

◆②褒め方のバリエーションを増やす

 
 
実は、子どもの褒め方には、8つも種類があります。
 
 
トラブルの多い子でも、褒めることが苦手なママでも大丈夫です。
 
 
子どもの行動に「興味を示す」
していることを「実況中継」
「もうできたの?」驚く・喜ぶ
「ありがとう」と、感謝する
「そうだね!」と、同意する
「もうちょっとだね」と、励ます
スキンシップ
ジェスチャー
 
 
特に、子どもがしていることをそのまま言葉にする「実況中継」はどんな子どもでもすぐに褒めることができます。
 
 
・起きたんだね!
・ごはん食べているね!
・ゲームしてるんだね!
 
 
事実を言葉にするだけで、子どもの行動を認めて肯定していることになります。
 
 

◆③スキンシップ

 
 
スキンシップは、感情を落ち着かせるのにとても効果的です。
 
 
体に触れることで、脳が「安心していいよ」という信号を受け取り、気持ちがリラックスしやすくなります。
 
 
ぎゅっと抱きしめる、頭をなでる、軽くマッサージしてあげることを続けるだけで、息子の心が少しずつ落ち着き、乱暴な言動も減っていきました。
 
 
スキンシップは、「大丈夫だよ」と伝える方法の一つです。
 
 
私が家でこのような対応をすると、息子に笑顔が見られるようになりました。
 
 
安心感が満たされて情緒が安定し、ふたたび登校する自信を取り戻すことができました。
 
 
【学校の連携と環境調整】
 
 
学校環境は、反応しやすい子どもにとって「刺激を減らす」視点で調整します。
 
 
クラスに相性のよくないお子さんがいる場合、席を離したり、別室登校などで距離を置いたり、子どもが安定するまで腹をくくって休むことも考えてみてください。
 
 
ですが、乱暴なふるまいは、親子関係が安定していなければ、たとえクラスや学校だけを取り替えても根本的に解決しません。
 
 
親が否定的な注目をしている限り、子どもはネガティブな記憶と経験を溜め続けてしまいます。
 
 
それは、些細なきっかけで感情が爆発する引き金となります。
 
 
「子どもの心を壊してまでやるべきことなんて、この世に何一つない」
 
 
これが、発達科学コミュニケーションの考え方です。
 
 
乱暴なふるまいをする子には、まずはお家でママが子どもを全身全霊で肯定する。遠回りに思えても、これが最短で効果のある解決策です。
 
 
ママの接し方次第で、子どもは変わる力を持っています。
 
 
一人でも多くのママが、子どもの表面的な行動や環境に振り回されず、困りごとを解決できることを心から願っています!
 
 
 
 
 
 
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執筆者:小川陽子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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