不登校でゲームばかり、更に引きこもりがちで心配でした。ですが、ゲームで会話力や自信をつけ、お友達とも遊べるようになりました。ゲームを使って会話力を発達させ自信をつける対応についてお伝えします。
【目次】
1.不登校で引きこもり…ゲームばかりする日々
2.不登校でゲームにハマる理由
①現実逃避
②やる気がコントロールできない
③ゲームより面白いものを知らない
④ゲームが好き・楽しい
3.会話力を伸ばす親の対応とは
4.ゲームで家族以外との関りが増えた
1.不登校で引きこもり…ゲームばかりする日々
我が家には現在小学校3年生の息子がいます。発達障害グレーゾーンで、人一倍敏感な子(HSC:Highly Sensitive Child)です。
そんな息子が不登校になったのは小学校1年生の6月からです。不登校になってからは引きこもりがちで、朝起きてから夜寝るまで家でずっとゲームをしていました。
不登校なので日中時間があるため、外出に誘うと外出も嫌がり、勉強は癇癪を起こして嫌がりました。
ゲームの制限時間を設けても守れず癇癪を起こしました。
ごはんやお風呂の時間になってもゲームをやめられず、「時間だよ」と言うと癇癪を起こしました。
結局、起きてから寝るまでゲームばかりするようになっていました。
不登校で1日中ゲームをすること以外に気になっていたのが会話です。
呼びかけてもすぐに反応しない、反応があるまで何度も呼びかけないといけない。
やっと反応して質問しても回答がちぐはぐ、または「わからない」しか言わないことでした。
このままで大丈夫?と心配でした。
2.不登校でゲームにはまる理由
不登校になるとゲームにハマるには理由があります。
◆①現実逃避
不登校の子どもは、学校に行きたいけど行けない、学校に行ったほうがいいとは思っています。
けれど学校に行けない、そんな自分を責め、辛い思いをしています。
そんな現状を受け止めるのが辛く、ゲームをしている間は忘れられることから、ゲームにハマります。
◆②やる気がコントロールできない
不登校になる原因はさまざまですが、まわりの環境やコミュニケーションが影響して不登校になる子どもが多いです。
社会に評価されていない、受けるべき称賛を受けていない、つまり褒められていない子どもは「やる気」が起きない・コントロールができません。
やる気がコントロールできないために、ゲームがやめられません。
◆③ゲームより面白いものを知らない
これまでの経験で、ゲームより面白いものに出合えていないことがあります。
ゲームは飽きさせないように作られているので、何となくゲームを続けている場合もあります。
まだまだ子どもの経験は浅いので、ゲーム以外の経験が少なく、ゲームより面白いものを知らないだけということがあります。
◆④ゲームが好き・楽しい
ゲームを続けることで以前はなかった暴言暴力が出たり、生活習慣が乱れたりすることがない場合、単純にゲームが好きで楽しんでいます。
3.会話力を伸ばす親の対応とは
不登校になり、1日中ゲームばかりの息子に対して私がしたことは、ゲームしかしないことを受け入れ、一緒に楽しむことです。
発達科学コミュニケーションを学び始め、好きなことをしているときに脳が1番発達すること、否定の注目をやめ肯定の注目をすることを学びました。
息子の好きなことはゲームです。「ゲームをやめなさい」と言うのは否定の注目になります。
そこでまずは、ゲームの制限時間を設けることをやめました。
そして、ゲームで会話力を発達させることを意識して毎日、肯定の声かけをしました。
息子はゲームを一緒にやるとすごく喜ぶので、毎日必ず一緒にやりながら、会話をするようにしました。
「上手だね」「強いね」と褒めたり、「このキャラはどんな特性があるの?」と質問をしました。
「ここのやり方教えて」と頼ったり、「もう少しでクリアできそうだね」と励ましたり、「面白かったね」「このキャラかわいいね」と感情表現をしました。
肯定の声かけを続けることで、息子が喜んだのはもちろん、僕って上手なんだと認識し、ママが興味を持ってくれている、頼ってくれていると、自信に繋がりました。
そうすると、呼びかけにも1回で反応し、回答も少しずつちぐはぐではなくなっていきました。
4.ゲームで家族以外との関りが増えた
ゲームで自信をつけた息子は、週に1度自宅に訪問相談担当教員さんが来ることを了承してくれました。
そして、得意のゲームで覚えたキャラをひたすら教えていました。
初めての人に慣れるまで時間がかかる息子なのですが、会って1対1で話すことができるだけでも成長を感じました。
回数を重ねていくと、会話のキャッチボールができるようになり、自分の気持ちを伝えられるようにもなっていきました。
更に自信をつけた息子は、近所のお友達とも遊びたいと言い始め、自宅に招いてゲームで遊びました。
そのときも自分の意見をお友達に言ったり、会話が成り立っていたり、私が間に入らなくても喧嘩せずに楽しく遊べました。
現在では、お友達数人と遊んだり、生徒がいない時間帯や生徒に見られない配慮があれば学校に行くことが数回ですができました。
ゲームは大好きですが、1日中ゲームをすることはなくなりました。
体を動かしたり、絵を書いたり、たまに勉強もするようになりました。ご飯やお風呂のときはさっと切り替えができています。
車で15分圏内の本人が安心できるところしかお出かけできなかったのですが、様々なお出かけができるようになりました。
電車に乗れなかったのが、キャラクターカフェに行きたいと電車での計画を立てたり、2泊3日の旅行も計画中です。
お母さんの対応が変わると子どもも変わるということが分かりました。
今はゲームばかりでも、やりたいことが見つかったときにはゲームから離れて別のことをしています。
不登校でゲームばかりして心配しているお母さんに参考にしていただけると嬉しいです。
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執筆者:安室ゆう
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)