子どもの不登校を受け入れたものの、実際には家でダラダラ、無気力に過ごす様子を見ているとイライラしたり、心配しているママはいませんか?今回は不登校キッズの行動力をUPさせる専門家の小玉美春さんに子どもの運動と脳の発達についてお話をうかがいました
【目次】
1.家でダラダラYouTubeやゲームばかりと心配していませんか?
2.不登校キッズの運動不足は深刻な問題です
3.2つの運動不足を解消すれば必ず子どもが動き出す
4.無気力な不登校キッズに生き抜く力をつける
1.家でダラダラYouTubeやゲームばかりと心配していませんか?
不登校の子どもが家でダラダラしてばかり…
何をやるにも無気力 このまま引きこもりになったらどうしよう…
子どもたちが学校に行かない理由は様々ですが、約30万人お子さんが現在不登校であると言われています。
最近では早期学校復帰を目指すより、まずは心と体の充電を優先することをおすすめすることも少なくありません。
しかしながら、不登校が長期化してお家でダラダラと無気力に過ごしているお子さんをみていると心配になってしまいますよね。
そんなママを救っているのが、不登校キッズの行動力をUPさせる専門家・発達科学コミュニケーションクリエイターの小玉美春さんです。
今回は小玉さんに不登校キッズの運動不足の問題点と解決法を教えていただきます。
ーーー簡単な自己紹介をお願いします
「重力に逆らう新習慣でダラダラして動かない子どもの脳を目覚めさせるアンチグラビティトレーニングで、子どもとママの悪い生活習慣を改善します。
ダラダラしてしまう悪い習慣は気持ちのせいではなく、体が重力に負けていることが原因なんです。
失敗や挫折を多く経験している発達凸凹キッズたちが塞ぎ込んで引きこもってしまうのも体が重力に負けているからなんです。
親子で体を動かして楽しく遊ぶだけ、たった3ヶ月で脳が元気になる体を作りお子さんの引きこもり生活を私と一緒に変えることができます。
家でダラダラして動かなかった不登校の息子と向き合った経験と運動遊びインストラクターとしての知識を持つ私だからこそ、
親子で体を動かして遊ぶことで、重力に負けない体を作り、 脳が体を奪ってしまう生活習慣を改善して、お子さんが自分で決めて自分で動ける未来を一緒に作ることができます。」
2.不登校キッズの運動不足は深刻な問題です
ーーーアンチグラビティをわかりやすく説明していただけますか?
「アンチグラビティとは、重力に逆らう反重力という意味があり、アンチグラビティトレーニングでは、重力に逆らって向きな行動力と思考力を身につけます。
そのために、運動習慣だけではなく自分にとっての良い習慣を作り出します。 運動習慣、生活習慣、思考習慣の3つの習慣をゲーム感覚で楽しく身に付けていきます。
そのために、体と脳の2つの運動不足を解消していくことが必要になります。」
ーーー重力に逆らうことがポイントだと思いますが、重力に逆らうことが前向きな行動に繋がるとはどういうことなんですか?
「体が重力に逆らえないと、重力からの重さに耐えきれずに潰されるようにして動けなくなっていくので、姿勢が落ち込みまずは行動できない。
そして、姿勢が悪くなると視線も下を向いてしまうので、 いくら前向きに考えなさいと言っていても思考も下を向いてしまいます。
逆に姿勢が整い視線が上がると思考も前向きな思考に変わっていくため、重力に逆らい姿勢を保つ体を作ることが大事になってきます。」
ーーー重力に着目するというところが面白いと思うんですが、このトレーニングを考えついたきっかけはありますか。
「子どもが不登校になった時、私は好きなことをしてパワーを充電できたらそれでいいと思って見守っていたのですが
好きなことをしているはずなのに、顔色も表情の情も悪いし、 体つきも細々して見えてきたので、学校に行かなくてもいいから代わりに何かやってほしい。このままでは引きこもりになってしまうんじゃないかと心配でした。
元々、体育大を出ていて運動や体の知識が多少あったので、発達科学コミュニケーションで学んだ脳の知識と、発達の知識を生かせばこの子は変われるんじゃないかというふうに思ったのがきっかけです。
そこで、発達科学コミュニケーション創始者で脳科学者の吉野さんとお話しさせていただくなかで重力という着目点をいただきそこから研究、開発をしていきました。」
3.2つの運動不足を解消すれば必ず子どもが動き出す
ーーー2つの運動不足を解消することが重要だとお話されていましたが、これについて詳しく教えていただけますか。
「2つの運動不足というのは1つは体の運動不足。そしてもう1つは、脳の運動不足です。
1つ目の体の運動不足は皆さんがイメージしている通りの運動不足ですね。体をあまり動かさないことで筋肉が落ちてしまうんです。
引退したアスリートの体つきが変わってしまうのはこの筋肉の変化と考えるとイメージしやすいと思います。
筋肉の中には絶対に落としてほしくない筋肉があるんです!それは抗重力筋といいます。
この筋肉はまさに字のごとく重力に逆らって体を支えてくれる筋肉で、この筋肉のおかげで私たちは立ったり、座ったりと姿勢を保って生活することができています。
この抗重力筋が弱ると重力に負けてしまい動けなくなってしまうのです。
そして、2つ目の脳の運動不足。
特に発達に凸凹のあるお子さんは脳が未熟だったり、脳の一部しか使っていなかったりする事が多いので脳の運動不足になりやすいのです。
脳の運動不足は体を動かすことで解消されやすいのですが、ただ体を動かせば脳の運動不足が解消されるかというと、実はそれは大きな間違いです。
脳が発達しやすいような体の鍛え方、動かし方を身につけることで効率よく脳を発達させることができます。
脳は楽しいことや新しい体験による感動をすることで発達していきます。そこでアンチグラビティトレーニングでは楽しく抗重力筋を鍛えながら行動力をアップ!脳の発達も同時に促すトレーニングにになっています。」
ーーー抗重力筋はどこにある筋肉なんですか?
「抗重力筋は背中、お腹、お尻 ともも、ふくらはぎの筋肉を言います。姿勢に影響する筋肉でもあり、歩くことをしないと落ちてきやすい筋肉ではありますね。」
◆ポイント解説
不登校の子どもたちの大きな問題に運動不足により行動量が減ることが脳の発達やメンタルヘルスにも影響してしまうことがあげられます。
外出することが減ってしまった子どもたちを無理に外へ連れ出そうとしなくても、家の中でも行動量を増やす工夫はいくらでもできます。また、正しい知識をもてばより効果的に鍛えていくこともできます。
できるところから徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
4.無気力な不登校キッズに生き抜く力をつける
ーーこのアンチグラビティトレーニングをどんな方におすすめしますか?
「お子さんのダラダラする習慣が気になる方や外に出たがらない、他の同じ学年のお子さんと比べて活動量が少ないんじゃないかというふうに思われるママに親子でおすすめです。
そういうお子さんは大体ネガティブに考えやすかったりイライラしやすかったりすることもあるので、そこも気になるよっていう方は、ぜひチェックしていただきたいなと思います。」
ーーさあ、運動するよ!というよりも体を動かすきっかけを作るのがアンチグラビティトレーニングと伺ったのですか?いかがですか?
「「はい、そうですね。
無気力な不登校キッズに対していかにも運動しましょう!っていうのではなく、ちょっと遊びの要素も兼ねつつ、アンチグラビティーの動きも取り入れ
だんだん徐々に動きが大きくなって、自信も行動力もアップすることができるようなトレーニングなので
走るのが早くなったりとか、跳び箱が飛べるようになったりとかは一切しませんので、そういったところはうまくなりません。
でも将来に絶対に役立つ習慣を身に着けたり、動くって気持ちいいんだなって思いを記憶することで、この先の行動に差が出てきます。
このトレーニングで自信や行動力が身についていればこの先、子どもたちがどんな世界に行くかは自分たちの選択肢で選び取れるうえに健康な体があればなんでもできるという自信に繋がります。」
◆ポイント解説
実際に家でダラダラ、無気力に過ごすお子さんに「運動をしよう!」といってもなかなかうまくいかないのは想像できますよね?
そこをスモールステップで徐々に子どもたちのやる気を引き出すトレーニングなら我が子にも取り入れやすのでは?と思った方も多いはずです。
次回のインタビューではアンチグラビティトレーニングについて詳しくお伺いしていきます。
第2回目インタビュー▼
▼不登校など家にこもりがちなお子さんの行動力をあげたいママはこちら!▼
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)