学校がつまらない!面白くない!と行き渋る子の対応に悩んではいませんか?休んでも大丈夫!好きなことをとことんさせてあげると「行く意味」を見つけられますよ!学校が合わないと感じるママ、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【目次】
1.学校がつまらない!行きたくない!というのは学校が合わないから?
2.学校がつまらないと行き渋る理由
3.学校が合わない子が「学校へ行く意味」を見つけた秘訣
①つまらない!行きたくない!という気持ちに共感する
②じゃあどうする?の決定権は子ども
③好きなことを好きなだけさせてあげる
1.学校がつまらない!行きたくない!というのは学校が合わないから?
学校なんて、
・つまらない!
・面白くない!
・ひま!
そう言って、学校を行き渋るお子さんに困っていませんか?
塾は好きだけど学校の勉強は嫌い!なんて子もいますよね。
・やっぱりうちの子は学校が合わないタイプ?
・もし学校が合わないならのなら、これからいったいどうすればいいの?
と悩んではいませんか?
私の娘は小学2年生のころから、学校を行き渋るようになりました。
・学校なんてつまらない!面白くない!
・学校なんか行きたくない!
・誰がつくったの?つぶして欲しい!
と言い、機嫌を損ねることが増えました。
先生からは、学校では楽しそうに過ごしているし、友達とも遊んでいると聞いているのに…どうして?
・行ってしまえば楽しいこともあるでしょ!
・全部、楽しいわけないじゃん!
・楽しんでいるなら、そのうち落ち着くかな?
学校は行くものと疑うことなんてなかった私にとって、どうしてつまらないなんて言うのか…
全く意味が分かりませんでした。
しかしどんどん行き渋りが酷くなり、カウンセラーの先生からは「学校は行きたくなければ休ませてあげたらいいんだよ!」とアドバイスを受け、休ませるようになりました。
しかし、私は休ませるのが怖くて怖くて、休ませたとしても心の底では、
「どうにかして行かせたい…」
「どうしたら行けるようになるのかな…」
とばかり考えていました。
先生は学校が合わない子もいると言っていたけど、うちの子もそのタイプかも知れない…
だとするとこのままずっと、学校に行かないかも知れない…
じゃあどうすればいいの?
簡単に休ませたらいいよなんて言われても、困るんだけど…と不安でいっぱいになっていました。
2.学校がつまらないと行き渋る理由
学校がつまらない!と行き渋るのにはいろいろな理由があります。
・勉強が嫌
・苦手な先生がいる
・友達トラブル
・集団行動が苦手
特に発達障害のお子さんの場合、特性により、
・こだわりが強く、好きなことしかしない
・興味のないこと、意味を感じられないことができない
・気持ちの切り替えが苦手
・スイッチが入りにくい
・授業のレベルが合わない(簡単すぎる、難し過ぎる)
などの困りごとがあります。
もっと鬼ごっこがしたいのに、体育の時間が始まった!描きたい絵があるのに既にテーマが決まっている!
些細なことに感じられますが、こだわりが強く、気持ちの切り替えが苦手な子にとってはとても疲れることです。
このようなストレスがたくさん積み重なってしまうと、なにも大きな決め手がなかったとしても、学校なんてつまらない!面白くない!と感じられてしまいます。
この「つまらない!面白くない!」という感覚は、特性のない人にとっては理解しがたいかも知れません。
しかし娘は、「ライオンの檻に入れられるくらいに辛いこと」と表現していました…
それではいったいどうすればいいのでしょうか?
子どもの自己肯定感をあげて、心が元気になったらみんな学校に行けるのでしょうか?
心が満たされていても、集団生活を強いられる、一斉授業の学校が合わない子はどうすればいいのでしょうか?
3.学校が合わない子が「学校へ行く意味」を見つけた秘訣
学校がつまらない!学校が合わないと感じる子が「学校に行く意味」を見つけて行動し始めた秘訣を3つお伝えしますね。
◆①つまらない!行きたくない!という気持ちに共感する
まず学校がつまらないと感じることを否定せずに、子どもの思いを聞いてあげることです。
「そっか。うん。つまらないんだね」
「○○が楽しくなかったんだね。だから行きたくないんだね」
子どものトーンに合わせて相槌をついて、子どもの気もちに共感してあげましょう。
「うん、そっか」だけでも良いですが、子どもの言葉をオウム返しのように繰り返してあげるのもお勧めです。
決して、
「なんで?何がつまらないの?」
「楽しいことばかりじゃないよ!頑張って!」
などつまらない理由を無理に聞き出そうとしたり、親の意見を押し付けるような言葉をかけないようにしてくださいね。
どうせ何を言っても分かって貰えないと思うと、理由を語らなくなったり、反抗的な態度をとるようになります。
つまらないと感じる気持ちに寄り添うと、子どもからつまらない理由をたくさん語ってくれるようになります。
どんな理由であれ、まずは否定せず最後まで聞いてあげてくださいね。
たくさんの思いを吐き出させてあげることで、じゃあどうする?と、その先のことを子どもママ自身も考えられるようになりますよ。
◆②じゃあどうする?の決定権は子ども
このように子どもがつまらないと感じる思いを吐き出し、つまらない理由を語ることができたら、「じゃあどうする?」の先を考えられるようになります。
子どもから「どうしたらいい?」と意見を求められたら、親の意見を優しく伝えてあげてくださいね。
選択肢を出してあげると子どもは答えやすくなりますよ。
子どもが「じゃあ、こうする!」と語ることができたら、子どもが決めたことを応援してあげてくださいね。
たとえ、今日は嫌な授業が多くてしんどいから休むと言ったとしてもです。
学校に行ったときは、行けたことを褒めるのではなく、行くと自分で決めたことを褒めるように心がけてくださいね。
子どもは自分で決めたことを肯定されることで、自信がつきます。
◆③好きなことを好きなだけさせてあげる
学校を休むと勉強の遅れが気になるかも知れませんが、行っても休んでも、好きなことをとことんさせてあげてくださいね。
脳は好きなことをしている時に伸びます。
好きなことをとことんして心が満たされると、苦手なことにも挑戦できるようになります。
好きなことをするなかで、自信がついたり、また別のやりたいことに出会うチャンスも生まれます。
「学校なんてつまらない!」「行く意味ない!」と毎日怒っていた娘は、好きなことをとことんする中で、獣医になるという夢を見つけました。
その夢を叶えるためには基礎学習が必要、出席日数が必要と言い出し、「学校に行く意味」を見つけました。
そして「学校がつまらない!」を解決するために、自分がどう過ごすか考えて動けるようになりました。
・今日は好きな体育があるから頑張ろう!
・宿題を出したいから学校に行こう!
・先生にプレゼントしたいものがあるから行こう!
このように自分なりに行く理由と行く意味を探し、それを原動力に学校に行くようになりました。
しかし学校が合わないのは変わりません。小学校の勉強も嫌いです。
しんどい時は、
「○○の時間は別室で過ごそう!」
「今日は休んでリフレッシュ日にしよう!」
合わない学校と自分との距離を保つようになりました。
自分で「学校に行く意味」を見つけて、行くも休むも自分で考えて、行動ができるようになりました。
学校がつまらない!学校が合わない!とお悩みのママのお役に立てると幸いです。
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)