【教材付】発達障害・グレーゾーンの子どもの「言葉で言うのは苦手」を克服して、脳を発達させる!『きょう いちば~ん ○○なことは なぁに?』

発達障害・グレーゾーンの子どもは、自分の言葉で表現することが苦手ですが、自分か経験したことなら言葉にしやすいのです。一日の出来事を思い出してお母さんと一緒に楽しく自分の言葉で書き出してみましょう。ワクワクがたくさんある教材を紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子どもは、自分の言葉で何かを表現することが苦手です

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、いろいろなことを自分の言葉で表現することが苦手なため、様々な困りごとを抱えています。
 
 
たとえば、何か失敗をしてしまったときに、どうしてそうなってしまったのか、本当はどうしたかったのかなどをうまく説明できずに、叱られてしまったり落ち込んでしまったり。
 
 
自分の思いを上手に表せないことが、かんしゃくを起してしまったり暴力を振るってしまったりすることにつながる場合も少なくありません。
 
 
逆に、自分の思いを言葉で表現できたら、かんしゃくや暴力、暴言は少なくなります
 
 
 
 
それから、たとえば作文や日記を書くときも、いったい何をどう書いてよいのかわからなくなってしまうこともあります。
 
 
それが積み重なって「作文は苦手です」というレッテルをお母さんも子ども自身も自分に貼ってしまいがちですね。
 
 
でも、本当は、自分が行動したことは、自分の言葉で上手に書きやすいのです。
 
 
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2.なぜ、子どもは行動をすることが大切なのか

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、言葉で表現することは苦手です。なぜ、なかなか言葉にできないかというと、理由はいくつか挙げられます。
 
 
・知っている言葉そのものが少ない
・何を言ったらよいのか頭の中で整理がつかない
・どういう言葉を使えばよいのかわからない
・知っている言葉を思い出せない
・自分が何をしたのか、経験したことを思い出せない
 
 
これらをお母さんとの楽しいコミュニケーションで解決しながら、経験を思い出していけば、言葉で表現できることがどんどん増えていきます。
 
 
 
 
また、それが楽しくなって、積極的に行動するようになります。子どもの脳は、行動することで発達します。そして、言葉で表現する力も、どんどん鍛えられていきます。いいことずくめです!
 
 
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3.お母さんといっしょに、お子さんの経験を思い出してみましょう!「きょう いちば~ん 〇〇なことは はなぁに?」の使い方

 
 
 
 

◆(1)目的

 
 
・お母さんとお子さんが楽しくおしゃべりをしながら、お子さんの経験を思い出す
 
・お子さんの経験を言葉で表現する
 
・何をお母さんが声掛けすれば、お子さんが経験を上手に言葉で説明できるか、お母さんと子どもの思考を整理する
 
 

◆(2)使い方

 
 
このプリントは、お子さんが一人で取り組むものではありません。必ず、お母さんとお子さんと一緒に挑戦してみてくださいね。
 
 
お子さんが嫌がるときは、無理にやろうとしないでくださいね。年中さんから、小学校中学年のお子さんとお母さんにぜひ、使っていただきたいです。
 
 
【1】一日のできごとを思い出してみましょう。
 
 
「今日、一番楽しかったことはなに?」などど、お母さんが質問してあげます。①の枠の中に、お子さんの言葉で書きましょう。難しかったら、お母さんが手伝ってあげてください。
 
 
【2】②には、いつのことかを書きます。
 
 
「それは、いつのこと?」などをお母さんが質問してあげてくださいね。たとえば、「朝、学校へ行く途中」などと書いてみます。
 
 
【3】③には、どこであったことなのかを書きます。
 
 
たとえば、「一丁目交番の前で」などです。なるべく具体的に固有名詞も書いてくださいね。
 
 
【4】④には誰と一緒だったのかを書きます。
 
 
【5】⑤と⑥には、それぞれプリントに書いてあることをお母さんが質問してあげてください。
 
 
このプリントをコピーして毎日繰り返すことで、お子さんは、できごとを思い出しやすくなります。そして、それを自分の言葉で上手に表現できるようになっていくでしょう。
 
 

◆(3)お母さんがお子さんをほめるポイント

 
 
この練習をするときに、お母さんはお子さんのどんなところをほめてあげたらよいのかを説明しますね。
 
 
・お母さんの「やってみよう!」の声かけにお返事をした
「わ~、やる?うれしいなぁ。」
 
・お母さんの目を見て、なになに?と質問を聞く姿勢になった
「さすが~、こっち向いて聞いてくれるんだね!」
 
・お母さんが、「今日、○○なことは?」と聞いたら、「え~っと」と考えた
「おっ、考えてる、考えてる!」
 
・お子さんが「○○した~」と答えた
「へぇ、そんなことがあったのね~。」
 
・お子さんが自分で書いた
「わぁ、書かけたね~書けたね~。きれいな字だね。」
「ん?漢字がいっぱい書いてあるね!」
 
・終わったとき
「きょうもステキなことがあったね。よかったね。」
「がんばって書けちゃったね!」
 
 
できたことをほめられると、子どもはとてもうれしくなります。それだけではなくて、びっくりしてあげることも、ほめられたみたいにうれしいものです。
 
 
この練習をすると、お子さんの思考が整理されていくので、今までとはちがう、筋道が通った、しっかりした会話ができるようになります。
 
 
慣れてきたら、プリントを使わなくても、大丈夫。いつでもどこでも、楽しくおしゃべりしてください。お散歩中でも電車の中でもできます。
 
 
このプリントは、ファイルして大切に保存してくださいね。作文を書くときにとても役に立ちます。そして、お母さんとお子さんの懐かしいおしゃべりのアルバムとして、ステキな宝物になります。
 
 
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執筆者:ここのひなた
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
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