発達障害の子どものゲーム依存解消!!目のチカラを使えば、スッとゲームがやめられる

 

ゲームばかりしていて部屋から出てこない思春期の子どもに困っていませんか?発達障害の子どもはゲームにハマりやすいため、特別な対応が必要です!声をかけずに予告メモを使うゲーム依存解消法をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.発達障害・思春期の息子がゲーム依存の危機!

 
 
ゲームをやめさせようとするとイラついて怒る思春期の子どもに困っていませんか?
 
 
ずっとゲームをやめない子どもの姿を見ると、『ゲーム依存』ではないかと心配とイライラでいっぱいになりますよね。
 
 
特に、自閉症スペクトラム(ASD)傾向のある子どもはゲームに夢中になりやすいため、ゲーム依存を防ぐには子どもの視覚優位という特性を使うことがポイントです。
 
 
我が家の中学生の息子は発達障害・ASDの診断があります。
 
 
小学校高学年から不登校になり、PCゲームに夢中になってからはゲーム依存の危機的状態になっていました。
 
 
ルールは決めていたものの…
 
 
気づけば、だんだんゲームの時間が長くなり、夜中までしていたり、食事の時間になっても食べにこなかったりすることが増えてきたのです。
 
 
生活リズムを整えたくて、息子の部屋に行き、声をかけると「勝手に入ってくんな!」なんてイライラが爆発して癇癪になることが増えてしまったのです。
 
 
そのままいけば、昼夜逆転やゲーム依存症へまっしぐらの状態でした。
 
 
 
 
ところが、そんなゲーム依存の危機的状態を解消するとっておきの方法を発見したのです。
 
 
その方法とは、声をかけずに「目のチカラ」を使うことです!
 
 
ゲームをやめられなかった息子が、今では時間になったら自分でゲームをやめてリビングに食事に来たり、夜もスッとやめられたりと自分でコントロールができるようになりました。
 
 
この記事では、声をかけてもゲームがやめられない子どもの脳の特性と、自閉症スペクトラムの子どもがスッと切り替えられる方法をお伝えしますね。
 
 
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2.ゲームがやめられないのは「声が届いていない」から

 
 
子どもに声をかけてもずっとゲームをやり続けてしまうのは、自閉症スペクトラムの耳のチカラが弱いという特性に原因があります。
 
 

◆過集中

 
 
限定された物事へのこだわり・興味があり、いったん興味を持つと過剰といえるほど熱中するのがASDの特徴。
 
 
ゲームなど一度興味があることに手をつけると、集中しすぎて周囲の声が届かなくなってしまうのです。
 
 

◆視覚優位

 
 
発達障害・ASDは、視覚優位の特性を持つ人が多い傾向があります。
 
 
視覚優位とは、耳で聞く情報よりも、目で見る情報の方が処理、理解、記憶をしやすい特性のことです。
 
 
そのため、文字や絵で指示された内容は理解しやすく、耳からだけの指示は伝わりにくくなります。
 
 
これらの特性から、こちらの声が子どもに届かず、一度始めたゲームをやめられず、ずっとやり続けてしまうのです。
 
 
また最近では、ゲームをしながら、ボイスチャットで会話しているということも多いですよね。
 
 
そうなると、なおさら、声は届かず、親子関係もギクシャクなんてことになってしまうのです。
 
 
 
 
しかし、声が届かないからといって諦めないでください!
 
 
視覚優位な発達障害・ASDだからこそ、目から入る情報は脳に届きやすいというチカラを利用することで、ゲーム依存がみるみる解消していきます。
 
 
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3.衝撃!目のチカラをつかうと子どもがスッとゲームをやめられる3ステップ

 
 
発達障害・ASDの子どものゲーム依存を解消するための秘訣は「目のチカラ」を活かすことです!
 
 
我が家が実践した方法を3ステップでお伝えしますね。
 
 

◆①親子で話し合う

 
 
子どもがゲームをしている時間を24時間の円グラフなどに書き込み、見えるようにします。
 
 
その上で、ゲームに依存しすぎて日常生活がうまく送れなくなってしまう「ゲーム依存症」について、子どもに伝えます。
 
 
子どもは1日にどれぐらい自分がゲームしているか見えることで今の状況が理解できます。
 
 

◆②ルールを決める

 
 
子どもと一緒にゲームのルールについて話し合います。
 
 
ここで大切なのが、親が勝手にルールを決めるのではなく、子どもと話し合いながら親子で納得できるルールにすることです。
 
 
一方的に決められたルールは反発したくなりますが、一緒に考え自分の気持ちもくんでくれたルールなら、「守ろう」という意識が芽生えます。
 
 
また、不登校の場合、ゲームをすることで、子どもにとって居場所となっている場合があります。
 
 
そのことも理解して、制限しすぎないルールを決めていきましょう。
 
 
ルールを決めた後は、食事や寝る時間などの1日の流れをもう一度、確認します。
 
 
子どもの好きなゲームのキャラクターの絵などと一緒にお家のルールとして子どもの目のつくところに貼っておきましょう。
 
 

◆③予告メモの活用

 
 
PCゲームに没頭している子どもには、予告メモを子どもの見える手元などに置いて渡すことで、スッとゲームがやめられるようになります。
 
 
予告メモを活用するときの3つのポイントをお伝えします。
 
 
◆ポイント1 『肯定→指示』のメモ
 
 
予告メモは必ず肯定で始まるようにし、ニコちゃんマークなどの簡単な絵文字も入れるようにして書きます。
 
 
また、子どもはオノマトペに弱いので、指示を書くときに意識して使うようにしましょう。
 
 
「朝、すっと起きたね。(肯定)  
 朝ご飯にふわふわのスクランブルエッグができたよ!  
 キリがいいところで食べようね。(指示)
 
 
 
 
◆ポイント2 何度も予告する
 
 
始めは1時間、30分、5分と、予告メモを置くようにします。
 
 
後〇分と伝えることで、「後〇分ゲームを許可された」と感じるので指示に従う心の余裕ができます。
 
 
また、ゲームをやめたあとに子どもの好きなものや楽しみがあことで気持ちも切り替えやすくなります。
 
 
メモを渡すときに笑顔も忘れないようにしましょう。
 
 
「楽しそうにおしゃべりしてるね。(肯定)
 後1時間で夕飯の時間だよ。(指示)
 〇〇君の好きなカレーライスだよ。(楽しみ)
 
 
対戦ゲームの場合は、予告メモをタイミング悪く渡してしまう心配もありますよね。
 
 
その場合は、「何回試合が終わったら、ゲームを終わりにしようね」など事前に親子で回数を決めておくとスムーズにいきますよ。
 
 
◆ポイント3 やめられたら褒める
 
 
始めは時間になっても、すぐにやめられないときもあるかもしれません。
 
 
しかし、そんな時も自分でゲームをやめられてご飯を食べにきた時に、
 
 
「ご飯食べにきたね!」
 
「自分でゲームやめられたね!」
 
 
と声をかけることで、「自分でゲームをやめられた」というポジティブな記憶が増えていき、だんだんと予告の回数も減っていきます。
 
 
予告メモがなくても、自分からキリが良いところでゲームをやめるチカラもついてきます。
 
 
ゲーム依存に悩んでいるママは一度「目のチカラ」を活かした対応を試してみてくださいね。
 
 

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執筆者:倉本 紗衣
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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