行動の遅い発達障害・グレーゾーンキッズが学校の当番をこなせるようになる遊び3選

 

発達障害・グレーゾーンキッズは不器用で行動が遅いことから、学校の様々な場面で失敗体験が多く、自信を失いやすいんです。そんな子ども達が家で楽しく不器用を改善する遊びをお伝えします。
 

【目次】

1.発達障害・グレーゾーンの子ども 行動が遅くなる理由
2.現代は不器用な子どもが増えている理由
3.不器用な子どもが学校で自信を失いやすい理由
4.行動が遅い不器用な子どもが、学校の当番をこなせるようになる遊び

 
 

1.発達障害・グレーゾーンの子ども 行動が遅くなる理由

 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、生まれついて脳の運動をコントロールするエリアに未発達の部分が多くみられます。
 
 
そのため体の動きに不器用さがみられるんです。
 
 
不器用が極端な場合には、発達性協調運動障害(DCD)の傾向があると言われます。
 
不器用を改善するポイントは、お家でお母さんと楽しく遊ぶことです。
 
 

Geometric Brain / Artificial Intelligence background 3D render

 
 
このDCDは発達障害グレーゾーンの50〜80%に合併していると言われています。
 
 
子どものうちに支援を受けなかった場合は成人に持ち越し、社会生活に適応するのに壁となっている場合があります。
 
 
でも大丈夫!お家で母さんと遊ぶことで、不器用を楽しく改善する方法があります。
 
 

2.現代は不器用な子どもが増えている理由

 
 
現代社会は、家電の自動化やIT化が進み、効率的でとても便利になりました。
 
 
それと引き換えに、体を動かす機会が減ったために、現代は不器用で行動スピードの遅い子どもが増えています。
 
 
遊びは、電子機器が多くなり、私たちの頃とはだいぶん様変わりしています。
 
 
子ども達の生活は、ゲームや動画など、家の中で楽しめるものが増えたことから、外遊びの機会は減っています。
 
 
 
 
塾や習い事通いの子どもが増え、放課後に一緒に体を動かして遊ぶ機会も減っています。
 
 
人は、自分の体で様々な体験をすることで、全身に色んな感覚を受け、脳の運動エリアが成長します。
 
 
そうすることで、行動がスムーズに行えるようになり、行動スピードが上がるんです。
 
 
しかし現代は、体に入る感覚刺激が減っています。
 
 
発達障害・グレーゾーンで生まれながらに不器用がある場合、体を動かし、全身に感覚の入る機会が減っている現代の生活では、未発達の部分はさらに育ちにくくなっているんです。
 
 
サッカーやピアノなど、体を動かす習い事を行える場合もあります。
 
 
しかし発達障害・グレーゾーンの子どもは、こだわりがあったり、社会性の問題などから、習い事がなかなか続かないケースも多いんです。
 
 
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3.不器用な子どもが学校で自信を失いやすい理由

 
 
発達障害・グレーゾーン不器用な子どもは、行動スピードが遅いことから、普段の生活で失敗体験が多いんです。
 
 
例えば、体育の時間にできないことが多かった、遊んでいても友達の動きについていけなかったりします。
 
 
 
 
体育の着替えに時間がかかったり字をマス目内に書けなくて先生に注意されたり板書に時間がかかって内容が頭に入らず、授業についていけなかったりします。
 
 
追い打ちをかけるように体を動かすことで、多くの子が自信を失っています。
 
 
そんな中、家でお母さんと行う遊びで、脳と体に刺激を入れ、楽しく不器用を改善して、行動スピードをアップする遊びを次の章でご紹介します。
 
 

4.行動が遅い不器用な子どもが、学校の当番をこなせるようになる遊び

 
両手のつながりを良くする遊びを3つご紹介します。
 
 
・両手ジャンケン
 
・「グー・チョキ・パー」リレー
 
・ヒモ通し遊びです。
 
 
学校で順番に必ず回ってくる給食当番や掃除当番でも、発達障害グレーゾーンの不器用な子ども達は失敗体験を重ねることがあります。
 
 
例えば、給食当番でお椀に味噌汁をうまく注ぎ分けられずに時間がかかる、お盆に乗せて運ぶ時にこぼしてしまうなど。
 
 
掃除当番では、雑巾をうまく絞れなかったりホウキとチリトリを扱う両手動作が上手くできなかったりするために、クラスメイトに文句を言われる、ということもあります。
 
 
その度に自信をなくして欲しくありませんね!
 
 
 
 
両手動作は、脳の運動エリアを育てて、右手と左手、そして目のつながりを良くすることで、動作がスムーズに行えるようになります。
 
ではやってみましょう。
 
 

両手ジャンケン

 
 
1.「ジャンケンポン!」で、両手で同じ手形(グー・チョキ・パー)を出す
 
 
2.「ジャンケンポン!」で両手同時に、違う手形を出す(右手はグー、左手はチョキなど)
 
 
3.「勝ってくださいジャンケンポン!」で両手交互に、お母さんの手形を見てから、お子さんは後出しで勝つ手形を出す
 
 
4.1の3種に、さらにグー:頭上・チョキ:真横・パー:下 と 位置を変える
 
 
お母さんは「指先まで伸びててカッコいいね」「お母さんの手をよく見れてるね」「昨日よりも反応が早くなったね」など、肯定の声をかけをしましょう。
 
 

「グー・チョキ・パー」リレー

 
グー・チョキ・パーの手形を交互に出していき、左右の手で違う形をリズムよく出していきます
 
 
例えば、右手が「グー」の時は左手は「チョキ」、次は右手が「パー」、左手が「グー」など、連続してリズムに乗せていきます。
 
 
お子さんと歌いながら楽しく行いましょう。
 
 
これらの遊びで、同時に左右に意識を向けるチカラや動きの切り替え力、反応力が育ちますよ。
 
 

ヒモ通し遊び

 
 
片方の手でヒモを持ち、もう一方の手でビーズなど穴の開いた小さなパーツを通します。
 
 
パンチでたくさん穴を開けた厚紙に、ヒモを通して、模様を作って遊ぶのもいいですね。
 
 
お母さんは「指先でしっかりつまめてるね」「右手から左手に渡すよ〜」「面白い模様できるかな?」など声をかけましょう。
 
 
つまみ動作や両手動作を意識できるので、手の使い方がスムーズになりますよ。
 
 
ポイントは、例えお子さんが上手くできなくても、少しでも良いところを見つけて肯定の声かけをしていくことです。
 
 
すると少しずつお子さんに自信が育ち、「お母さんと体を動かすのって楽しいな」と感じることができ、「またやりたいな」と続けることができる。
 
 
そうすることで、不器用が改善していきます。
 
 
お家でお母さんと楽しく遊んで、不器用を改善し、自信を育てていきましょう。
 
 
 
 
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執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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