「小学校行きたくない!」は発達障害の子どもの心のSOSの可能性が高いです!そのSOSに気づき、早め対応が必要です。強い心と脳を育て学校に行けるパワーを充電することで、登校しぶり解消につながります。ママが今すぐできる対応法をお伝えします。
【目次】
1.「学校行きたくない!」は発達障害の子どもからのSOS?
2.発達障害の小学生が登校しぶりする原因
①感覚の特性
②対人関係の難しさ
③学習面の困難
④予定や環境の変化に弱い
⑤担任の先生に特性を理解してもらえない
3.学校へ行きたくない子どものゴールは「学校に行くこと」ではない!
4.登校しぶりへの対応は学校に行くパワーを育てること
1.「学校行きたくない!」は発達障害の子どもからのSOS?
発達障害の小学生のお子さんの「学校行きたくない!」は、ストレスが限界になっている心のSOSかもしれません。
朝になると子どもがグズグズして身支度が進まなかったり、「行きたくない」と泣き出したりすると、なんとか行かせることはできないのかママは悩みますよね。
仕事を休むわけには行かないし、一人でお留守番させるのも心配。それに休み癖がついても困る。学校に行ってくれないことでの悩みは尽きません。
さらに小学生の子どもが「学校行かない!」と登校しぶりの日々が続くと、次第に「みんなは元気に登校しているのに、どうしてうちの子だけこんなに行き渋るの?」と知らず知らずに子育てしてきたママ自身を責めてしまうこともあるかもしれません。
だけど、実は発達障害の小学生にとって、学校という環境はとても負荷が大きく、うまく適応できずにストレスがたまっていることがあります。
その結果として、登校する元気がでずに「行きたくない」という形で、心の限界を知らせているのです。
そのため、発達障害の小学生が登校しぶりを解消して学校に行けるようになるためには、ストレスを感じすぎない環境調整とストレスに負けないくらいの強い心と脳に育てていくことが大切になります。
なぜ発達障害の小学生の場合、学校という環境に適応できないことがあるかというと、発達の特性により大多数の子どもが問題なくできることが「できない」「難しい」ことがあるからです。
発達科学コミュニケーション受講生のAさんの息子くん(Bくん)も同様でした。
Bくんは発達障害の診断を受けている小学1年生です。
学校では仲の良いお友だちができず、イスに座って苦手なお勉強に取り組まなければならない上に、担任の先生とはあまり上手くコミュニケーションが取れない…そんな日々が続き、ついに「学校行きたくない」と登校を拒む日が2週間も続いたのです。
ところが、AさんがBくんへの対応を変えたところ、なんとBくんは毎日TVを消し、ママより早く玄関に向かい登校するようになったのです。
こちらの記事では、
・発達障害の子どもがどのような特性が原因で登校しぶりをしてしまうのか
・そして、家庭でどのような対応をすれば登校できるようになるのか
具体的にお伝えしていきます。
2.発達障害の小学生が登校しぶりする原因
発達障害の小学生のどのような特性が登校しぶりに関係しているかをお伝えします。
◆①感覚の特性
発達障害の特性として、感覚が敏感なことがあります。
・教室内のザワザワしている音やチャイムの音がつらい
・給食の匂いや舌触り・味が苦手
・教室や体育館、校庭の温度に適応できない
などの特性により学校の環境がストレスになり、子どもが安心して過ごすことができないことがあります。
そして感覚に対する防衛反応によって、学校自体がネガティブな感情を起こす場所という記憶を残してしまうことがあります。
◆②対人関係の難しさ
発達障害の特性により、相手の気持ちを想像したり、空気を読むことが苦手なことがあります。
・心無いひと言で友達のことを傷つけてしまうことがある
・友達と喧嘩になる
・グループ行動がうまくとれない
・クラスメイトに避けられる
など、友達関係がうまくいかないことで、子ども自身が傷ついてしまうことがあります。
◆③学習面の困難
知的には問題なくても、注意力や記憶力、処理速度の弱さから学習のつまづきが起こりやすいです。
・授業に集中できない
・黒板の文字をノートに写すのが苦手
・漢字や計算が覚えられない
・先生の指示を覚えておくことができない
・話を聞きながらメモをとることができない
本人は頑張っているのに、努力だけではどうしてもうまくできないことがあります。
できないことが積み重なると、授業についていけなかったり、自信をなくし、登校を嫌がるようになることがあります。
◆④予定や環境の変化に弱い
自閉スペクトラム症(ASD)傾向のある子どもは、予定や環境の変化に強い不安を感じることがあります。
・クラス替えで新しい教室や友達、担任に変わった
・席替え、行事、校外学習などいつもと違うことがある
見通しを持てることで安心でき、変化が苦手です。ちょっとした違いでも不安が高まり、登校できなくなるきっかけとなることがあります。
◆⑤担任の先生に特性を理解してもらえない
発達障害の特性によってできないことを担任の先生に理解されず、本人の努力の問題だと思われてしまい、厳しい指導や叱責を受けることがあります。
そうなると子どもにとって、学校という居場所が安心できる場所ではなくなり、ダメ出しばかりされてしまう辛い居場所になってしまいます。
そして次第に、子どもは「わかってもらえない」「自分はダメなんだ」と自信を失ってしまうことがあります。
その結果、学校がネガティブな居場所になってしまい、行きたくなくなってしまうのです。
このように、発達障害の小学生の子どもの登校しぶりは、過剰なストレスや適応の困難さが隠れています。
そのため、子どものストレスを和らげる環境調整や理解のある対応、子ども自身の心と脳を強くすることが必要になってきます。

それでは、AさんがBくんにがどのような対応をされたのか、そしてBくんがどのように変化していったのかをお伝えしますね!
3.学校へ行きたくない子どものゴールは「学校に行くこと」ではない!
まず、Aさんが発達障害のBくんへの対応のゴールにしたことは、何だったのでしょうか?
それは、「慣れない環境にもチャレンジできるように、息子に安心感と自信を授ける」 ということでした。
結論からお伝えすると、学校に行く=ゴール、にしなかったことが結果的にBくんがが学校に行けるようになったと確信しています。
このお話をすると、「え!?学校に行かせなくていいの!?」とびっくりされるお母さんもいらっしゃると思います。
私も小学校に行かなくてもいい、と考えているわけではないんです。
小学校では勉強以外にも、先生やお友だちとのコミュニケーションを通じて人間関係を学ぶ場所で家ではできない経験が沢山できる場でもあります。
子どもにとって、好きな場所、居場所が1つ増えるとそれはとてもありがたいです。そういう意味では学校に楽しく通えるのであればそれに越したことはありません。
けれど、本人があまりにも苦痛で辛い場所なのだとすると、果たして行かせることに意味があるのか?という考えがベースにあるのです。
苦痛を抱えたまま無理やり行かせることで不安を増長することになるのなら、やっぱり一時的に休ませた方が長い目でみると良いと思います。
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4.登校しぶりへの対応は学校に行くパワーを育てること
登校しぶりへの根本的な原因を解決するために、お家でできる対応は、発達障害の子どもが学校に行くことができるほどの強い心と脳に育てることです。
学校の中に子どもの強いストレスにつながる原因がある場合は、担任の先生やコーディネーターの先生と相談して、環境調整をすることは大前提として必要です。
それと同時にお家でママができることは、子どもに学校に行くだけのパワーを充電していくことです。
どうやったらそのパワーが充電されるかというと、お家が安心できる居場所になり、かつママから自信を育む声かけをしてもらえることです。
発達障害の子どもが登校しぶりをするようになった段階ではすでにストレスを強く感じており、心が限界になっている可能性が高いです。
そのため、まずはお家が子どもにとってホッとできる居場所になり、心を休めていくことが大切です。
学校に行っても行かなくても、ママが笑顔でいてくれる、そんな自分も認めてくれ、受け入れてくれる。そんな家庭内の雰囲気が子どもに安心感を与えていきます。
そして子どもが家で興味あることや、やりたい!と思えることを親子で一緒に取り組んでみましょう。
・お昼ごはんを一緒に作ってみる。
→このお野菜の形面白いね、なんて言いながら、包丁を持たせてみるのもいいでしょう。
・工作を一緒にやってみる。
→できるところだけでいいんです。そしてできているところをしっかり褒めましょう。

子どもによっては学校を休むなんて自分はダメなんだと心の中で自分を責めてしまう子もいます。
だからこそ、ママにはお子さんが学校に行っても行かなくても、「今日は〜できたね」「楽しかったね」と毎日を子どもの成功体験にしてほしいのです。
学校に行けない日こそ、成功体験で締めくくれるような言葉がけをすることで、学校に行けなくても自分は〜できたんだ!という自信を積み重ねていきます。
Bくんも、少し背中を押せば登校できる日もありました。
けれど、本当に不安で辛くて行けない日もありました。そんなときは、Aさん親子でBくんができそうなことを色々して過ごされていました。
すると、少しの声かけで学校の宿題や公文のプリントを自分でやり始めたり…苦手なことにも取り組めるだけの元気を取り戻していったのです。
そんなことを繰り返しているうちに遅刻しても徐々に登校できるようになり、そして今は、毎日遅刻もなく元気に登校しています。
Bくんの中で芽生えたのは、安心感と自信。これが学校に行くパワーになっています。
家での絶対的な安心感がなければ不安な外の世界に出られません。家が安全基地になるから、小学校に行けるのです。
またここに帰ってこれる、一番の理解者がここにいる、そう思えることは、大人になっても大きな力になります。
休ませるにしても、行かせるにしても、しっかりとその目的を意識して判断して子どもに接することが大事なのです。
それが最終的に子どもが学校に行けるほどの強い心と脳に育つことにつながります。
大切なわが子の心を守り、笑顔で過ごしていけるように、今すぐ対応していきたいですね。
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執筆者:菅野美香
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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