子どもが学校でストレスを感じている様子に悩んでいませんか?それは、子どもの脳が嫌な出来事をうまく処理できないことが原因かもしれません。ストレスを解消し、お子さんの笑顔を取り戻すために、お家でできるサポートをご紹介します。
【目次】
1.学校から帰宅後、怒る、イライラ、泣く。どうしたらいい?
2.子どもを苦しめる学校ストレスの正体とは
3.お家でできるストレス解消のサポート3つ
◆ストレスおばけを言語化で撃退
◆お母さんの笑顔と優しい声
◆ワクワク楽しいことで心をいっぱいに
1.学校から帰宅後、怒る、イライラ、泣く。どうしたらいい?
学校から帰宅後、イライラして怒りっぽかったり、夕方になると泣き出したり、そんな様子は見られませんか?
朝になると頭が痛い、お腹が痛いと訴えるなど、子どもの場合はストレスが身体症状になって現れることも多いです。
こんな時は、即対応。
お母さんの接し方を変えて、お家を学校ストレスを解消する癒しの場にすることがポイントです。
私にもGW明け頃から荒れ始め、暴言を吐いたり、消しゴムやお箸を投げたりする息子に悩んだ過去があります。
一見、わがままにも見える様子にイライラして、「いいかげんにしなさい!」と言ってしまったり、うまく対応できませんでした。
これでは、子どもは家でもストレスを感じてしまいますよね。けれども、子どもとの接し方を学べば、もう怖くありません。
「お家こそ、学校ストレスを解消する場所にしよう」と私の考えが変わったんです。
繊細な息子ですが、お家を癒しの場所にしたことで、笑顔を絶やすことなく、今は過ごせています。
お母さんとのコミュニケーションで、子どものストレスを毎日優しく解消する方法をお伝えしますね。
2.子どもを苦しめる学校ストレスの正体とは
子どもの学校ストレスの原因を知り、「えっ?そんなことで?」と感じてしまうことはありませんか?
ストレスを感じているのは、お子さんの脳が嫌なこと、不安なことをうまく処理できない特性に原因があるのかもしれません。

そもそも、子どもは学校で何に対してストレスを感じるのでしょうか。
進級・進学など環境の変化は子どもにとって大きなストレスの原因になります。
また、お友達とのトラブルもストレスになるでしょう。
長時間、固い椅子に座り 、授業のペースについていくことも負荷がかかります。
見通しが立たないと不安になりやすいお子さんにとっては、次々と新しい出来事が起こる学校生活にしんどさを感じることもあるでしょう。
本来ストレスには、受け取った情報を(自分に)伝える役割があります。
たとえば、「クマがいる。危険だ」「この場所はいつもと様子が違うぞ」など、脳の危険や不安を察知する場所が、アラーム(警告)を鳴らしてくれるのです。
ところが、特に繊細、ASD傾向の子はネガティブなことが記憶に残りやすく、アラームがいつまでも内側でなり続けてしまうのです。
放置しておくと、時にはムクムク膨らんで、繰り返しストレスにさらされてしまいます。
これが、子どもを苦しめる学校ストレスの正体と言えるでしょう。
3.お家でできるストレス解消のサポート3つ
では、子どものストレスを解消しするために、お家でできるサポートとは何でしょうか?私がやって効果があったサポートを3つお伝えしますね。
◆①ストレスお化けを言語化で撃退
何となく「嫌だ」「不安だ」「怖い」などの思いが自分の中で膨らんでいるので、会話を通し、目に見えない「ストレスおばけ」を言葉にしてあげましょう。
「学校の先生に大きな声で注意されたのが、怖かったんだよね」、「隣の席のお友達がいたずらしてくるから嫌なんだよね」
と子どもの気持ちをお母さんが言葉にしてあげましょう。
子どもが自分の気持ちを話し始めたら、「そうなんだね」「なるほどね」「そう思うんだね」と、ひたすら聞き役に回りましょう。
最後まで吐き出させてあげることがとても大切なんです。
◆②お母さんの笑顔と優しい声
不安な時、緊張している時、誰かが満面の笑みで出迎え、優しい言葉をかけてくれた瞬間に心がほぐれたという経験はないですか?
笑顔や優しい声かけには、人を癒す大きな力があります。
まして、お母さんの笑顔と優しい声は子どもにとっての最高のお薬です。
しかし、お母さんが、ついつい真顔になっていることはよくあることなんです。
相手(子ども)に届く情報は、言葉の内容そのものよりも、表情や声の調子など、非言語情報が8割を占めるんですよ。
ですので、子どもを癒す語りかけのポイントは「笑顔」です。
そして声の調子は「ゆっくりと」、「優しい声で」です。
「ゆっくりと」は間をとって、矢継ぎ早に話さないということです。
◆③楽しいことで心をいっぱいに
子どもの学校ストレスを言語化し、ネガティブなことを外に出したあとは、楽しいこと、ポジティブなことで心をいっぱいにしてあげましょう。

子どもの世界は案外狭く、「家」と「学校」を往復する毎日です。
我が家では、休日にアスレチックに行ったり、生き物のイベントや気球ショーに出かけたり、息子が楽しめるお出かけで、息子の世界をどんどん広げています。
「世界は学校だけじゃない。世界は広くて、楽しいんだ」ということを、たくさん見せ、体験させてあげたいと思っています。
もちろん、子どもが疲弊していて、心身の休養が必要な場合もあるので、そこは見極めが必要です。
けれど、子どもの楽しめることをして、子どもの脳をポジティブな回路にもっていくことはとても大切なことなんですよ。
お子さんのストレスが解消され、元気で生き生きとした笑顔が戻るために、ご参考になればとっても嬉しいです。
子どものストレスを和らげる対応をもっと学ぶことができます!
執筆者:春風なおみ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)