登校しぶりをするADHDのわが子に「ちゃんと勉強しないと将来働けないよ!」と、ネガティブな言葉をかけてませんか?その声かけ、不安の強さも持ち合わせているADHDキッズには逆効果なんです。ママの声かけで前を向いて動き出すコツを紹介します!
【目次】
1.学校に行きたくない理由第1位は「不安」
2.不登校から3ヵ月で学校復帰したADHDの息子
3.登校しぶりの子に言ってしまいがちな要注意な言葉がけ
4.子どもが動き出す!スイッチが入る声かけのコツ
1.学校に行きたくない理由第1位は「不安」
1学期も後半に入り、新学期に張り切っていたはずの子が急に「学校行きたくない」と言い出す…。
実はこれ、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子が持ち合わせている「不安の強さ」に関係しています。
一見すると、活発なイメージのADHDキッズですが、繊細さや不安が強い子がいるのはご存知でしょうか?
私は昨年、190組のADHDキッズの親子と出会ってきましたが、純粋にADHDだけを持っているお子さんの方が少なく、自閉症スペクトラム症(ASD)や、人一倍繊細な気質(Highly Sensitive Child、HSC)も持ち合わせているお子さんの方が圧倒的に多い印象です。

文部科学省の調査でも、不登校の理由第1位は「無気力・不安」です。
1位:無気力・不安(40,518人)
2位:親子の関わり方(10,790人)
3位:生活リズムの乱れ(10,708人)
令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_2.pdf
つまり、「不安」は学校に行けなくなる大きな要因なんです。
2.不登校から3ヵ月で学校復帰したADHDの息子
私には小6のADHD・ASDグレーゾーンの息子がいます。
不登校を経験しましたが、私が不安を和らげる声かけに変えたことで、3ヵ月で学校に復帰をすることができました。
息子は小学校に入学し、早速登校しぶり。友達と遊ぶことは好きなんだけど自分から輪の中に入っていくことが苦手な子でした。
・目立ちたい気持ちはあるけれど授業中、手をあげられない
・運動会の練習は楽しそうにするけれど本番出られない
など、一見すると活発で元気な子なのに、息子の繊細さを感じながら子育てしていました。
そして小3で不登校に。無気力で1日中ゲームしかしない状態で、どうやったら動き出せるのか、毎日心配がつきませんでした。

けれども、声かけを変えたことで「本当は俺だって学校いきたいねん!」と、3ヶ月で学校復帰!
今では自信を持ってできることが増えて、毎日元気に学校に通っています。
次の章では、つい言ってしまいがちな子どもの不安をあおる言葉と、不安を和らげて子どもが動き出す言葉を順番に紹介していきます!
3.登校しぶりの子に言ってしまいがちな要注意な言葉がけ
「ちゃんと勉強しないと将来働けないよ!」
学校に行きたくないと言い出したお子さんをなんとか動かすために、このような声かけをしていませんか?
心配だからこそ出てくる言葉ですが、子どもの不安をあおってしまい、より動けない状態にしてしまっている要注意な声かけです。
発達凸凹キッズはネガティブな言葉が記憶に残りやすい特性があります。
また、良いことは目減りして、良くないことは増し増しに残る特性もあります。
ネガティブなイメージを想像してしまうような言葉は、私たちが思う以上にダメージを受けてしまうんです。
もしかしたらその言葉で、動きたい気持ちはあっても怖くなって動けなくなっているかもしれません。

実は、私たちの心配事の95%は実際には起こらないと言われています。
お母さんが子どもを心配する気持ちはよくわかります。
ですが、本当に起こるかどうかもわからない最悪のシナリオで、子どもの脳内をいっぱいにすることはおしまいにしましょう!
次の章では、お母さんの言い方を変えるだけで、ネガティブベースで受け取ってしまう子の受け取り方をポジティブに修正するコツを、脳科学的な視点から紹介します!
4.子どもが動き出す!スイッチが入る声かけのコツ
「学校行きたくない」というADHDキッズは、「不安」を和らげるお母さんの声かけで前を向いて動き出します!
ポイントは「ママがやってほしいこと」ではなく、「子どもが今やってること」「子どもが終えていること」に着目して声をかけることです。
人の脳は「褒められた!」と感じた時に活性化して、やる気行動のスイッチが入ります。
反対に「できていないこと」に注目されると脳はネガティブモードになります。指摘が多くなると、子どもの脳はフリーズ状態になってしまいます。
例えば
「勉強しないと、将来働けないよ!」
→「一緒に勉強しよっか♪憧れの〇〇さんみたいになれるといいね♪」
「先生には挨拶ちゃんとしないと、ダメな子だって思われるよ!」
→「笑顔で挨拶してくれると、先生も嬉しいと思うよ♪」
同じことを伝えるにしても、受け取り方が変わりませんか?

「学校に行きたくない」と言い出しているお子さんの脳は、ネガティブモードになっています。
そこに、お母さんが行動を承認する言葉のシャワーを浴びせてあげることで、子どもの脳はスイッチが入ります。
そして動きやすい状態に変わっていきます。
お母さんの毎日の声かけで、物事を不安ベースで捉える子どもの捉え方を和らげて、前向きに動ける力を授けてあげましょう!
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執筆者:山本みつき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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