人が怖くて自信がない子を誘っても断られてしまうことはありませんか?外出を嫌がるのには、実は理由があります。ぜひ子どもに「行かせない関わり」で解決への近道を探ってみませんか?
【目次】
1.人が怖くて自信がない子への対応に疲れてしまうママはいませんか?
2.外出を嫌がる子どもが抱える背景や理由
3.子どもがポジティブに過ごせる「行かせない関わり」
1.人が怖くて自信がない子への対応に疲れてしまうママはいませんか?
人が怖くて自信がない子を「外に出てみよう!」と誘っても、断られてしまうことはありませんか?
実はそれ、子どもがポジティブに過ごせるようになる「行かせない声かけ」で解決できます!
もし、いま子どもと外出しようとする度に、「行く?」「行かない?」で揉めてしまっていたとしたら、それは要注意!

なぜなら、外出しようとすると、毎回ママのイライラした声を耳で聞く習慣がついてしまっているから。
だから、「外出=イヤだ」というネガティブな記憶になりやすいのです。
つまり、この行くかどうかを聞かれる時間こそが、子どもにとってイヤな時間になってしまうのです。
我が家の子どもも人が怖くて自信がないところがあります。
外出することが苦手で、いつも出かける前になると「行くの?行かないの?」を私が聞く時間になっていました。
さらに「行かない」と子どもが選択した時には、「なんで?!」と問い詰めたり、『わがまま』や『怠け』だと感じて、さらにイライラすることが大半でした。
だから、外出を促すたびに私は疲労困憊し、「こんな事になる位なら、もう一緒に出かけたくない!誘いたくもない!」と感じることも多々ありました。
2.外出を嫌がる子どもが抱える背景や理由
外出を嫌がる子どもの中には、様々な背景や理由が考えられます。
◆①人が怖いという対人不安・社会不安
・友だちにどう思われるかが気になる
・失敗したら笑われるのではと不安
・過去に人間関係で傷ついた経験がある
過去のトラウマやイヤな体験から、「また嫌なことが起きるかも…」という不安から人が怖い、自信がないという気持ちが強くなってしまうのです。
だから、「人がいる場所には行きたくない」と感じて、人を避けているのは、自分を守ろうとする現れなのです。
◆②感覚過敏
・音、におい、光、温度、人の多さなどに敏感
・外出先での刺激が強すぎて頭痛が起きたり、疲れやすくなることがある
・親の不安やプレッシャーを敏感に感じてしまう
このような体験は、外に出るとつらい・疲れる・苦しいというネガティブな記憶がとても残りやすいです。
そのため、外出を避けてしまうのです。
また、外に出ないと…ちゃんとしないと…という親の焦りを子どもが敏感に肌で感じ取ることで、外出そのものに対してストレスを感じやすくなることもあるのです。

◆③想像力が豊かすぎて不安になりやすい
・もし道で迷ったら?どうしよう…
・誰かに話しかけられたら?どうしよう…
・トイレに行けなかったら?どうしよう…
今までの経験からもわかるように、不安に感じることが圧倒的に多かった子どもです。
そんな子どもが、未来を想像したときには、不安を想像する方が得意になってしまっていることを理解してあげましょう。
さらに、行かない方が安心・安全と判断することが定着している可能性もあります。
このように外出を嫌がる子の中には、自分を守るための自己防衛・感覚過敏によるストレス・不安を想像しやすい脳の影響が隠れているのです。
3.子どもがポジティブに過ごせる「行かせない関わり」
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?
実は、「行かせようとしない」ほうが、外出を嫌がる子どもにとって、前向きになれる近道なんです!
一見、”非常識”に思える対応かもしれませんが、この「行かせない声かけ」が、子どもを変える第一歩。
そのためにやっていただきたいことは、以下の2つです。
①子どもの観察
まず、やってほしいのは「子どもの観察」です。
我が家の場合は、パパが誘うと嫌がる、ということでした。
もちろん、パパが嫌いなわけではありません。むしろ好きなほう。
なのに、子どもは何かにおびえるような表情や態度をしていたのです。
では、なぜそのような反応をしていたのでしょうか?
息子は、誘いに乗る時と乗らない時がどちらもあったので、「観察」してみることにしました。
そのなかで、一つの違いを発見することができました。
それは、誘うときの『言い方』ひとつで、良くも悪くも誘いに乗る・乗らないがはっきりしていたことを発見したのです!

②誘い方の工夫
子どもによっても、兄弟によっても、合う声かけはそれぞれ違います。
だからこそ、親としては誘い方を「実験」してみる感覚でイイんです!
例えば、外出に誘う時にいつも行く?行かない?のバトルになってしまっているなら、その状況を一変し、今までと違う声のトーンを意識してみる。
大事なのは、全部を一気に変えるのではなく、一つずつちょこっと変えてみること。
そして、最低でも1週間続けることです。
1週間続けられたら、次に、表情も穏やかに変えることを意識してみるのです。
もちろん、それで声のトーンが戻ってしまってもオッケーです。
戻ったことに気づいた自分にマルをつけながら、ちょっとずつ修正していけばいいのです。
そうやって、1つが2つ、2つが3つと変わっていけるのです!
そういったステップアップをせずに、一気に変えようとすると階段を踏み外してしまうので、焦らず着実にステップアップした方が意外と近道だったりするのです。
子どもに外出してほしい!変わってほしい!という親の思いが強ければ強いほど、自分の声のトーンは今どうかな?と自身の対応を振り返ってみることをお勧めします。
人は思いが強ければ強いほど、伝えようとする気持ちが強くなるものです。
だから、場合によっては声が大きくなったり、圧をかけてしまう傾向があります。
人が怖くて自信がない、外出を嫌がる子どもは、大きな声や圧を感じると自分が『怒られてる』ように感じてしまう過敏さがあります。
そういう背景を知っておくと、言葉の伝え方だったり声の大きさ、表情を調整することができるのです。
これらのことを知ってから、私は子どもが誘いにのってくれる時とのってくれない時を振り返ってみました。

その時に感じたことは、子どもが誘いに乗ってくれる時は、私自身が…
・穏やかな声で落ち着いてるとき
・優しい目で見てるとき
・ゆっくり喋ってるとき
つまり、親自身が安心してるときだったのです。
もちろん、子どもがこのまま外出できなかったらどうしよう、と不安に感じてしまうことがあると思います。
そのような不安や心配といったネガティブな思いの根っこ部分には「行かせたい」という思いが隠れています。
だからこそ、そのような思いは、強ければ強いほど、子どもの心は離れてしまいます。
これは、今までの経験上、わたしは実感しています。
なぜなら、子どもはネガティブな思いを受けると、危険を察知して、自分を守ろうとするからです。
だから、「嫌がる・誘いに応じない」という拒否反応を起こしてしまうのです。
親は、子どもに合った誘い方が発見できるように、実験をたくさんしてみましょう!
そして、誘い上手なママを発見しましょう!
試行錯誤する中で、この子はそばに行って頭をなでながら伝えると上手くいくんだな…とか、この子は1週間前から伝えてあげないと見通しが立たないんだな…など
兄弟によってもそれぞれの特徴がわかってくるはずです。
ぜひ、「行かせようとする」のではなく「行かせない」関わりにシフトチェンジして、わが子の誘い方・取説を作ってみませんか?
次からの子どもへの誘い方が、格段に楽になりますよ!
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執筆者:浜山 いづみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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