「できなかった…」と落ち込むわが子に、なんて声をかければいいのか、迷うことありませんか?早産児は、発達がゆっくりな分、つまずきやすく、自己肯定感が下がりやすいです。この記事では、早産児の自信を引き出すための声かけアイデアをご紹介します。
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【目次】
1.早産児が「またやってみる!」と言えないのはなぜ?
2.できない事が多めの早産児に、自信をつけさせるには?
3.4人中3位でも大満足な息子。その理由は?
4.早産児の失敗体験を成功体験に変える!声かけ7選
1.早産児が「またやってみる!」と言えないのはなぜ?
我が家の長男は2か月早産(31週)で産まれました。
早産で生まれた子は、脳の発達がゆっくりな傾向があるため、同じ年の子と比べ上手くできない事がたくさんありました。

私は『これはマズイ!なんとかみんなに追いつかなければ!』と療育に通いまくり、練習もし、出来ない点を挙げては叱ってばかりいました。
その結果、長男は自信を失い、チャレンジしなくなってしまったのです。
2.できない事が多めの早産児に、自信をつけさせるには?
当時の私は、早産児の特性について何も知らず、長男の努力不足と思っていたわけです。
実際は、その子のペースで成長していくので焦る必要はありません。
しかし、注意していただきたい事があります!
先の長男の例のように、『できない』が積み重なると、自信を失い、チャレンジしなくなってしまう事です。
行動することによって、脳は発達します。
だから、チャレンジしなくなると脳の発達はペースダウンしてしまいます。
すこしでも発達を加速させたい早産児にとっては、自信をつけて、行動力に変えていく事が何よりも大事です。

先ほどお話ししたように、早産児は、特に人生の初期においては、周囲の子の様に上手に出来ない事が多いです。
これは仕方のない事なのですが、結果だけに注目してしまうと、失敗体験になってしまいます。
しかし、お母さんができている点に注目し伝える事で、上手くいかなかった結果を《できた》の記憶にかえることができるのです‼
3.4人中3位でも大満足な息子。その理由は?
先日、息子(運動は得意ではない)が学校から帰ってくるなり、「かけっこで、3位だったよ‼」とドヤ顔で報告してきました。
色々話してくれるのを、私は頷いて聞いていました。
で、何人で走ったのか聞くと、4人‼
4人中3位。だれしもが「すごい!」という結果ではありませんが、なぜ彼は、ドヤ顔で報告してきたのでしょうか?
結果は3位でしたが、その中身は…
・最後まで全速力で走れた
・練習もがんばった
・友達が応援してくれた
・2位の人と接戦だった
【かけっこ】という出来事の中には、結果以外の要素もありました。
息子にとっては、3位という結果はその中の一つでしかなかったのです。

苦手な事・得意ではない事に取り組むとき、結果しか評価されなかったら、失敗体験となり『二度とやりたくない!』と思ってしまうかもしれません。
やらない=行動しない=脳も発達しない
苦手でも、上手くいかなくても、その中に『できた!』があり、それを認めてくれる人がいる。
そう思えるから、苦手な事でも『やってみようかな』と思える。
そういうところに、発達のキッカケはあります。
4. 早産児の失敗体験を成功体験に変える!声かけ7選
では実際に、どういう点に注目すればいいのでしょうか?
結果ではなくプロセスに注目した声かけをご紹介します。
①「できていること」を伝える
「最後まで頑張ったね! 」
「ここ、すごくきれいにできてるよ!」
→ 子どもは自分が出来ている事に気が付くことが出来ます。
②「前より成長した部分」を伝える
「この前より、長く集中できたね」
「ちゃんと順番が守れたね」
→ 自分でも気づけない成長を認めてもらうことで、自信に!
③「挑戦した勇気」を褒める
「やってみたの、えらかったよ」
「はじめてなのに、がんばってたね!」
→ 成果ではなく、“チャレンジしたこと”に価値があると伝えよう。
④「ママの喜び」を言葉にする
「ママ、うれしかったよ」
「一緒にやって楽しかった!」
→ 子どもにとって、“ママの笑顔”がいちばんのごほうびです。
⑤ 興味や関心を示す
「どうしてこれを選んだの?」
「どんな気持ちでやったの?」
→ 子どもの気持ちや考えに興味を持つことで、対話が育ちます。
⑥ 子どもの行動に価値を見つける
「これをやりきったの、すごいことだよ」
「順位より、自分がどれだけベストを尽くせたか?が大事だよ」
→ 結果にとらわれない考え方を伝えることができます。
⑦ 感情を代弁して共感する
「くやしいよね」
「そう思ったんだね」
→ 「わかってもらえた」と思えるだけで、心が前向きに!

いかがでしたか。
「失敗=ダメなこと」ではありません。
子どもは「わかってもらえた」「できてたよって言ってもらえた」
――その経験を積み重ねることで、また挑戦する気持ちが湧いてきます。
早産キッズにこそ、頑張りを認める言葉を。
それが、子どもの自信と未来を育てるスイッチになるはずです。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)