知的障害キッズの独り言は脳のせい?心の声を整理する関わり方

 

「また独り言?」「恥ずかしいからやめてほしい!」と焦るママも多いですが、知的障害のある子の独り言は脳の発達途中のサインです。本記事では、独り言が出る理由と、心の声を整理する関わり方を、我が家の実践をもとに紹介します。
 

【目次】

1.知的障害キッズの独り言にどう対応する?トラブルにならないかが不安
2.なぜ知的障害キッズは独り言が多いのか?
3.独り言を整理できた!我が家で効果のあった声かけ

 
 

1.知的障害キッズの独り言にどう対応する?トラブルにならないかが不安

 
 
自閉スペクトラム症で知的障害がある子の中には、独り言が多く見られるケースがあります。
 
 
周りの人に「なにこの子…」と思われてしまったり、注目を受けるような独り言。自分の気持ちを少しずつ適切な言葉に「置き換え」られるようになると、周囲とのやりとりもスムーズになっていきます。
 
 
わが家の息子は、散歩をしているときや、スーパーでお買い物中に、人に話しかけられると、
 
 
「うわ!話しかけられた!」
 
 
「こっち見てる…」
 
 
“心の声”がそのまま独り言として口から出てしまうことがあります。
 
 
スーパーや時には電車でも、つい大きな声で独り言を言うわが子に、周りの目が気になって冷や汗…。
 
 
「なんで言っちゃうの?」
 
「恥ずかしいからやめて!」
 
 
と焦ったことのあるママも多いのではないでしょうか?
 
 
私はいつも「すみません」と謝っては、その場を離れていました。
 
 
 
 
独り言は本人に悪気がなくても、場の雰囲気を変えてしまったり、相手を傷つける可能性もあります。
 
 
子どもには、周囲とのやりとりの中で、自分の気持ちと相手の気持ちを少しずつ整理できるようになってくれると嬉しいな、と思っています。
 
 
それでも、そのまま「そんなこと言わないの!」と注意しても変わらないのが、知的障害の息子くんなので、私は息子の気持ちを知ろうと見方を変えていきました。
 
 
 
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2.なぜ知的障害キッズは独り言が多いのか?

 
 
「どうしてこんなに独り言が多いの?」と感じるママもいると思います。
 
 
実は、独り言は「育て方のせい」でも「困ったクセ」でもありません。
 
 
原因は“脳の発達”にあります。
 
 
心の中で言葉を整理する力、「内言」がまだ育っていないと、思ったことをそのまま口に出てしまうのです。
 
 
特に知的障害キッズは、
 
・相手の意図が分からない
 
・どう返したらいいか迷う
 
・不安を感じたときに心の声を外に出して落ち着こうとする
 
 
 
 
こうした行動はすべて「脳が成長途中であるサイン」なんです。
 
 
つまり、独り言は「問題行動」ではなく「発達の段階」です。
 
 
私も最初は「そういうこと言わないよ」「気にしなくて大丈夫」と否定してしまっていました。
 
 
ですが本当に必要だったのは、「否定」ではなく“整理をサポートする関わり”
 
 
そう気づいたとき、息子への声かけを変えてみようと思えたのです。
 
 
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3.独り言を整理できた!我が家で効果のあった声かけ

 
 
独り言が出たときこそ大事なのは「注意する」のではなく「気付かせる声かけ」でした。
 
 
私が実際に取り入れて効果を感じた方法を3つご紹介します。
 
 

◆① 気持ちを代弁する

 
 
「話しかけられてビックリしたんだね」
 
「緊張したんだね」
 
「なんて答えていいか分からなかったんだね」
 
 
というように、心の声を“言葉”に置き換えることで、子どもが自分の気持ちを理解しやすくなりました。
 
 

◆② 相手の意図を伝える

 
 
「あの人、“元気だね”って褒めてくれたんだよ」
 
「お店の人が〇〇の場所を教えてくれたんだよ」
 
 
このように相手の言葉を“安心”に変えると、子どもの不安が和らぎます。
 
 
 
 

◆③ 見通しを与える

 
 
「答え方がわからなかったら、ママの答え方を見ててね」
 
 
と、具体的な行動の見通しを伝えると、焦らず対応できるようになりました。
 
 
知的障害のある子どもは、自分の気持ちや相手の意図を整理するのが難しいため、心の声がそのまま外に出てしまいます。
 
 
でも、ママが“代弁・安心・見通し”を与えることで、独り言を整理する練習が自然にできるのです。
 
 
繰り返すうちに、息子は少しずつ独り言を「店員さん優しかったね」と適切な言葉に置き換えられるようになりました。
 
 
今では、心の声を整理する力が確実についてきていると実感しています。
 
 
知的障害キッズの独り言は「困ったクセ」ではなく「脳の成長途中のサイン」
 
 
注意するのではなく、気付かせる声かけを積み重ねることで、心の声は少しずつ整理されていきますよ!
 
 
 
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。

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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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