思春期の会話にイライラ「ストレス」を感じているお母さんはいませんか? お母さんのその声がけが、お子さんの地雷を踏んでいるかもしれません。 ここでは、親子で会話ストレスを親子で手放す声かけ方法についてお話しします。
【目次】
1.思春期の会話にイライラしてませんか?
2.イライラの原因はお母さん
3.ストレスフリーな声かけ術
1.思春期の会話にイライラしてませんか?
思春期の息子との会話は、いつも「宿題やったの?」「準備終わったの?」「ゲーム終わりにして!」気づくとそんな注意と指示だしばかり。
思春期の会話がうまくいかずイライラしているお母さんはいませんか?
学校や部活動で疲れている私の息子はこんな声かけには、イライラして反抗的な態度で反発してきます。
当時の私はいつも余計な声かけで、息子の地雷を踏んで親子バトルを繰り返してました。
そんな自分も嫌になり自己嫌悪という日々です。
なぜ子どもの問題で、私がイライラしているのだろうか?怒ることに意味がないことに気づき、注意をやめようと思いましたが、なかなかやめられません。

旦那に愚痴を言っても聞いてくれるだけだし、ママ友に相談しても 「うちもそうだよ!」で共感されるもなんだかモヤモヤして終わります。
ネットや本で情報はたくさんありましたが、何が正解か全くわからなく試してみるも上手くいかず、時間だけが過ぎていきました。
そんな時「発達科学コミュニケーション」に出会いました。
子どもの成長や脳の仕組み対応策を学んでいくことで、道筋が見えて子育ての軸が持てるようになりました。
思春期の子育てでは、お子さんの態度にお母さんがイライラしたり、叱責すると逆効果です。
2.イライラの原因はお母さん
お子さんの態度にイライラしていますが、イライラの原因はお母さんの対応にあります。
対応を変えたら、親も子どももイライラバトルする必要がなくなります。
私が思春期の会話のストレスを手放すきっかけになったのが、子どもとの「課題の分離」を知ったときです。
アドラー心理学で提唱されている「課題の分離」思春期の子育てには、とても大事です。
そして上手に役立てられれば親子関係だけでなく、さまざまな人間関係がとてもラクになります。
「課題の分離」は「困った」「なんとかしたい」と思うような課題を感じた時に、「それは誰の課題なのか」と問いかけてみる事です。
そのなんとかしたい取り組みが「誰が必要」だと思うこと「誰がコントロールできるのか?」またそれが「誰の問題なのか」を問いかけるのです。
そしてその人の課題には、他人が立ち入らないのが原則です。

たとえば、宿題を学校から出されているのは子どもであって親ではありません。
学校に遅刻して困るのは子どもです。
部屋が散らかっていても親には関係ありません。
洗濯物を出さなくても、私は困りません。
ゲームばかりしていても、子どものやりたい事です。
お風呂に早く入らないのは、本人の問題です。
私たちが子どもに向けて口出しするものの中には、本来子どもの課題であるにも関わらず、お母さんが自分ごとになっていることも多いのです。
お母さんの課題ではありません。
真面目なお母さんほど子どものためと言いながら、自分のために頑張ってしまいます。
課題を分離することで、思春期の親子の距離感も程よく取れ、お互いイライラをぶつけることがなくなりました。
3.ストレスフリーな声かけ術
思春期の会話は「課題の分離をする事」で、ストレスフリーな声かけ術に変わります。
イライラしたら、
①「この問題は誰の問題なのか?」と自分に問いかけます。
また意識することで矢継ぎ早な声がけをする前に
②「なぜそう思う?」と再度自分に問いかけます。
そして3度目に
③「なぜその声がけをする?」と自分に問いかけます。
なぜ?を3回繰り返すことで、自分の本当の気持ちを深掘りすることができます。
トライ&エラーを繰り返しながら何度も課題を分離することで、感情的に矢継ぎ早な声がけをすることがなくなりました。
さらに意識してみる事で、私が土足で子どもの課題に足を踏み入れて、息子をコントロールしようとしていたことに気がつきました。
イライラの原因は子どもでなく、私の思考の癖が原因でした。

必要のない言葉がけをやめたことで、息子も家でイライラせずに落ち着いて過ごすようになりました。
宿題は寝る前にやりたいようです。
ゲームはみんなと同じ時間に一緒にやりたかったようです。
部屋が散らかっていても気にならないこと後から教えてくれました。
先に言われるとやる気がなくなるそうです。
「ご飯早くして!」「洗濯物早く洗って!」
なんて、やろと思っていることをいちいち指示出しされたらお母さんも嫌ですよね。
思春期の課題の分離は、親と子どもの成長の一部です。
思春期のでも、まだまだ危なっかしい行動や落ち着きのない行動も見られます。
言いたいことも気になることもたくさんあるけど、行動することでお子さんも成長中。
お子さんの気持ちを大事にしつつ、子どもが自分で育つ時間を与えることが大事です。
子どもの気持ちに「そう思っているんだね!」「何か手伝えることあったら言ってね!」とだけ伝えておしまい。
すると文句ばかりの息子も「わかった」「ありがとう」と素直になり、コミュニケーションがとりやすくなりました。
「課題の分離」をすることで、お母さんの当たり前が変わると思春期のコミュニケーションもストレスフリーになります。
私はこうして思春期のイライラを封印しました。
大事な時期だからこそ、思春期親子の会話がスムーズになりますように!
思春期親子のコミュニケーションに悩んだら!
執筆者:桜井 優子
(発達科学コミュニケーション アンバサダー)
(発達科学コミュニケーション アンバサダー)