不登校が過去最多の今、繊細な子どもにこそ必要なのが「レジリエンス=心の回復力」です。これはママとの会話で家庭の中から育てることができます。レジリエンスを高めるホームカウンセリングの方法を紹介します。
【目次】
1.不登校が過去最多の今、繊細な子に必要なレジリエンス教育
2.レジリエンスとは「折れない心」ではなく“回復できる心”
3.レジリエンスを高めるホームカウンセリングとは?
4.今日からできる!ホームカウンセリング4ステップ
1.不登校が過去最多の今、繊細な子に必要なレジリエンス教育
不登校は年々増え続けています。文科省の最新調査では、2024年度の不登校児童生徒数は353,970人。小学生だけでも13万7704人と、10年前の5倍以上に増えています。
※令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
これだけ増えると、繊細な子を育てているママは不安にもなりますよね。
「うちの子もこのまま学校行けなくなったらどうしよう…」
「登校しぶり、悪化したらどうなるの?」
「登校しぶり、悪化したらどうなるの?」
でも実は、不登校に負けない“心の土台”は、お家で育てることができます。
そのカギになるのがレジリエンス=心の回復力。これはママとの会話で育つ力なんです。
研究でも「親との関係でレジリエンスは高められる」と明らかになっています。

◆ 繊細な子どもの脳は、環境に左右されやすい
繊細な子にはこんな特徴があります。
・不安が強く、初めての場所が苦手
・人の気持ちを敏感に察する
・音、匂い、味などの刺激が強く入る
・頑張りすぎてしまう
特に学校行事や環境の変化が続くとストレスが溜まり、前頭葉がうまく働かなくなって、癇癪・登校しぶり・冷静な対応ができない状態になっていきます。
だからこそ大切なのは、お家でストレスをゼロにして「回復する心の力=レジリエンス」を育てておくこと。これが“環境に左右されない脳”につながるんです。
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2.レジリエンスとは「折れない心」ではなく“回復できる心”
レジリエンスとは、困難にぶつかったときに乗り越える力のこと。
「立ち上がれる心を育てる」そんなイメージです。
そしてレジリエンスを高めるには、“回復体験”を積ませることが何より大事です。
「うまくいかなかったけど、またやってみよう」
「今日つらかったけど、明日は大丈夫かも」
この“小さな回復”が、心の土台になります。

低学年のお子さんは、まだ自分の行動をコントロールする発達途中です。
大人と同じスピードを求められると、繊細な子は頑張りすぎてしまいます。
レジリエンスを育てる第一歩は“小さな一歩”を見逃さず肯定すること。
肯定されると行動が生まれ、脳は発達します。
その会話法のひとつが「ホームカウンセリング」です。
3.レジリエンスを高めるホームカウンセリングとは?
ホームカウンセリングとは、子どもの心の変化をサポートする会話です。
小さな一歩や小さな言葉から、自信を持たせる働きかけができます。

低学年の繊細キッズは「学校に行きたくない」気持ちがあっても、それを言葉にするのが難しかったり、そもそも理由が分かっていないこともあります。
だからママが心配して問い詰めようとすると、かえって話せなくなることが多いのです。
ホームカウンセリングを取り入れると、お子さんが安心して心の内を話せるようになります。
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4.今日からできる!ホームカウンセリング4ステップ
この章では「ホームカウンセリング」を4ステップで紹介します!
◆① 保留
ママの考えを一旦脇に置き、子どもの様子を観察します。
例えば行きしぶりの場面では、「行きたくない」と言われても、まずは評価せずに見守るステップです。
◆② 受容
子どもの行動をそのまま受け止めます。
「行きたくないんだね」
「泣きたいんだね」
◆③ 理解
子どもが何を感じているのかを確認し、代弁したりして理解を示します。
◆④ 共感
気持ちに寄り添い、「分かってもらえた」という安心感を与えるステップです。
安心すると、子どもは現実に向き合う力が戻ります。
「今日はどうする?」「行く?お休みする?」といった作戦会議もできるようになります。

大事なのは
・子どもの話をさえぎらない
・ジャッジしない
・想いを受け止める
繊細な低学年の子の心は、日々のたった数分の会話で大きく育ちます。
お子さんの脳と心を、ママが育ててあげてくださいね!
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執筆者:はぎはらさゆり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)



