1回5秒でOK!発達障害・アスペルガータイプのお母さんの「こだわり」を改善する方法をお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャーの渡辺みゆきです。
1回5秒でOK!発達障害・アスペルガータイプのお母さんの「こだわり」を改善する方法
レッスンスクリプト
ご主人やお子さんの、おうちでの振る舞いを
こんなときは、ああするべき!
そんなときは、こうするべき!
という風に指摘する「べきべき母さん」になっていませんか?
特に、お母さん自身が発達障害・アスペルガータイプの場合は、こだわりが強くて「こうするべき」「ああするべき」という感じの「べきべき母さん」になりがちです。
「こだわり」を持つことは良いときもあります。こだわりの強さが、良い仕事ぶり、よい暮らしを作っているときもあります。
例えば「うちのパンは、小麦粉や水にこだわっています!」と聞くと「なにそれ美味しそう!」と思いますよね?ですが、発達障害・アスペルガータイプの人が持ってる「こだわり」は、自分だけでなく周囲の人を追い詰めてしまうこともあります。
例えば、どこかで話題になったような
「朝は焼きたてのパンの匂いを漂わせてから起こしてほしい」とか
「風呂上りの着替えはアレとソレとコレで、重ねる順番はいつも同じにしてほしい」とか
「玄関から入って3歩目のところでカバンを受け取ってほしい」とか
このように、周囲に負担をかけるような「こだわり」を持っていませんか?
ここまで極端でなくても
「何時何分までにリコーダーの宿題を終わらせるべき」とか
「子どもには○○を習わせるべき」とか
「30分間で夕食を終わらせるべき」とか
「帰ったらすぐに宿題をやるべき」
といった「べきべきな自分ルール」をお子さんに押し付けてしまうと、そりゃぁお子さんも面白くないですし、イライラも溜まってバトルに発展、しまいに大噴火!…ということになりかねません。
お母さんが持つ「こだわり」の厄介なところは、「家族のためを思ってやってる」という理由と紐づけられていることです。はたして、お母さんの「自分ルール」通りに行動してくれないと、恐ろしいことが起きるのでしょうか?
自分の「こだわり」はそんなに正しくて重要でしょうか?もし、正しくて重要であったとしても、その「こだわり」で家庭の雰囲気が悪くなっていないか?をもう一度見直してみてください。
それを踏まえた上で、家庭での負のスパイラルを断ち切って「べきべき母さん」から卒業しましょう。そうすると、親子の関係も改善して、親子ともに成長していきます。
「それ以前に、家族の”あんな行動”や”こんな行動”を直してほしい!」と思う気持ちはよーくわかります!ですが、まずはお母さんが変わる。これが一番の近道なんです。
具体的にはどうすれば良いでしょうか?
まず、家族に負担を与えている「こだわり」があるかどうかを、家族にたずねてみてください。始めはなかなか受け入れられないかもしれませんが、冷静になれるときに、家族の意見をもう一度考えてみます。
次にその「こだわり」から意識をそらします。「別にキッチリこの通りにしなくても大丈夫だよね?」といった感じです。 実際に、「今感じている不安の9割以上は起こり得ないことである」という内容の研究や書籍も出ています。
そして最後に、こだわりから意識をそらすことができた自分を褒めてあげてください。
まとめると、自分のこだわりに気づいたら
「意識をそらす」
「自分を褒める」
これだけです。この間わずか5秒です! この5秒を繰り返すことで、ベキベキに固まった「こだわり」を少しずつ解きほぐすことができます。
こだわりを改善できると、心も楽になれますし、親子の成長にかかっていたブレーキも外せますよ。ぜひ試してみてください。
講師:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチヤー)
(発達科学コミュニケーションリサーチヤー)