1歳半健診が近づくと、「うちの子、発達障害かも⁈」と健診を受けることが不安になってしまいませんか?我が家は、私と息子が1歳半健診を受けてから、勇気を出して札幌市の支援を受けたことで安心して子育てできるようになりました! |
【目次】
1.1歳半健診で発達障害と言われるのが怖い⁈
子どもが生まれて初めての子育てで上手くいかないことがあると、
「この子の発達は大丈夫かな?」と心配になることもありますよね。
子どもが生まれて1歳6ケ月を迎える頃、最寄りの役所や保健センターから「1歳半健診」の案内が自宅に届きます。
1歳半健診は、母子保護法によって市町村が行うことが義務付けられている定期検診です。
運動機能や視聴覚などの身体の成長と、精神発達の度合いをチェックするものです。それにより、子どもの発達状況を把握し、先天性の身体疾患や精神発達の問題を早期発見して適切に指導・対応するという目的があります。
現在11歳の我が家の長男は、1歳半健診を迎えるまで、本当に大変でした!
・よく泣く
・あまり寝ない
・泣いて抱っこすると反り返る
・落ち着きがなく、常にチョロチョロ動く
・言葉がなかなか出ない
・自分の思ったことを大人にやって欲しくて身振り手振りで要求が多い
など、心配ごとや困りごとがたくさんありました。
中でも心配していたことは言葉の遅れです。
私の周りのママ友のお母さんたちから、
「1歳半健診の時に4つ以上言葉が出ていなかったら、発達障害って言われるかもしれないんだって。」
と話を耳にすることがよくありました。
息子は、ちょうど1歳半健診を迎える頃は発語が4語。
「発達障害かもしれない⁉︎、4つ話せるならセーフなの?」
「でも発語が遅めであるなら、もっとお話できるようになる方法を教えてもらいたい」
という不安と期待を持ち、健診時に提出する用紙に発語が遅くて心配しているという旨を記入して行きました。
このとき、不安ながらも行動を起こしてよかったなと思います。ここでは1歳半健診の後に我が家が受けられた札幌市の発達支援についてお伝えします!
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2.発達で気になることは専門家に相談が一番!
北海道札幌市では、1歳半健診は最寄りの保健センターで行われます。その結果、医療機関の受診が必要であれば専門機関の病院を紹介してくれます。
◆保健センター
私と息子が1歳半健診へ向かったのは自宅近くの保健センターです。
身体発達のチェックは問題なく終わり、言葉については全ての健診項目が終了してから保健師さんと面談してもらうことになりました。
保健師さんからは、
「言葉が4つ出ているから、今すぐ焦る必要はないと思います。もしも心配なら病院を紹介できます。診察してもらって専門家の意見を聞くこともできるし、発語を促すためのコミュニケーションの取り方などを教えてもらうこともできますよ。」
「子どもの成長は色々。発達が遅くてもじっくり成長を待つお母さんもたくさんいますよ。」
と言われました。
私は、「療育はたとえ障害がなくても発達を促すために役に立つもの」という考えを持っていました。
「今すぐ発達障害と言われるわけじゃないんだ。それでも専門家のアドバイスを聞けるなら、病院を受診してみたいな。」
という気持ちになり、専門の病院を紹介してもらうことにしました。
◆札幌市子ども発達支援総合センター・ちくたく
保健センターの保健師さんに紹介されて診察の予約をとったのは、札幌市子ども発達支援総合センター・ちくたく(2009年当時の名称は、市立札幌病院静療院児童部門)。
予約をしてから、初診の日までは1〜2ケ月程待った記憶があります。
病院の受付窓口で受付をして、診察に呼ばれるのを待ちました。待合室は広く、絵本やマンガがたくさんあります。
息子は待合室内をバタバタと動き回っていましたが、誰からも注意されることもなく笑顔で見守ってくれる雰囲気でした。お菓子を食べたり、飲み物を飲んでも大丈夫です。
名前を呼ばれ診察室に入ると、滑り台や遊び道具がたくさんありました。
息子は機嫌よく私から離れて看護師さんと一緒に遊び始めました。
医師は、診察前に記入しておいた質問項目を読み、息子の遊ぶ様子を観察したり、話しかけたりしました。また、普段の家庭での息子の様子を私に質問しました。
その後、このように言いました。
「言葉の遅れはあるにはあるでしょう。それと、お母さんへの視線が少ないことも心配ですね。初めての場所で、お母さんへ確認するような行動が少なくて、ひたすら興味のあるものに視線が向いている。こういう様子が見られる場合、自閉症を疑うことになります。」
「今がこの子にとってとても大事な時期です。お母さん、今日から3歳までテレビは一切付けずに、家のことも適当でいいから、この子と目をよく合わせてたくさん遊ぶようにしてください。お父さんも仕事を辞めて育児に関わるくらいの気持ちでやっていくべきです。」
「自閉症の疑い?」
「テレビを付けない⁈」
「旦那も仕事を辞める⁈」
「自閉症の疑い」という言葉にショックな気持ちと、「やっぱりそうなんだ」という気持ちを抱きました。しかし、それ以上にショックだったのが、「テレビを付けない」と言われたことでした。
なぜなら、テレビを付けなければ息子が大人しくしていてくれる時間が皆無になってしまうからです!!
それでも、「それくらい大事な時期ということなんだ、家の中がメチャクチャになっても息子と話すことが大事なんだな」と思い、その日からテレビの電源コードは抜きました。
初めての子育てで子どもとどのようにコミュニケーションをとっていいのかもよくわからない私。いつ何をするかわからない、いつ転んで怪我をするかわからない、いつも私に何かして欲しくて「あーあー、うーうー」と話しかけてくる息子。
そして夜もなかなか寝てくれない…
それでも、「毎日の関わりでこの子の発達を促せるのは私しかいないんだ!」という気持ちの方が強く、主人の協力もあり、なんとかやっていくことができました。(もちろん、主人は仕事を辞めることはありませんでしたが…)
その後すぐに息子の発語はどんどん増えて、幼稚園に入園する頃には他の子どもよりもおしゃべりだなと思うほどになりました。
診察してくれた医師はもう退職されていますが、あのとき言われた言葉には本当に感謝しています。
テレビは下の子が生まれた2歳半頃(3歳まで待てなかったんです)に解禁することになりましたが、今ではテレビやゲームを介して親子の会話を楽しむようになっています。
テレビを小さな子どもが見ることには賛否両論ありますよね。テレビを見ながら子どもとお話ししたり、歌を歌ったり、コミュニケーションをとるためにテレビを活用することもできます。
あのときの医師は、私たち親子がテレビをやめないとコミュニケーションをとれないだろうと判断したのでしょう。全ての親子に当てはまるわけではないので、視聴時間を短くするなど注意しながら活用できると良いですね。
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3.専門家の意見を聞いて育児が楽になった!
息子はどんどんお話上手になったものの、常に動き回る息子と常に過ごすのはとても大きな負担でした。
なるべく息子と同じ歳くらいのお友達と遊ぶ予定を入れて、息子が遊びに夢中になっている間にママ友と話をしてストレスを発散していました。
しかし、発達の特性で悩むことがあったときにママ友と話しても、少しスッキリしますが、解決はしません。
そんな私にとって、とても役立ったのは同じ札幌市立発達支援総合センター・ちくたくで受けた臨床心理士さんの療育の時間でした。
月に1回、1時間程度でしたが、臨床心理士さんに息子の育児で困ったことや悩んでいることを相談できました。
専門家の意見を聞けることで、安心して息子に向き合うことができました。
毎回、楽しいおもちゃがたくさんある部屋で息子と私と臨床心理士さんとの3人で遊びながら、お話するというスタイルでした。
その臨床心理士さんからは、下の子が生まれたときにはデイサービスの利用を提案してもらえたり、幼稚園入園後、息子が登園しぶりをしたときや怖い体験をしてトラウマ状態になったとき、適切な対応法を教えてもらったりしました。
息子も、臨床心理士さんとの療育の日は、「プラレールの病院に行ける!(大量のプラレールで遊べるからです)」と楽しみにしていました。
この療育は息子が幼稚園年中まで続きました。
なぜ終了したのかというと、担当の医師が退職、臨床心理士さんも他の施設へ移動となり、当時の息子は少し怖がりな程度で大きな問題もなく幼稚園生活も家庭生活も送れているからという理由でした。
その当時は、「息子が良くなったから病院卒業なんだな♪」と思って喜んでいました。
その後小学校へ入ってから困りごとがまた増え、発達科学コミュニケーションに出会うことになったのですが、乳幼児時代に病院で専門家のアドバイスをもらえたことは本当によかったなと思っています。
乳幼児健診を受けるとき、発達障害と言われるのが怖くて「なるべく発達の遅れを指摘されませんように!」と祈るお母さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、大事なことは不安を抱えたままにせず、子どもの困りごとを減らしお母さんが楽に育児ができるようになることです!
少しでも心配ごとがあれば、専門家の意見を聞く勇気をもつことで、ぐんっと楽に子育てできるようになります。
※こちらの記事の情報は2010年〜2014年頃までの情報です。健診の際には必ず最新の情報を確認してください。
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)