現役中学生ママが語る!発達障害グレーゾーンのお母さんに必要な「中1ギャップ」の知識とは?

発達障害グレーゾーンの中学校進学は何かと不安がつきませんよね。しかし「中1ギャップ」をお母さんが理解していれば、入学後の生活はぐんとスムーズになるんです。そこで今回は現役中学生ママの私が中学校のリアルを徹底解説します!
 

【目次】

 

1.中学生のリアル!先生のサポートが激減!

 
 
小学校では、できないことや苦手なことに対して小さなことでも先生が何らかのアクションを本人やお母さんにしてくれることってありませんでしたか?ところが、中学生になると状況は変わります
 
 
例えば小学校の場合
 
 
・給食着や体操着を忘れた場合、学校で貸してくれる
 
・宿題や教科書・提出物が出ていない場合は、連絡帳に書くようにしっかり最後までみてくれる、あるいは先生から連絡を入れてくれる。
 
・どの授業も基本同じ担任の先生が見ていることで、子どもの特性をきちんと理解してもらえたり困りごとをその場で対応してもらえることが多い。
 
・苦手なことも少しは、多めに見てくれる
 
・コミュニケーションはどちらかというと柔らかい接し方
 
 
などがあげられます。
 
 
一方中学生になると
 
 
・基本忘れ物に対しての配慮はない
 
・提出物に関し、口頭で注意を受けるのみ
 
・教科担任制のため、毎回違う先生の授業になり一人一人の個性・特性まで把握できていない。
 
・全てにおいて厳しく対応される。
 
上下関係がはっきりしているような対応
 
 
などです。
 
 
このように少し書き出しても中学校生になると自己責任という文字がドカッと本人にのしかかってくることがわかると思います。
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもにとって、こんな風に自己責任が強く求められる環境では、たくさんの課題やストレスがのしかかってくることは想定しなければなりません。
 
 

 
 

2.友人関係に潜む大きな問題とは?

 
 
中学生になると、グループを作り出しその中で自分の居る場を確保していきます。
 
 
小学校で仲の良かった友達が、中学生に入りよそよそしくなることもよくある事です。そんな環境の変化について行けず、困ってしまうことも多くなります。
 
 
また、自分たちを守るため、人の悪口をいったり面白半分で分かりやすくいじめをしてみたりと少し複雑な人間関係を経験しなくてはいけない環境下になることは頭の隅に入れて置くといいでしょう。
 
 
中学に入り、グループが作れた場合は、そっと見守りときにはどんな感じなのか話をしながら現状を少しでも把握しておくともいいでしょう。
 
 
すると、困ったときにサポートしてあげられますので体制を作っておくことをお勧めします。
 
 
反対に全く、グループに入っていないお子さんも出てくると思います。その中で2パターンあり、ひとつは一人で居たい子。もう一つは、入りたいけどどうしたらいいのか分からない子です。
 
 
1人で居たい子の場合は、それはそれでいいです!ただ、万が一本人が傷つくことがあるのであれば一度先生と相談し本人が一人でいれる環境を整えることをお勧めします。
 
 
仲間に入りたいけどどうしたらいいか分からない子の場合は、どの子と一緒に居いたいのか、会話の中から聞き出し、それにはどうしていくかを順序立てた仲間づくりを支えていくこともいいかもしれません。
 
 
あとは本人の行動する勇気を上げるサポートをするのみです。
 
 
ただし、そのチャレンジが失敗することもあります。次の案やネガティブにならないような声掛けや振る舞いを考えて置くこともお勧めです。
 
 
中学の友達関係は親が入ってしまうと崩れて良くないほうへと走り出してしまう恐れもあります。そのため、子どものSOSをしっかり見極めそっとサポートしていくほかありません。
 
 
いじめに発展しターゲットになるような場合は、しっかりお子さんと話して学校へ報告しその後のサポートをしっかり先生と作り上げてください。
 
 
中学の先生は、当事者本人たちに注意をすることはしますが、いじめられた側のケアーまで気が回りません。
 
 
当然、口頭注意された当事者の矢先はその子に向かうので、その場合学校側の対応方法まで本人含め話して決めてあげてくださいね。
 
 
友達関係で悩むことはこの先の社会を生き抜くために、行き過ぎた関係や本人の過剰なストレスになるようであれば、親が対応をすることを片隅にシュミレーションされることをお勧めします。
 
 

 
 

3.部活と学問ストレスは倍増

 
 
小学校では、月一回のテストが行われます。中学生になると2学期制・3学期制とすこし異なりますが、年に5~7回あります。
 
 
そして、その中でも実力テストや課題テストなど多くなります。そのため、テストの範囲は小学校の2倍になると思っておいてください
 
 
また、テストの出し方も大きく変わってきます。小学校は、基本重視なため難しい思考力は必要ではありませんが、中学生になると基本と応用力が問われていきます。
 
 
暗記や公式にあてはめればできるモノではなく、色んな方法の中から選択しそれをスピーディーにその時間で解けるかも必要になってきます
 
 
だから、発達障害グレーゾーンのお子さんで、学習障害や勉強が苦手なお子さんには最もつらく、過酷な3年間になることは間違いありません。
 
 
そうならないようにする対策ができればいいですが、普通級に入る場合は、手段がないのが今の中学の現状です。
 
 
そして、科目別担任になるためわからなくても聞きづらかったりと、学校だけでの学習ではサポートできないことを知ってほしいと思います。
 
 
また、小学校では体験型授業が多く取り入れられ、興味を引き出す工夫もされていることが多いですが、中学生になると、ひたすら先生の話を聞き・書く作業になります。
 
 
そして、何と言っても算数が数学に変わるため数字以外の文字式も使うので難易度は一気に上がります
 
 
勉強以外に中学では部活動に参加をするようになりますよね!部活動では、学習以外の社会性など価値のある学びがつまっていますが、そこに力を入れるあまり両立して行うことが苦手なお子さんにとっては苦しい状況だといえます。
 
 
 
 

4.中学校の現状は大きく変えられない!発達発達グレーゾーンに必要なのは安全地帯の確保!

 
 
ここまでお話ししたように中学校の現状を変えることは残念ながら難しいことです。
 
 
でも、発達障害グレーゾーンの子どもがーズな中学生活を送るためにおうちでできることがあるんです。
 
 
それはおうちを子どもの安全地帯にしてあげることです。ここではポイントを3つ紹介しますね。
 
 

①ストレスを抱えるので体調面のサポート

 
中学生の悩みは親がどうこうできるモノは少ないので、バランスの良い食事や早寝早起きの生活リズムをできるだけ整えてあげましょう。
 
 

②「いつでも話を聞くよ」という雰囲気をつくる

 
保護者になんでも打ち明けにくい年ごろになる時期でもあります。会話の中でサラッと今日の出来事を聞いたり、楽しいことやどんな事でも必ず会話のコミュニケーションを取りましょう。
 
発達障害グレーゾーンのお子さんの中には会話を上手く表現できない子もいますよね。
 
 
そんなときは、ヘルプカードを我が家では置いています!子どもが話したい何かがあるとき、そのカードでゆったりとおいしいものを食べながら会話していくなど「いつでも聞くよ」と提示してあげるといいでしょう!
 
 

③楽しい・安心を家の空間につくる

 
家族で過ごす空間にその子が落ち着く定位置を作ってあげましょう。
 
 
我が家には、ソファーの横に好きな漫画やなんでもしていいテーブルがあります。帰ってきたらそこで宿題をしたりそこで過ごす時間を作っています。
 
以前、自分の部屋を用意したのですが、出てこなくなってしまいコミュニケーションも取りづらくなった結果、登校拒否寸前になってしまいました。それを回避できたのが、みんながいる場所で安心できる定位置でした。
 
 
そして、家族での会話を楽しいと感じてもらうことが何よりの特効薬でした。
 
 
中学の環境を大きく変えることは難しいです!だから、その難しさに立ち向かう勇気と自信そして何より家族が安全地帯なんだとわかってもらうことが何よりも必要なのだと感じてほしいと思います。
 
 
今回は、小学校と中学校の違いを説明しました。不安なことが沢山出てきたかと思います。ここで伝えたいことは、不安で終わらせるのではなく、違いに気づいたからこそ今がチャンスなんです!
 
 
そうなったときどうするか?こんな困り事がでたらこうしよう!とある程度シュミレーションすることで、早く子どもへの安心を届け前に進む力を与えていけると思っています。
 
 
「中1ギャップ」をきちんと理解して、安心して中学生活を迎えてくださいね!
 
 
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執筆者:雨宮愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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