急すぎる学校の一斉休校!発達障害・グレーゾーンのママがすべき対応を解説します!

コロナウイルス感染拡大を防ぐため、政府から一斉休校の要請がありましたね。突然のことに驚かれているお母さんも多いことと思います。発達障害・グレーゾーンの子どもたちのために、お母さんがとるべき対応をすべてまとめました。
 

【目次】

1.学校の休校が発表!ママがとるべき3つの基本のキ
①まずは冷静に、落ち着く
②子どもを集めて世話しない
③健康的な生活スタイルを維持
2.ママ自身はこう行動する!3つの指針
①勤務の仕方を職場に相談
②買い物などはネットを活用する
③最新情報には逆に注意する
3.視覚優位の子どもへの対応
◆必要以上に驚かせない
4.自閉傾向やHSCタイプの子どもへの対応
①見えない物より、やる事を説明
②ルーティン行動を作ろう!
③いつもと違う行動を戻す時間を
5.ADHDやLDタイプ子どもへの対応
①人との距離感を教えるチャンス
②ご褒美制度で、行動習慣を!
③運動不足に要注意!
6.発達障害・グレーゾーンの子どもたちになによりも大切なこと

 

1.学校の休校が発表!ママがとるべき3つの基本のキ

 
 
みなさんもご存知の通り、3/2から全国の公立小中高の休校が発表されました。
 
 
実質、今日が今年度最後の登校日でした。
 
 
そこで、発達障害・グレーゾーンの子どもを持つママが取るべき対応について、3つのポイントにまとめてお話ししたいと思います!
 
 
最後に行くほど重要な話になりますので、必ず最後までお読みくださいね。
 
 
まずは、お母さんが取るべき超基本の対応策3つです。
 
 

◆①まずは冷静に、落ち着く

 
 
まず、お母さんの仕事は落ち着くこと!多かれ少なかれ、子どもたちも動揺しています。
 
 
こういった状況になると、ウイルス感染そのものよりも、人の心理の方が混乱を招く元凶になることもあります。
 
 
まずは冷静になりましょう!
 
 

◆②子どもを集めて世話しない

 
 
基本の感染予防策は、たくさんの情報が出回っていますからここでは触れませんが、基本的に子どもたちを集めるのは感染リスクを高めます。
 
 
急な休校で、子どもをどこかの家で集めて世話をしたくなりますが、別の対策をとってくださいね。
 
 

◆③健康的な生活スタイルを維持

 
 
免疫を正常に保つ健康的な生活を維持すれば、怖がりすぎる必要はありません。
 
 
新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや風邪などにも注意して健康を維持することが大切です。
 
 
別の症状で病院に連れて行ってそこで風邪をもらっちゃったとか、調子の悪いきょうだいの受診についていった健康な子が感染するリスクもあります。
 
 
健康な生活習慣を守って落ち着いて過ごしてください。
 
 
 
 

2.ママ自身はこう行動する!3つの指針

 
 
次に、ママ自身の行動の指針について解説します!
 
 

◆①勤務の仕方を職場に相談

 
 
急な休校で、お留守番が心配な場合、お母さんは焦りますよね。
 
 
そんなときは、子どもを守るために、自分軸で希望を率直に職場に伝えてください!
 
 
テレワークが可能か? 時短勤務が可能か? などです。
 
 
skypeやzoomなど、無料で導入できるビデオ通話を使って仕事はできませんか?
 
 
できないと思っているだけで、実はできることは多いんです。
 
 
「無理」と思う前に、一度調べた上で、案を練って提案をしてみてください!
 
 

◆②買い物などはネットを活用する

 
 
ネットでできるサービスを活用していない人もまだまだ多いです。
 
 
例えば、お買い物。子どもたちを連れてスーパーに毎日行くのは今は避けたいですよね。
 
 
だから今まで敬遠していた人も今こそネットを活用してみてください!
 
 

◆③最新情報には逆に注意する

 
 
自分で情報を調べるのはもちろん必要なことですが、どんな情報を取るか?が大事です。
 
 
まず、重視すべきは重症者の情報ではありません。
 
 
こういった感染のニュースは、重症者は報道されますが、軽症者の状態は報道されません。
 
 
また、最新情報は、事実であったとしても、調査が不十分な「生の情報」であることを知ってください。
 
 
少し時間が経ち、事態の経過や、専門家の見解などが組み合わさった「調理された情報」も役立ちます。
 
 
どう行動すればいいか?を決めるには、両方の情報を区別して受け取ってくださいね。
 
 
 
 

3.視覚優位の子どもヘの対応

 
 
少し頭と心が整理されてきましたか?ここからは一番重要な子どもへの対応についてお話しします。
 
 

◆必要以上に驚かせない

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもには繊細なお子さんが多いです。
 
 
感染のリスクばかりを並べたり脅かすような話はかえって逆効果になりかねません。
 
 
新型コロナウイルスの説明は、藤田医科大学感染症科から「コロナウイルスってなんだろう」という資料が提供されています。
 
 
 
視覚的に説明してあるので、視覚優位のお子さんにはぜひ活用なさってくださいね。
 
 

4.自閉傾向やHSCタイプの子どもへの対応

 
 
では次に、自閉症スペクトラムやHSC(人一倍敏感な子)な子への対応です。
 
 

◆①見えない物より、やることを説明

 
 
想像したりイメージしたりすることが苦手な子どもたちには、見えないウイルスの怖さを説明するより、何をすれば大丈夫なのか、取るべき行動を説明しましょう。
 
 
何をすれば安全なのか、行動で理解させると分かりやすく安心できます。
 
 
穏やかに話すのはもちろんですが、スキンシップを多めに取ることでより安心感が増しますよ。
 
 

◆②ルーティン行動を作ろう!

 
 
予定外の行動が苦手な子は急な休校で不安が膨らむことも。
 
 
学校が休みになってラッキーだね!くらいの余裕を持ち、家にいる間のルーティン行動を一緒にプランしてください。
 
 
1日の予定を詰めすぎず、6〜8個の行動にまとめるのが最適です。
 
 
3月の予定を立てて、見通しを持たせることで安心して行動することにも役立ちます!
 
 
最初の1週間は不安でも、ルーティンが決まっていることで徐々に安心感を取り戻します。
 
 

◆③いつもと違う行動を戻す時間を

 
 
注意して欲しいのは、以前、感染拡大や原子力発電の問題が起こったとき、事態が収束してもマスクが外せなくなる子が見受けられました。
 
 
見えないからこそ、不安が消えなくなった子たちでした。
 
 
そうなることを防ぐためにも、通常の日常生活のプランに、マスクを外す時間などもルーティンに加えておくといいでしょう。
 
 
いつもと違う行動を加えたら、その行動を解除する習慣をつけておくと安心です。
 
 
全員にここまでする必要はないかもしれませんが、ルールに律儀すぎる子、 不安が強い子、 強迫観念を持ちやすい子は 注意して見守ってあげましょう。
 
 

5.ADHDやLDタイプ子どもへの対応

 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)の子たちは、逆に危機感が薄いタイプが多いです。
 
 
ですから、新しい行動を覚えるチャンスとして活用しましょう!
 
 

◆①人との距離感を教えるチャンス

 
 
人との距離が近すぎるお子さんには距離感を覚えてもらうチャンスです。
 
 
視覚的な目安は必要なので、「手を伸ばした距離が自分のバリア!」など、ゲーム感覚で人との距離感を視覚的に伝えましょう。
 
 

◆②ご褒美制度で、行動習慣を!

 
 
行動を習慣化するのが苦手な子にはご褒美をバンバン使っていきましょう!
 
 
例えば、手洗い。何百回と口で説明するよりも、一発のご褒美で丹念に手を洗うようになります。
 
 
日々の行動習慣にはこまめなご褒美が効果的ですが、新学期が始まるまで風邪ひとつ引かずに健康で過ごすなどビッグなボーナスご褒美も用意してあげることで、より健康への意識に燃えてくれます!
 
 
報酬が明確でないと燃えないので、先にご褒美を決めてあげてください。
 
 
物のご褒美と、活動のご褒美(〜していいよ)を使い分けてくださいね!
 
 

◆③運動不足に要注意!

 
 
このタイプの子たちは、運動量が減ると発達の特性が強く現れやすくなります。
 
 
休校になり、運動不足になると攻撃的になったり、乱暴になったりしやすいので、家や広場での遊びの時間をしっかりと取ってあげてください!
 
 
ストレスにも弱い子が多いので、この際だから勉強漬けにしようとか絶対に考えてはいけません!
 
 
自由に遊ぶ時間があるほどこのタイプの子たちは伸びていきます。
 
 
 
 
 

6.発達障害・グレーゾーンの子どもたちになによりも大切なこと

 
 
しかし何より大切なのは、長い休みを一緒に過ごすためのコミュニケーションの改善です。
 
 
長期になるとお互いにストレスがたまるので、穏やかな接し方がポイントです。
 
 
指示をしようとして、脅かす言い方になっていないかよく注意してください。
 
 
例えば、 「〜しないと、〜できない」 という逆効果の言い方ではなく、「〜したら、〜できるよ!」 という言い方に変えるだけで子どもはスッと動いてくれます。
 
 
この言い換えは一例ですが、上述のご褒美のあげ方やルーティン行動の作り方など、 発達障害・グレーゾーンの子どもたちにとって過ごしやすい接し方をママたち皆が知っている世の中を創りたい!と強く思います。
 
 
今の状況を、ただ恐れるだけでなく、何をすれば家族を守れるママになれるか行動を始めるチャンスに変えて欲しいと切に願います!!
 
 
 
 
ママの働き方やライフスタイルを見直すきっかけにしたり、ご自身の発達に対する知識や技術をもっと磨くにはどうすればいいのか?
 
 
ぜひ考えてみてください!
 
 
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執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
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