中学生になったらスマホを持たせた方がいいのか?3つの心得についてお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャー 雨宮愛です。
現役中学生ママが語る!中学生になったらスマホは持たせるべきか?
レッスンスクリプト
今回は、中学生になるお子さんにスマホをもたすべきか?というお母さんたちの悩みについて、3つの心得と共にお話ししていきます。
スマホを持たせるか!待たせないか!の悩みには2通りあると考えられます。
1つは、中学生になると部活動などで遅くなったり、下校時間もまちまちだったりするのでお子さんとの連絡ツールとして持たせるべきか?
もう1つは、本人が欲しいと言ったり、周りの友達が持ち始めているため持たせるべきなのか?
という悩みだと思います。
ネットなどでも「中学生 スマホ」と検索するとたくさん記事が出てきますよね!どれもメリット・デメリットがあるので、どんどん分からなくなってしまうということがあると思います。
そこで、中学生のリアルな現状から、納得した上で決断していただけたらと思います。
まず、中学生のスマホ事情ですね。
これは、この時代だからこそなんですが、年々中学生からスマホを持っているお子さんの割合が高くなってきています。
こちらをご覧ください。
NTTドコモの企業内研究所「モバイル研究所」が調べた結果、中学生では65%保有していることがわかりますよね!
これは2018年のデータなので、今ではもう少し保有率が上がっていると感じます。 我が家の中学生女子のクラスではなんと!98%持っているという現状があります!
これだけ持っていれば、「中学生になったら欲しい!」と思う機会は増えてきますよね!
友達との連絡もSNSを使用するので、スマホを持っている子と持っていない子で友達関係も変わってくるようです。
SNSで情報を共有し、その情報について学校で話すこともあるので、スマホを持っていないと学校で浮いてしまうケースもあるそうです。
ここで1つ目の心得:子どもの社会があるということですね!
中学生には中学生独特の社会が存在します。スマホはその社会に生き抜くための大切なツールということもあります。つい大人目線で見てしまいがちですが、子どもには子どもの見え方や環境があることを頭に置いて欲しいなと思います。
2つ目の心得:発達障害グレーゾーンのお子さんだからこそ、IT機器との共存が◎
これだけIT機器が広まっています。これからの社会に必要な知識を、素晴らしい才能を秘めている発達障害・グレーゾーンの子ども達に持たせない積極的な理由は無いと思っています。
上手な使い方を中学生で経験することで新しい才能に導くのかなということもあります。
我が家の娘は、スマホのアプリで素晴らしいデザイン画を作り出しています。そして、今年パソコンで挑戦する計画を立てています。
一生懸命独学でグラフィックを学んでいるということもありますが、スマホというIT機器がなかったら、今の才能や興味というのは作り出すことができなかったかもしれないと思っています。
しかし、スマホにもデメリットはあります。ゲームのやりすぎ、SNSの怖さ、依存性が高まるなど、心配は山ほどあります。
それらの怖さから遠ざけても、この子たちが社会人になったときに必ず使うアイテムです。今、親の領域の中でSNSやネットの怖さに触れることも、重要なことなのかなと思っています。
社会人になってからSNSやネットの怖さを経験したとき、親がどうすることもできない場合もたくさんあります。中学生でその経験をさせることで、親がサポートしながら正しい使い方と万が一のときの対応法などを一緒に考え学ぶことができますよね。
3つ目の心得:怖さ・危険を遠ざけるのではなく、どう使えば上手くいくのかを一緒に考えるということです。
どんどん新しいツールが生まれてきます。そんなときに、怖いから・危ないかと遠ざけていくのではなく、どう使えばうまくいくかを一緒に考えることで、これから発明されるIT機器に振り回されることなく楽しみながら家族で学ぶことができると思います。
例えば、スマホ依存が不安の場合は、事前に一定のルールを決めることが必要です。
我が家の場合は、勉強で使う以外、平日は2時間 休日は3時間と決めています。また、使う場所はリビングのみ!寝る前にはリビングにある充電機に必ず置くことを徹底しています。
初めのころは、文句をたくさん言っていました。このスマホはあくまで私達親が貸してあげていることを前提に使えることをルールにしているので、守れない場合は没収するということで使ってもらっています。
もし、それが嫌な場合は自分で働けるようなって自分でスマホ代が払えるようになったときに、ルールはなくなるよという説明もしています。
そして、見えないLINEやSNSの不安もルールにすることです。
LINEやSNSで困ったときは必ず相談するように伝えてます。それに加え、スマホにはロックをかけないこともルールにしています。
スマホを使うことで学校の成績が落ちないか不安というお母さんもいるかと思います。それにもしっかりルールを決めることで解消できます。
例えば、テスト期間中は使わない。使う時間を決める。などですね!
スマホを購入前に子どもとしっかりルールを決めておくことで、トラブルや困り感を解決できます。
また、発達障害グレーゾーンの子どもの中でもルールが守りにくい子もいるかと思います。
どうすればその子はルールを守れるのか?なぜ、守れないのか?などを子どもと一緒に話して決めるということが大切になってきます。
このような中学生の現状をしっかり受け止めて、確実に守れるルールを設定することで、お互いに気持ちよく使え、信頼し見守ることができます。
そしてぜひ、ポジティブな考えで新たなIT機器の経験をさせて欲しいなと思っています!
それでは、また、お会いしましょう。
中学校入学前に知っておきたい情報が満載です!
講師:雨宮愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)