もうすぐ春休み!学校がない長期休みは、子どもの発達特性や得意なことに合わせた活動をとことんできる大切な時間です。だらだら過ごしてしまいがちな長期休みに子どもを上手に行動させるテクニックをお伝えします。 |
【目次】
1 脳の特性から見る、長期休みに子どもがだらだら過ごしてしまう理由
2 発達障害の子どもをグングン伸ばしたいなら行動させよ!
3 ご褒美を上手に使って子どもを楽しく行動させる
1 脳の特性から見る、長期休みに子どもがだらだら過ごしてしまう理由
もうすぐ春休み!時間に余裕がある長期休みこそ、子どもには充実した毎日を送ってほしいですよね。
特に発達障害やグレーゾーンなど、発達が凸凹だったり、発達がゆっくりだったりする子どもにとって、学校生活はきゅうくつなもの。
・動きたいのにじっと座って先生の話を聞く
・したいことがあるのにみんなと一緒に合わせて行動する
・したいことがあるのにみんなと一緒に合わせて行動する
ささいなことでも、発達障害やグレーゾーンの子どもにとっては、とてつもなく大きなパワーが必要なことですよね。
学校がない長期休みは、ゆっくりのびのび過ごしてほしい!学校ではできない、子どもの特性に合わせた活動をして得意を伸ばしてあげたい!
こんな風に考えるお母さんも、たくさんいらっしゃると思います。一方で、実際の生活はどうでしょうか。
・夜遅くまで起きている
・朝起きられず昼まで寝てる
・丸一日パジャマのままでダラダラ
・宿題を全然やらずに遊んでばかり…
・朝起きられず昼まで寝てる
・丸一日パジャマのままでダラダラ
・宿題を全然やらずに遊んでばかり…
お母さんの思いとは裏腹に、長期休みにはイライラしそうな要素がたくさんありますね。
「ねぇ、おでかけしないの?」
「宿題はした方がいいんじゃない?」
「いつになったらやるの?」
「宿題はした方がいいんじゃない?」
「いつになったらやるの?」
少しでも生活リズムを整えたくていろいろ声をかけるものの、何度声をかけても動かない子どもを見ると、イライラしてしまいますよね。
子ども自身も、宿題はやらなきゃいけない、何かしないといけないと分かっているのですが、実際には行動に移せないということがあります。
これは脳の特性にヒミツがあります。人間の脳は行動を切り替えるときに、大きなエネルギーを使います。ですから、省エネのためになるべく同じ行動を続けようとする性質があります。
・でかけたいけどめんどくさい…
・宿題はやらなきゃいけないけどめんどくさい…
・宿題はやらなきゃいけないけどめんどくさい…
となってしまうのです。
2.発達障害の子どもをグングン伸ばしたいなら行動させよ!
発達障害やグレーゾーンの子どもを持つお母さんは、「子どもをぐんぐん伸ばしたい!」という強い思いをお持ちですよね。
子どもの発達特性に合っていて、子どもが好きになれそうな活動を探していろいろ試している、という方もいらっしゃると思います。脳の発達から見てもこれは正解!脳が発達するためには「経験」が必要だからです。
サッカーがやれたらかっこいいな!ピアノが弾けたらいいな!こんな風に思うことはよくあります。でも、思うだけでは成長しません。
ボールを蹴ってみて、サッカーのルールを覚える。
音階を覚えて、ピアノを片手ずつから練習してみる。
音階を覚えて、ピアノを片手ずつから練習してみる。
少しずつ経験しなければ成長しませんよね。経験するには行動するしかありません。行動することは、子どもが発達するために不可欠な要素なのです!
3.ご褒美を上手に使って子どもを楽しく行動させる
発達障害やグレーゾーンの子どもを発達させたい!いろいろな経験をさせてあげたい!そう思ってもお母さんの前に立ちはだかるのは、脳の特性。
宿題やるのめんどくさい…
出かけるのもめんどくさい…
出かけるのもめんどくさい…
お母さんが何度「宿題やりなさい!」「でかけようよ!」と声をかけてもだめなら、方法を変えましょう。
行動を切り替えたくない脳の特性を乗り越えて、子どもを行動させたいなら、「ご褒美」を用意することが有効です!
「宿題が終わったらスマホしていいよ!」
「おでかけしてドーナツ食べない?」
「おでかけしてドーナツ食べない?」
こんな風にやってほしい行動とご褒美をセットにして、声をかけてみてください。行動をすればメリットがあると感じることができ、子どもが行動したい!と思えるようになります。
ご褒美を用意すれば動けるなら、その方がお母さんも子どももストレスがないはずです。
ご褒美は子どもが喜ぶものなら何でもかまいません。子どもが「このためなら頑張れる!」というものを提示してください。
好きなお菓子
収集しているおもちゃ
大好きなおでかけのスポット
そしてスマホやゲーム
収集しているおもちゃ
大好きなおでかけのスポット
そしてスマホやゲーム
何でもご褒美になるんです!お母さんたちが困っているスマホやゲームも、子どもを行動させるためのご褒美として上手に使ってみてください。
子どもも、お母さんに「またスマホやってるの!?」と小言を言われながらスマホで遊ぶよりも「宿題やったらスマホどうぞ!」とお墨付きをもらって遊ぶ方が楽しいですよね。
子どもが行動するそぶりを見せたらすかさず、「おっ!頑張ってね!」「よし!しゅっぱーつ!」と声をかけてあげてくださいね。
宿題やおでかけ準備の途中もこまめに声をかけ、終わったらしっかり褒めてあげてください。
このようにご褒美を与えるだけでなく、お母さんがしっかり子どもを褒めていればご褒美は癖になりませんから安心してくださいね。
子どもにとっては、お母さんに褒められることも、大きなご褒美なんです!
この春休み、ご褒美をうまく使って子どもを行動させて、発達をぐんぐん加速させていきましょう!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)