もうすぐ4月!来年度も発達障害やグレーゾーンの子どもたちをもっと伸ばしたいと考えているお母さん。親子のコミュニケーションを見直してみませんか?子どもを自立に導くためには「自信」をつけることが大切!今日からできる方法をお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーン子どもを伸ばすには?
2.子どもの自信を育てるためにほめる回数を増やす
3.お母さんの視点を変えてほめ言葉のバリエーションを増やす!
1.発達障害・グレーゾーン子どもをもっと伸ばすためには、ほめて自信をつける!
もうすぐ4月。春休みが終わって、新しい年度が始まりますね。
来年度はもっと子どもを伸ばしたい!どんなことにチャレンジさせようか、考えていらっしゃるお母さんもいらっしゃると思います。
「ねぇ、〇年生になったら××してみない?」とお子さんを誘う前に、お母さんに振り返ってほしいことがあるんです!
まずは今年度1年間、お子さんがどんなことに頑張ったのか、具体的に挙げてみてください。
運動会のかけっこで1番になった!
ピアノのコンクールで入賞した!
という大きなものももちろんですが、
新しいお友だちができた!
ご飯をおかわりするようになった!
自分から靴を揃えられるようになった!
など、賞として表れないものもしっかり挙げることが大切です。
特に発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、学校ではほめてもらえる機会が少ないこともあります。子どもの生活のささいな面まで目を配ばって、なるべくたくさん 挙げてください。
「〇年生はお友だちがたくさんできてよかったね!みんなと仲良くできたね」
「去年よりもご飯たくさん食べたからとっても大きくなったね!」
「最近いつも靴を揃えてくれるから玄関がきれいだよね!」
しっかり褒めてあげることで、子どもは自分の行動に自信を持つことができます。
また、「お母さんは、いつも見ていてくれたんだ!」とお母さんに対する信頼が大きくなります。子どもを褒めて自信をつけることは、子どもを伸ばすことの土台です。
子どもに自信がしっかりつけば、子どもはどんな行動をとればいいのか自分で考えて行動することができます。これが自立の原点です。
自分がどんな行動をとればいいのか、しっかり考えられる子どもは、学校でも、習いごとでも、友だち付き合いでも、やるべきことがしっかりできるはずです。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、発達特性でどうしても苦手なことがあります。頑張っているけれどどうしてもできない…自信をなくしてしまいやすい子もいるのです。
発達障害やグレーゾーンだからこそ、お母さんがしっかりとほめて子どもに自信をつけてあげてください!
来年度はもっと子どもを伸ばしたい!と思っていらっしゃるお母さん、まずは子どもの自信をしっかりつけてあげるために、コミュニケーションを見直してみませんか?
2.子どもの自信を育てるためにほめる回数を増やす
ほめることで子どもに自信がつきます、とお伝えしました。ですが、人間はできたことよりできないことに注目してしまいます。
しっかり子どもをほめてあげたいけど、どうしても叱ることが多くなってしまう…というお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでひとつ質問をしたいと思います。お母さんが子どもにかける「ほめ言葉」ってどんなものですか?
すごいね!
やったね!
できたね!
やったね!
できたね!
とても分かりやすいほめ言葉ですよね。でも、日常生活のなかで、頻繁に使うことは少し難しいかもしれません。四六時中「すごい」できごとが起こることはまれですからね。
ですが、すごい!と言わないとほめたことにならない…というわけではありません。子どもをたくさんほめてあげて、自信をしっかりつけてあげるためには、お母さんの「ほめ言葉」のバリエーションを増やす必要があるんです!
お母さんのほめ言葉のバリエーションが増えれば、子どもの日常生活は変わらなくてもほめる回数を増やすことができます。
3.お母さんの視点を変えてほめ言葉のバリエーションを増やす!
お母さんのほめ言葉のバリエーションを増やすには、少し視点を変えてみる必要があります。まず、ほめ言葉を「子どもがうれしくなる言葉」と捉えてみましょう。
お母さんはどんな言葉を言われたらうれしくなりますか?
「ありがとう!」
「○○してくれてうれしかったよ!」
「○○してくれて助かったよ!」
「あなたがいてくれてよかった」
「頼りにしてるよ」
「○○してくれてうれしかったよ!」
「○○してくれて助かったよ!」
「あなたがいてくれてよかった」
「頼りにしてるよ」
こんな風に言われたらうれしくなりますよね。すごい!と言わなくても、ほめている気持ちは十分伝わります。子どもがお手伝いをしてくれたときに使いたいですね。
また、ほめ言葉を「子どもが安心する言葉」と捉えたらどうでしょうか?子どもは経験が浅いので、何をするにもどこかに不安を抱えていることがあります。
これってどうしたらいいんだっけ?お母さんに聞いてもいいのかな…こんなとき、お母さんが「それでいいよ」と言ってくれたら、子どもは安心しますよね。
これもほめていることになるんです!
子どもが今していることがOKなら、それをそのまま言葉にしてあげるといいでしょう。
「着替えしたんだね」
「おふろ入ったんだね」
「ごはん、モリモリ食べてるね」
「おふろ入ったんだね」
「ごはん、モリモリ食べてるね」
すごいね!と言わなくても、お母さんが子どもの行動を言葉にして認めることで子どもは安心します。お母さんに認められた行動は、子どものなかで正しい行動とインプットされます。
ですから、次回からは自信を持って、子どもが自分から行動に移すことができるんです!この方法は、実は子どもが小さくても大きくても使えて、とても便利なんです。
子どもが小さい場合は、子どもの行動をお母さんが言語化することで言葉の理解がすすみます。一方、子どもが大きいと、小さい頃のように「すごい!」と連発してほめるのは少し違和感がありますよね。
思春期に入ると、子どもも周りの友だちと自分を比較して自分の能力を判断しはじめます。お母さんが「すごい!」と言っても「○○君の方がすごいし…」と卑屈になってしまうことも…そうなると、お母さんがほめてもストレートに伝わらないかもしれません。
その点、子どもの行動をただ言葉にするだだけだと、評価ではなく事実を言っているだけ。子どもがお母さんのほめ言葉を素直に受け取りやすいんです。
すごい!以外のほめ言葉をたくさんマスターしてたくさん使っていきましょう!
子どもの自信の付け方、まだまだたくさんあります
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)