発達障害・グレーゾーンで初めての小学校が不安な子の「自己紹介」はこれでうまくいく!

新学期のはじまりに欠かせないのが「自己紹介」。発達障害・グレーゾーンで初めての小学校や慣れない人が苦手、集団の前で話すのが苦手な場合、相当緊張する場面ですよね。お母さんができる事前の準備でバッチリ自己紹介を成功させる方法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.初めてが苦手な発達障害・グレーゾーンの子が小学校で「自己紹介」!

 
 
 新1年生の新学期と言えば、自己紹介がつきものですよね。
 
 
でも、発達障害・グレーゾーンで初めての場所や人が苦手なお子さんは小学校に慣れるだけで精一杯の時期ですよね。
 
 
幼稚園と小学校の違いはとても大きいです。
 
 
不安な中、一人で通学して、やっと学校までついて下駄箱をみつけて、今度は教室を探してやっと到着。
 
 
先生の指示通りに、ランドセルから必要なものを取り出し、ランドセルを自分のロッカーにしまって、自分の席につく。
 
 
ほっとしたのも束の間、今日は自己紹介の時間が…!
 
 
ここで、自己紹介について調べてみました。 最近の小学校では主に3パターンありそうです。
 
 
 ①決められた用紙に自分のことを書く(教室の壁に貼られる)
 
②みんなの前で口頭で自己紹介
 
③ゲーム形式で自己紹介(自分の好きな食べ物を書いた紙を出会った人と交換するなど)
 
 
この中のひとつだけ、またはふたつ以上を行うこともあるようです。
 
 
自己紹介は、まず自分のことを考えないといけない上に、クラスメイトの集団の前で発表をしたり、指定の用紙に書いたりしなくてはならない。
 
 
環境変化に弱く、初めての環境が苦手なお子さんなら、口から心臓が出そうなくらい緊張する場面ですよね。
 
 
お母さんも、お子さんが小学校には行ったものの、「困らずにやっているかな…?」と帰宅するまで心配してしまうのではないでしょうか?
 
 
家にいても仕事をしていても、ふと「うちの子大丈夫かしら」と思い出して、自分のことが手につかないこともあるのではないでしょうか?
 
 
私には小学校2年生の息子がいます。 環境変化に弱く、初めての場所では必ず泣いて、私がいつも付き添いをする子でした。
 
 
昨年、入学した際もしばらくは毎日学校では初めての連続で、行くだけで精一杯。集団の前で話をするのも大の苦手なので、ぐったり疲れて帰宅していました。
 
 
だから、心配するお母さんの気持ちはとてもよく分かります。
 
 
でも、お母さんだからこそ、おうちでできる自己紹介対策があるのです。
 
 
小学校2年生になるときに転校を経験した息子。新しい学校での自己紹介対策で親子で取り組んだものが、うまくいったのでお伝えしますね。
 
 
 
 

2.どうしてそんなに自己紹介が苦手なの?

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは環境変化に弱く、初めての小学校に慣れるのに時間のかかるタイプの子がいます。
 
 
お子さんによって原因は様々ありますが、脳の中では目で見て状況を判断するエリアがまだ未熟だったり、以前に初めての環境で嫌な思いをしたネガティブな記憶が脳に残りやすかったりすることが考えられます。
 
 
だから、今は必死に初めての小学校に適応しようと頑張っているのです。
 
 
さらに 自己紹介はまず自分のことを考えて、それを集団の前で話したり、用紙に書いたりします。
 
 
この「考えて話したり書く」と言う作業には「考える脳のエリア」が大きく関係しています。
 
 
考える脳のエリアは高度な部分です。だから、まだうまく思考を働かせる脳は発達途上です。
 
 
しかも慣れない教室で、慣れない先生からの指示を聞いて一人で考えなければならないから、家でリラックスしている状態で考えるよりうまくいかないこともあるかもしれません。
 
 
人の前で話をするのが苦手なのは、脳の伝達系エリアが発展途上だから。
 
 
用紙に書く場合は、文字を理解して書く脳のエリアの発達がゆっくりの子にとっては大変な作業ですよね。
 
 
まだ本格的にひらがなを習う前の段階ですから、ここはこれから発達していくエリアですね。
 
 
息子が小1のときはまだひらがなを習う前だったので、先生に考えたことを伝えて、見本を書いてもらって、それを書き写すことをしたようです。
 
 
考える・人に伝えるというのは人間の脳でも高度なエリアになります。
 
 
しかも、幼稚園までは人前で一人で発表する機会はそう多くないですよね。 脳は繰り返し行われることはどんどん発達して、できるようになっていく性質があります。
 
 
だから、まだ入学直後の低学年のお子さんがうまくできなくても、これから小学校で体験することが増えることで、少しずつその子なりにできるようになると思います。
 
 
だからお母さんが心配して、「小学生なのにできないとダメ!」とガミガミ言うのは避けたいですね。
 
 
それより、お母さんとお子さんで楽しく自己紹介の準備をして、お子さんにみんなの前で初めて自分のことが言えたという成功体験をさせて、自信をつけさせてあげたいですね!
 
 
 
 

3.これでバッチリ!自己紹介を成功させる方法

 
 
自己紹介を口頭で発表する、用紙に書く。どちらにしてもまずは自分のことを考えなければなりません。
 
 
自己紹介として与えられるお題としては
 
・名前
・誕生日
・好きな食べ物
・好きなこと
・好きな遊び
・頑張りたいこと 
 
 
などが多いようです。
 
 
これを事前にお母さんと一緒におうちで考えておくといいですね。
 
 
口頭での発表のために、事前にお母さんと発表の練習をしておくといいです。
 
 
脳は一度経験したことはスムーズにこなせる特徴がありますので、予行練習は効果があります。
 
 
「お母さんが先生やお友達の役ね!お母さんの前でさっき考えた自己紹介を言ってごらん。そうすれば、みんなの前で発表しやすくなるよ。」
 
 
もしも、すっと言えない子なら「お名前は何ですか?」「お誕生日はいつですか?」「好きな食べ物は何ですか?」とインタビュー形式で答えるだけでも、脳の中に残ると思います。
 
 
このとき、うまくできてもできなくても、「自分のことが考えられたね!」「口で言えたね!」「一度練習しておけば安心だね!」とお子さんの自信がつくような肯定的な声かけを忘れないようにしましょう。
 
 
これが何より、お子さんの発表してみよう!という原動力になります。
 
 
 
 
お子さんによっては、自己紹介をする意味が分からないこともあります。 「自分がどんな人か伝えることで分かってもらえる。どんな友達がいるのかもわかるよ。」と説明してあげたらいいですね。
 
 
親子で楽しく準備をして、小学校生活の始まりをスムーズに迎えてくださいね!
 
 
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執筆者:小出さとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

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