発達科学コミュニケーションで学び始めたママは、子どもの発達に悩んでいた人がほとんどです。しかし、悩んでいるママを助けることだけが発コミュの本来の目的ではありません。今回は発コミュのあり方についてお伝えします。 |
【目次】
1.発達科学コミュニケーションを誤解していませんか?
みなさんは「お子さんは障害児ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?
今回は、よくある発達科学コミュンケーションに対する誤解についてお話しします!
わが子は障害児か?という問いに対して、医学の側面、教育の側面、生活の側面、色々と見方・捉え方はあるでしょう。
しかし、今回はその定義についてお話しするつもりはありません。
私がお話ししたいのは、発達障害のイメージについてです。
発達科学コミュニケーション創業者である私は、発達科学コミュニケーションを「障害児のための教育」と考えたコトはありません。
創業当時から、「脳科学がベースです」と言い続けてきました。
つまり、脳科学的に考えて、発達支援は脳を伸ばしたい人、全員に必要なモノです。
定型発達の子どもであろうと、発達のグレーゾーンであろうと、発達障害の診断がついていようと、大人であろうと、老人であろうと、脳を伸ばす!ということを諦めていない人には全員、発達科学コミュニケーションを利用して欲しい!と思っています。
しかし現実問題として、発達障害やグレーゾーンの子ども達の子育てや教育には悩みが尽きません。
だから、パステルキッズ(発達凸凹キッズ)のママに1番先に学んで頂きたい!! と思って、まずはパステルキッズを対象に会社を起ち上げました。
やっていることは、脳の発達支援なのです。
しかし、世の中のイメージはそうではありません。
例えば、会社を始めてホームページやブログのデザインを依頼したとき、最初のアイデアとして提示されたのは、老人ホームですか!?と言いたいくらい、はぁ〜とふるなデザインでした。(あえて平仮名で書きます)
そこで、私は「ちょっと聞け!」とばかりに、発達科学コミュニケーションは福祉ではありません!と、とつとつと説明したのを今でも覚えています。
こういう出来事は創業以来、何度も起こってきました。
私はその度に、「発コミュは福祉じゃない!」と言い続けてきました。
そして、その感覚を共有できるママと一緒にここまで大きくしてきたのです。
もう一度聞きます。
「みなさんのお子さんは 障害児なのですか?」
2.発達科学コミュニケーションが目指しているもの
今の日本の制度は、障害が重くなるほど、医療・福祉・教育の分野で支援が手厚くなります。
もちろん、当事者の方々にとってはとても十分とは言えない支援でしょう。
それでも、診断がつかないグレーゾーンの子や、療育を受けるために、あえて診断を付けた子たちに比べたら支援が多いのは事実です。
では、私が国に代わって発達凸凹の子どもに福祉的なサービスを提供することができるのか?と言ったら、そんなことはおそらく一生かかっても無理でしょう。
発達科学コミュニケーションは、脳を成長させることを目的とした教育です。
発達凸凹があるから…ではなく、子どもの脳の成長や才能の開花を、あきらめずに求め続けるママの習い事であり、ママのライフワークでありたい!と考えています。
本当に時々ですが。
なぜ全員が学べるような仕組みじゃないのか?
なぜ無料じゃないんだ?
なぜ困っているのにキラキラしてるんだ?
とお叱りを受けることもあります。
それは、発コミュは福祉ではないからです。
発達障害の子をもつママはキラキラしてはいけないのでしょうか?
起業や在宅ワークをして人生を楽しんではいけないのでしょうか?
やりがいのある仕事を手に入れてはいけないのでしょうか?
「障害者の親らしくしなさい」 そう言われているようで、私はとても悲しくなります。
私が創りたい世界はそういう世界ではありません。 もちろん、考え方が違う方もいらっしゃるでしょう。
決して、私が正しい、とは申しません。
あくまでも、私が目指す世界に賛同して、自分もやりたい!!と思う人がいたら一緒に世界を変えていきませんか?
肩身が狭い思いをしている親子が胸を張って歩ける時代にする!
これが、発達凸凹キッズ達に対する私の未来像なのです。
発達凸凹キッズの脳を開花させるヒントをお伝えしています。
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)