時代は平成から令和に変わりました。お母さんの子育ても時代とともに変化していますか?昭和時代の「しつけ」をやってるなら、今こそ新しい子育てに変えるチャンスです!発達障害のある子が将来自立するための「自信」をはぐくむ子育てに変えてみませんか? |
【目次】
1 時代は令和に!まだ昭和の子育てしていませんか?
10連休のゴールデンウィーク、楽しくお過ごしでしょうか。こんなに長いお休みはめったにありませんから、いろいろなことをやりたいですよね。
行ったことのない場所に出かけたり、旅行に行ったり、ご実家に帰省されたり…お子さんにいろいろな体験をさせてあげたい!と精力的に動いていらっしゃるお母さんも多いと思います。
新しい体験をすれば、人間の脳は新しいことを学習して発達していきます。人間の脳の仕組みからみても、積極的に新しい活動にチャレンジするのは理にかなっています。
せっかくの10連休、「体験」だけではなく新しい「子育て」にもチャレンジしてみませんか?
平成が終わり、時代は令和に変わりました。私たちの子育ても時代とともに変化しているのでしょうか?
お母さん自身が「子どもをしっかりしつけなきゃ…」と思っていませんか。子育てと言えば「しつけ」だと思っているお母さん。あなたの子育ては昭和です!
子どもがよくないことをしたら叱る。いいことをしたらほめる。これがしつけです。子どもが公共の場で騒いだり、みんなと同じ行動がとれなかったりしたら、お母さん自身が「ちゃんとしつけていないからだ」と責められたことはありませんか?
これ、特に年配の方に言われませんか?年配の方、つまり昭和を生きてきた方たちです。昭和時代の子育てはそうしていたのかもしれません。実際に昭和に生まれた私は「しつけ」で育てられてきました。
だからといって、令和を生きるお母さんと子どもたちが、昭和の子育てを踏襲する必要はどこにもないんです!
「ちゃんとしつけなきゃ…」と思って、ますます子どもを叱っていませんか?それで子どもはお母さんの言うことを聞くようになりましたか?そしてお母さんは心から「育児が楽しい!」と感じていらっしゃるのでしょうか?
令和の子育ては、子どもがたくさんほめて、好きなことにとことん向き合わせて、のびのび生きられるようにしたくありませんか?
2.発達障害の子どもが自信を失うとどうしていけないのか
日本には「謙遜」という特有のコミュニケーションがあります。
私なんて…
うちの子なんて…
これが枕詞として使われることが日本社会では当たり前。
うちの子なんて…
これが枕詞として使われることが日本社会では当たり前。
そのため「自信がない」ということを重大な問題として捉えにくいかもしれません。自信がないとどんなことになるのか、少し考えてみましょう。
直属の上司がパワハラで、何をするにもケチをつけられたり、怒鳴り散らされたり嫌みを言われたりしたらどうでしょうか?
始めのうちは「見返してやる!」と思うかもしれません。でもずっとこんな状態が続くと、自信も失ってしまいますよね。こんなとき、どうになりますか?
どうせまた怒られるんだろうな…とやる気なんてなくなります。何が正解なの!?と上司の顔色をうかがって指示待ちになったりしますよね。そんな会社、行きたくないですよね。
子どもも同じです。
やる気がなくなって、大人の顔色をうかがって、指示待ちになって自分で考えて動かなくなる。動かないから新しい体験ができない。新しい体験ができないから脳が発達しない。
こんな状態でいいでしょうか?そんなわけないですよね!
人は自分の行動に自信があるから、率先してその行動をとることができるのです。特に子どもが自分が取った行動の良し悪しや意味を正確に理解することは難しいです。
公共の場で騒いでしまうのは、多動や衝動性などの発達障害の子どもの特性の可能性はあります。でもそれ以上に、「この場でどんな行動をとればいいのか」子どもが分かっていないことがあるのではないでしょうか。
子どもが自分の行動を理解していないのに叱られる…これって理不尽ではありませんか?でも、「しつけ」だと叱らざるを得ませんよね。
「将来子どもに自立してほしい」その願いはどの時代も変わりません。でも、そのために子どもを叱って学習させることは、お母さんも子どもも負担ではありませんか?
理不尽なことで子どもを叱らない。令和の子育ては、子どもの行動に対してお母さんが叱らずにほめましょう!子どもが自分の行動を「良いこと」と学習して、自信を持って行動することで自立を促していきましょう。
3.子どもの自信を育てるためにお母さんの視点を変える
子どもの行動を肯定して子どもが自信をもって動けるように促すことが必要だとお伝えしました。子どもに自信をつけるには、お母さんの声かけを変える必要があります。
パワハラ上司のネガティブな発言では、どんな人でも自信を失います。反対にたくさんほめてくれる上司の下だとのびのびと働けて自信もつきますよね。
子育ても同じです。叱るよりも、圧倒的にたくさんほめることがポイントになります。
さて、今ご自身を振り返って、子どもを叱るのとほめるのと、どちらが多いでしょうか?
叱る方が多いお母さん、「どこをほめたらいいの…」と頭を抱えているお母さんも、安心してください!
お母さんが今日からすることは「頑張ってほめよう!」と決意することではありません。お子さんをよりたくさんほめてあげられるように「視点」を変えることです。
子どもがした行動の1つ1つに対して、こまめにほめてみませんか?お母さんにとっては当たり前の行動でも子どもは何となくやっていて良いか悪いか分かっていない可能性があります。
どんな小さなことでもお母さんが「継続してほしい」と思ったことはどんどん声をかけていきましょう。
パジャマ、自分で片づけたんだね!
靴、揃えられたね!
たくさんごはん食べたね!
トイレ行ってきたのね!
靴、揃えられたね!
たくさんごはん食べたね!
トイレ行ってきたのね!
連休が終わって学校や幼稚園が始まったら、「今日も元気に学校に行けたね!」というのもいいですよね。
しっかりお母さんが声かけすることで、子どもがその行動を「良いこと」としてインプットできるので自ら進んでやるようになります。毎日の行動こそ子どもが自分から動いてくれたらお母さんは大助かりですよね!
これまでの「しつけ」から令和流の子育てに変えることは、お母さんにとっても大きな変化です。だからこそ、ゴールデンウィークで親子の時間がたくさんある今チャレンジしてほしいんです。
時間に余裕があるので、子どもの行動を待ってあげることもできますし、子どもの行動を観察する余裕もあるはず。この連休で「ほめ」の視点を変えて、令和の子育てを始めてくださいね!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)