癇癪をおこす小学生の必須スキル!この先ずーっと役に立つ感情のコントロール方法を身に着けよう!

子どもの癇癪が小学生になってもおさまらない、と悩んでいるお母さんはいませんか?発達障害・グレーゾーンの感情を抑えるのが苦手な子どもが、大人になっても使える感情をコントロールする具体的な方法をお伝えします。ぜひ親子で練習してみてくださいね。
 

【目次】

 

1.すぐに癇癪をおこしてしまう小学生のお子さんはいませんか?

 
 
学校や家で手が付けられないほど暴れる、泣きじゃくる、暴言を吐くなど。
 
 
幼児ならともかく、小学生にもなってまで癇癪なんて…と悩んでいるお母さんもいらっしゃるかもしれません。
 
 

 
 
癇癪をおこされるとどう対応していいかお母さんも困ってしまいますね。
 
 
でも、実は一番困っているのはお子さん自身かもしれません。
 
 
どうして癇癪をおこしているのか、癇癪をおこしている原因から考えると対処方法のヒントが得られます
 
 
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2.癇癪をおこす原因から対処方法を考えてみましょう

 
 
お子さんの癇癪にはきっかけになる何らかの原因があります。行動をよく観察して原因から対処方法を探ってみましょう。
 
 

◆自分にとっての不都合を避けたい場合

 
 
自分にとって不都合を避けたい気持ちが原因のことがあります。
 
 
例えば、遊んでいるゲームを取り上げられて癇癪をおこしてしまうことがあります。
 
 
このようにいきなりゲームを取り上げてしまうのは、お子さんの癇癪を助長しますから、もちろんよくない対応です。
 
 
しかし、癇癪をおこしたからといって子どもの言うなりになってしまうと、癇癪をおこせばお母さんが言うことを聞いてくれると誤学習してしまいます。
 
 
その結果、何度も癇癪をおこすことになり脳に癇癪をおこすくせがついてしまいます
 
 
これは避けたいので、どうしたらお子さんが癇癪をおこさないで済むか、あらかじめ癇癪を予防するにはどうしたらいいかを考えておきましょう。
 
 
このケースではあらかじめルールを作って、お子さんに先の見通しを持たせてあげます
 
 
例えば、ゲームをやめなくてはいけないときに癇癪をおこすなら、あらかじめ「1回30分だけゲームをする」とお子さんと二人でルールを作っておきます。
 
 
ポイントは、お母さんが一方的にルールを作るのではなく、お子さんと一緒に納得できるルールにすることです。
 
 
また、ゲーム機に30分で電源が切れるように設定しておくと「あと〇〇分で切れます」と文字が出てくるので、ゲームをしながら終わることへの心の準備ができます。
 
 
お母さんと決めたルールが守れなかったときにどうするかも、お子さんと一緒に決めておくといいでしょう。
 
 
お子さんがゲームをやめられたら、しっかりほめてあげるのもお忘れなく!
 
 

 
 

◆発達障害・グレーソーンの特性から感情のコントロールができない場合

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんはその特性から感情をコントロールすることが苦手なことがあります。
 
 
この場合、本人は感情を抑えたくても抑えられないです。
 
 
こんなときはお子さん自身が自分の怒りの感情を持て余して、どうにもできずとても困っていると考えていいでしょう。
 
 
お子さん自身が困っているケースではセルフクールダウンの方法があることを教えてあげてください。
 
 
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3.子どものころから身に着けておきたい「セルフクールダウン」

 
 
セルフクールダウンとは、自分で自分の気持ちを落ち着ける方法です。
 
 
テンションの盛り上がりや怒りの感情を、自分自身で落ち着けたり、切り替えることができるようになることです。
 
 
練習が必要ですが、自分でできるようになると、癇癪や学校でのお友達とのトラブルが格段に減ることでしょう。
 
 
練習は、初めは大人の方が一緒にするのが理想的です。
 
 
練習がうまくいったら褒めて「こうすればいいんだ!」という経験をさせてあげてください。
 
 
その結果、感情が高ぶって「困った行動」として現れていたことが、セルフクールダウンすることで「ほめられる行動」へと変わっていきます。
 
 
初めは大人と一緒に練習してほめられ、それが習慣化していくことが目的です。
 
 
このセルフクールダウンができるということは、大人になってからもストレスが上手に処理できるということ。
 
 
これは、練習してでもぜひ身につけたいスキルですね。
 
 

 
 

4.親子で一緒に練習してみよう!

 
 
では、セルフクールダウンの具体的な方法をご紹介していきます。
 
 

◆6秒カウント

 
 
カッとなったときには目をつぶります。
 
 
そして同時に「1、2、3、4、5、6」とゆっくり数えるのです。
 
 
怒りの感情は6秒後にはなくなると言われています。衝動的な行動を抑えるために6秒待つのが効果的です。
 
 
さらに、数を数えることに集中することで、頭の中の怒りの感情が消えていきます
 
 
また、目をつぶり視覚刺激を遮断するだけでも効果がありますが、目を開けたままで6秒カウントしても気持ちを落ち着かせる効果があります。
 
 
初めは大人の方も一緒に声に出して数え、それができるようになったら心の中で数える練習をしていきます。
 
 
数え終わりで目を開けたときに落ち着いていたら、ほめてあげてください
 
 

 
 

◆両手を力いっぱい握る

 
 
カッとなったときのエネルギーが強いお子さんにはこちらもおすすめです。
 
 
ケンカになりそうなときや、怒りで物に当たってしまいそうな場面でぐっとこぶしに力を入れることで、気持ちを落ち着かせる効果があります。
 
 

◆タイムアウト

 
 
一定時間、落ち着くまでその場を離れることも効果的です。
 
 
ただし、この方法はその場の状況によっては使えない場合がありますので、どんな場面なら使えるか、あらかじめお子さんとよく話合ってみてくださいね。
 
 
いかがでしょうか?
 
 
発達障害・グレーソーンの子どもに限らず、親の私たちもカッとなってしまうことはありますね。
 
 
その感情を否定するのではなく、コントロールするということに視点を置いていきましょう。
 
 
気持ちのコントロールができると、本人も周囲も、とても楽になりますよ。
 
 
ぜひ親子でセルフクールダウンのスキルを身に着けていきましょう!
 
 
怒りっぽい子どもへの効果的な対応をこちらで詳しく解説しています。

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執筆者:葉山めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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