発達障害の子どもは手先を細かく動かす「おりがみ」のような製作が苦手なことがあります。たとえ不器用でも子どもの自信とヤル気は失わせたくないものです。そこで、今回はお母さんの対応で子どもがおりがみが大好きになる対応の鉄則をご紹介します。 |
【目次】
1.もともと手先が不器用だからと諦めていませんか?
突然ですが、お子さんはおりがみの製作は好きですか?
おりがみは一枚の四角い紙から折ることで、様々な形ができあがるものですよね。
手先の細かい動きで折り進めていき、角はそろえないとキレイにできあがりませんよね。
大人でも苦手な方はいらっしゃるのではないでしょうか?
この「おりがみ」、実は発達障害の子どもにとっては難しいと感じてしまう理由があります。
発達障害の子どもが一般的に不器用といわれるのは、
・微細な手先の動きや力加減の調節が苦手
・目と手の協調運動がうまくいかない
という場合があるからです。
幼稚園や保育園でも、年少さんからすでにおりがみを保育の中に取り入れている園も多いのではないでしょうか?
幼稚園の製作発表会などにお母さんが行き、我が子のおりがみで作った作品を見てガッカリするという声もママ友同士の会話ではよくある話です。
しかし、うちの子は発達障害だから!もともと手先が不器用だから!と諦める必要なんてないんです。
手先が不器用だとしても、苦手でも嫌いにはなって欲しくないと思うのが親心ですよね。
今回、娘の自信回復に行った対応が功を奏し、おりがみが大好きに変わっていったんです。
手先が不器用でみんなと同じことができずにヤル気を失いかけている、子どもがおりがみが大好きなった我が家の対応の鉄則をご紹介しますね。
2.娘の姿に切なくなりました
我が家の娘の幼稚園での話をさせてください。
娘は現在、年中組です。クラスが変わり、初めての参観があったときのことです。
教室のロッカーの上には子どもたちが折った「おりがみ」がたくさん置かれており、私も他のお母さんたちと共に我が子の製作した作品を探していました。
娘の名前が書かれたところにあった「おりがみ」は、不器用なのが一目瞭然でした。
もともと娘はおりがみが苦手でしたし、好きではなかったのを知っていたので、家では無理にはさせていなかったんです。
苦手なことは無理強いをしてまでやらせたいとは思わないけど、嫌いになっては欲しくないなと思っていました。
そして、自信なさげに教室の片隅に立ち尽くす娘の姿…切なくなりました。
娘自身も、お友達との差がわかり明らかに自信をなくしているようでした。
このままでは、子どもはつらい経験を重ねていきます。
では、親としてどのように支援していけばいいのでしょうか。
3.お母さんの驚きの対応でおりがみが大好きに!
◆①一緒に作ってみる
まずは、お母さんがお子さんと一緒に簡単なおりがみを1つ作ってください。
3回か4回折れば作れるような簡単なものからで構いません。
そこで重要なのは、絶対に「ここ違う!角があってないよ!」などいっきにヤル気を失うような言葉はかけないことです。
少しずれていても「綺麗に折れるようになったね。ここピッタンコ良いね!」などとしっかり褒めながら楽しみながらスモールステップで取り組める工夫をするのがポイントです。
◆②部屋にかざる
次に子どもの製作をしたものを全て部屋の壁に飾ることです!
子どもはおりがみが苦手でやりたがらないのに何を飾るの?と思われるかもしれません。
しかし、作ったおりがみは「上手にできたね!ママいつも見たいから壁に貼っていい?」などと言って壁に貼ります。
お母さんが壁に貼るのに抵抗があればコルクボードなどに貼ってあげても良いですね。
常に目に入るところに飾ることで今の自分は愛されているという感情が高まります。その結果、発達障害の子どもの自己肯定感も高まり、自信やヤル気につながってきます。
子どものペースで一つずつ「できた!」という成功体験を増やしていくことが子どもを前向きな気持ちにさせます。
お母さんとしては子どもの成長もわかり、同時に自信もヤル気もつくので良いことづくめです。娘も壁に貼り続けるようになってからおりがみに対する苦手意識や嫌いという気持ちがなくなりました。
今ではおりがみが大好きになり、娘は我が家の小さな製作家になりつつあります。壁の一区画は娘が作ったおりがみでいっぱいです。
たとえ手先が不器用だったとしてもお母さんの対応でおりがみが大好きになって自信とやる気も育てられるのです!
我が子に行った対応があなたの困りごとの解決のヒントになれば幸いです。
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執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)