宿題をなかなか始めません。
宿題って子どもたちはみんな苦手ですよね。
宿題が好きって言う子はほとんどいないと思うんですが、お母さんは宿題をさせたい!ということでバトルになってしまいますよね。
実は、脳は何か行動を始める最初の一歩にすごくエネルギーが必要なんです。車のエンジンと同じで、エンジンがかかるまでが一番大変なんですね。ましてや、苦手な宿題に取り掛かる、
しかも大好きなゲームを辞めて宿題に取り掛かるとなると、子どもたちにとってはすごくハードルが上がってしまうんです。
これも本人が終えた行動を褒めながら実践してみてください。
ゲームをセーブできたら「セーブできたね」
ゲームの電源を落とせたら「ゲームおしまいにできたね」
ランドセルを開けたら「準備するんだね」
という感じで、宿題を始める前から、行動の1つ1つを認めてあげて自己肯定感を高めることがポイントです。
実際に宿題をスムーズに進めるには、ご褒美を準備するのがオススメです。
ご褒美は
①言葉のご褒美
②モノのご褒美
③活動のご褒美
の3種類があります。
宿題のケースで考えると、言葉のご褒美は、「宿題がんばってるね!」「もうここまで終わったよ!」というお母さんのほめ言葉です。これも終わった行動について声をかけてあげてくださいね。
モノのご褒美はみなさん想像しやすいかもしれません。「宿題が終わったらおやつだよ!」とか、小さいお子さんならシールを貼るとかがモノのご褒美に当たります。
モノのご褒美は行動終わってから渡すことが多いと思うのですが、「おやつを食べたら宿題しよう!」というように、先にご褒美を渡すことも効果的です。
最後に活動のご褒美ですが、これは「宿題が終わったら公園に行こう」などお子さんが楽しみにできる活動をご褒美にすることです。
特に長期休みには「旅行に行こう!」とか「おばあちゃんの家に行こう!」とか、ビッグイベントに絡めるのがオススメです。
この活動のご褒美は、子どもの行動量が増えて新しい体験ができるきっかけになりますので、特にお勧めです!
発コミュのメンバーの中には、3つのご褒美すべて活用することでスムーズに宿題に取り組んでいる家庭が多いので、ぜひ試してみてください。
賛否両論あるかもしれませんが、宿題は提出できたらよし!とするならば、お母さんが宿題を確認して準備してあげて、子どもは解くだけでOKにする。
しんどい場合は答えを写してもOKにするなど、ハードルを極力下げてあげるのも選択のひとつです。
発達科学コミュニケーショントレーナー
学術博士、臨床発達心理士
吉野加容子